ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は人名がついたレースについて、ちょっとした雑学です。
理事長の有馬記念が有名ですね。
有馬記念
JRAの解説によれば、有馬頼寧理事長が提言した「中山グランプリ」という大レース創設が始まりで、翌年急逝した有馬理事長の功績を称え有馬記念と改称した、という解説がされています。こうして年末の風物詩として日本競馬に定着しました。
海外競馬から見ると完全にオフシーズンになってしまうのですが、日本の競馬では有馬記念はある種、その年の特別な勲章、のようなビッグレースになっています。
一般的な新聞やニュースでも有馬記念が取り上げられ、ダービーと並んで競馬ファンでない層にも一つのイベントとして定着したレースになっています。
安田記念
有馬記念以外にないの?と思ったら、ありました。それが安田記念。
JRA初代理事長の安田伊左衛門氏に由来するGIレースです。この初代理事長は大正12年の競馬法制定や日本ダービーの創設に尽力した日本競馬の礎を作った理事長として語り継がれる方、とのこと。歴史感じるなぁ。
とはいえ最初はGIでなくメンバーもそれほど豪華ではなかったようです。GIに昇格してから徐々にメンバーが豪華になっていくという状況だったようですが、そもそも昔の日本競馬はマイラーのような短距離馬よりスタミナの持つ長距離馬(ステイヤー)が格上とみなされていた時代ですから、GIとはいえレースの見えない格自体はちょっと落ちるGIだったんだろうな、と思われます。とはいえ、現代は立場が逆転、スピード重視の世の中ですから「安田記念勝っています」ってのは、「勝ち鞍=天皇賞春一勝」より種牡馬としての価値は高いのかもしれません。