ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は休養明け初戦について考えてみようと思います。
ちょうど、先週土曜の京都牝馬Sで対抗予想にしていたアルビアーノが休養明け初戦で飛びました。(泣)
この話題、以前にちょっとやりました、
が、ここで話題にしていない部分についていささか語っていきます。
休養明けは走らない
一般的に放牧から戻ってきたような休み明けの馬はレース感覚が悪いと言われています。私の友人に言わせると
「休み明けは、な。脚が使えんのや。」
なんて言います。本来使えるはずの脚(末脚やテンの速さ)が使えず、自分のレースができないことが多い、という特徴があるそうです。
こうして、一般的に「休養明けの馬は走らない」という定説が定着しています。
しかし、走る休養明け
一般的に、がどうだろうと、走る馬は走ります。要するに人間もいろいろな個性を持った人が存在しているように馬も一頭一頭個性がある、ってことですね。
こうして、その馬は「休養明けでも走る」のか「休養明けは走らない」のかは二極化されます。
要するに休養明け走る傾向にある馬は切らないようにしましょうね、ってことです。
この間は…
例としてこの間の京都牝馬Sアルビアーノで見てみましょう。
予想:京都11R-京都牝馬S - SpecialなWeekを目指す競馬日記
このアルビアーノという馬自体は決して弱くありません。先週日曜の小倉大賞典で二着したクラリティスカイがNHKマイルCを勝った時、二着したのがこのアルビアーノですし、重賞勝利もフラワーCとスワンSの二勝、上々の成績を納めています。近走で言えば去年の高松宮記念三着が誇れる成績と言えますが、一昨年のマイルCSもモーリスと0.3秒差の五着と牡馬の一線級の馬とも互角にやり合う実力馬です。
ですが、この前の京都牝馬Sはブービー負け、ここで気にしたいのは鉄砲実績すなわち休養明け初戦の成績、です。
このアルビアーノ、鉄砲実績がありません。
休養明け初戦の成績は[0-0-0-3]、この間の京都牝馬Sも着外に敗退したので、[0-0-0-4]となりました。つまり休養明け初戦を四回走って四回とも着外に沈んでしまった、ということですね。
一方の叩き二走目の成績は[1-0-1-0]、一勝、三着一回と馬券圏内の勝負になってきます。
アルビアーノは一回叩いてから勝負、という個性を持った馬ということですね。
ホント本命にしなくて良かったっす。本命にしようかと思っていましたから。
近年の休養明けは走る
ここまでで、休養明け初戦は走らない、という論調でしたが、実は近年は休養明けでも結構走ります。
最近は調教技術が進化しており、放牧先の調教施設がかなり充実していることから、帰厩するまでにかなり乗り込んでいるケースもあります。
帰厩するまでにかなり乗り込んで仕上がっている状態で厩舎に戻ってきたら、後はある程度まで仕上がっている状態にプラスして最後の詰めだけをトレセンで調教するだけになります。実際これでレースに挑んで勝利する馬だっています。
一概に昔ほど休養明けの馬が切れない理由はここにあります。結構放牧に出ても厩舎に戻るまでに乗り込んでいることが多いんですよね。
なので、休養明けで調教軽めでレースに挑んできた馬、ってのを見ても
昔なら⇒休養明けだし強い調教ができないのかな?今回は外しておこう
と考えれるもんですが、
最近は⇒これ放牧先で乗り込んできているからもう仕上がっているってこと?もしくは強い調教ができないから今回は叩き台ってこと?どっちなの?
などと混乱してしまいます。
これを判断するときには、
- 大手かどうかによって放牧先である程度仕上げているかどうかを判断したり
- 調教師がどういう傾向で調教するのかってのを掴んでいればそこから判断することもできます。
例えば(1)は放牧先が社台グループかどうか、ってことで単純に判断します。
(2)は例えば藤原(英)厩舎だとレース前はキチッと仕上げてくる傾向があるので、軽い調教で済ませていると「なんか変だな?」と考えることができます。あくまでも傾向、というレベルですが。
あ、でもアルビアーノは放牧先はノーザンファームっすね。
となると、やっぱ分からんですね。