SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:10月の名物レース=毎日王冠と京都大賞典

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は毎日王冠と京都大賞典というレースについての豆知識を。 

この二つのレースは

府中の毎日王冠、京都の京都大賞典、この二つのレースは10月の最初に開催されるGIの前哨戦という位置づけのレース。
しかし同じ開催日で走る重賞レースなのに、前哨戦といってもそれぞれで直結するところが今一つ違うのもまた面白いところです。

毎日王冠

こちらは主に天皇賞(秋)に直結する傾向が強いレース。東京競馬場芝1800m戦。

伝説級の扱いを受けているサイレンススズカが勝利した毎日王冠、のちの凱旋門賞二着馬エルコンドルパサーや朝日杯の圧勝劇から怪物〇外と呼ばれていたグラスワンダーの二頭が出走してGI並みの盛り上がりを見せていたレースです。レース内容もその盛り上がりに呼応するかのように、三歳(当時四歳)馬のエルコンドルパサーとグラスワンダーを力でねじ伏せたサイレンススズカ、と、本番の天皇賞(秋)が盛り上がらないんじゃないかという心配をしてしまうほど盛り上がったものです。
ちなみにバイト先の先輩がこのレースを観戦し、
「グラスワンダーは勝ちに行った競馬だったな、エルコンドルパサーは二着狙いの置きに行った競馬だったよ。」
と言っていました。
三コーナーから四コーナーにかけてビッグサンデーと並んでサイレンススズカに仕掛けていったグラスワンダーは名手的場JKを鞍上に、直線でさらに突き放す走りのサイレンススズカに追いつけなくなる前に食らいついていった、しかしエルコンドルパサーはサイレンススズカが勝つのは仕方ないとして自分の競馬に徹することで二着は確保、という走りに見えたようです。

今年もダービー馬マカヒキをはじめとしてマイラーのサトノアラジン、天皇賞を目指すソウルスターリング、海外GIドバイターフの覇者リアルスティール、といったGIかと思える豪華メンバーが登録しています。
近年は勝ち馬が天皇賞(秋)に直結していないような感じも受けますが、今年の豪華メンバーだと天皇賞(秋)の勝ち馬はこのレースから生まれてもおかしくないですね。ちょっと古いけどダイタクヘリオスの勝利があるようにマイラータイプの馬でも好成績を収めることが多いレースです。

京都大賞典

東の毎日王冠と違って西の京都大賞典は芝2400mのレース、このためどちらかといえば天皇賞(秋)よりジャパンカップのイメージが強いレースになっています。実際90年代ではレガシーワールドやマーベラスクラウンのようにここを勝ってジャパンカップ勝利、牝馬のヒシアマゾンもここを勝って(正確にはオールカマーからの連勝で)ジャパンカップ2着と飛躍しています。
(※当時は牡馬相手に牝馬が京都大賞典を快勝することもジャパンカップで連に絡むことも非常識なくらいありえないという雰囲気がありました。)2000年代でもタップダンスシチーやオウケンブルースリなどの勝ち馬がジャパンカップで好走しています。以前には「中距離向きな外国産馬だから、天皇賞(秋)には出走できないんだよね。」という馬が出走してジャパンカップのステップとしていたり、1800mや2000mはちょっと忙しいから2400mのここから始動、という中長距離が集まってくるレースになります。去年のキタサンブラックもおそらく距離適性が中長距離を意識したローテーションだったのでここからジャパンカップに出走していますね。結果はご存知の通り。しかし今年の大阪杯の走りを見ると十分2000mも強い走りをしているので天皇賞春秋連覇とかしちゃうんだろうか?って思ったりもします。

とかく、京都大賞典は天皇賞(秋)を意識したレースというよりは、その先にあるジャパンカップを意識した前哨戦というレースの色合いが強い傾向にあります。

この二戦だけは

秋のGIを楽しむためにこの二戦だけは見ておいた方がいい、という特色があるレースです。正直(個人的な印象では)レースの間隔が空くオールカマーよりはこの二戦が秋のGIに密接に絡んできます。

施行条件が変わるレースが多い中、この二戦だけは10月の第一週目の名物重賞(GII)として90年代から長く条件が変わらずにレースが行われている安心して見れる重賞です。