SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ヘグる、ヘグリ、というのは失敗を意味する

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日はヘグる、ヘグリ、という「しくじり」とか「ミス」の意味の言葉です。

競馬新聞のコメントに
「前走は完全なヤネのヘグリ。ここは巻き返す。」
とか
「鞍上がヘグったのが要因。」
とか書かれていることを見掛けたことはありませんか?

これは鞍上(ヤネ)であるジョッキー(騎手)が騎乗ミスをした、ということを主に表現しています。

もともとは東北の方言のようです。東北の方は「失敗した」という意味で「ヘグった」という使い方をするそうで。
これが、競馬業界の業界用語として定着した、ということのようです。(語源を詳しくは知りませんが)

史上最大のヘグリ?

記憶に残る二大ヘグリ騎乗。

  • オルフェーヴル阪神大賞典の池添JK
  • オークスのノースサンデー横山典JK

と、いっても鞍上が全面的に悪いわけではなく、いずれも馬の気性そのものに問題があるうえで、その騎乗によって気性の悪さを抑えきれなかった、という不幸なヘグリ騎乗です。
ヘグリは気性、展開、位置取り、鞍上の指示、すべてが複雑に絡まりあって起こるものということですね。

オルフェーヴル阪神大賞典の池添JK

オルフェーヴルは、2012年阪神大賞典。見た人も多いと思いますが、向正面で大きく減速、どんどん後ろに下がっていってしまいます。
およ?もしかして、故障?そんなぁ、なんて天は残酷なんだ…。
とこの時本気で思っていたものです。そしたら、まあ。
後方で踏みとどまって大きく減速したオルフェーヴルは、どんどん加速していくではないですか。え?故障じゃないってこと、オルフェーヴルは無事なの?よかった、いや、よかったけど、なんて騎乗だ。。。
向正面に入るとき二番手から先頭に立った馬が大きく外へ逸走し一気に減速、10番手(実質最後方)まで下がったうえで、なんと再加速、外を回して一気に末脚を発揮し、各馬をごぼう抜き、ギュスターヴクライをとらえきれず二着に終わりましたが、こんな無茶苦茶なレースをしても二着に来るオルフェーヴル、改めて怪物振りを実感しました。
思えば父ステイゴールドも気性難で出世が遅れた馬でした。特に新馬戦のステイゴールド、四コーナーで大きく外ラチに突撃してレースになってなかったですね。オルフェーヴルもそれに輪を掛けた癖馬だったということだと思います。

オークスのノースサンデー横山典JK

ノースサンデーは、1996年、自身の大舞台オークスでやってしまいました。前走桜花賞は外に出したいところを外から他馬にこられて狭いインを突かざるを得なくなり、三着。横山典JKもスムーズなら勝ってたよ、的なコメントを出してきた記憶があります。その好走でオークスでは結構人気していたように記憶しています。
そして迎えたオークス、四コーナーを回って最後の直線に入ると、ノースサンデーはまず外の他馬を薙ぎ倒す勢いで膨れ、続いて立て直しを図った勢いでかインに大きく蛇行しインを突いて上がってきた馬たちを薙ぎ倒す勢いで大きく「蛇行」してしまいます。斜行ではなく右へ左へと蛇行、しかもこの時代によくアナウンスされていた進路が狭くなったというレベルではありません。レース後横山典JKの俺が悪いというコメントが印象に残っています。

まとめ?

こういった目に見えて直接的なヘグリもありますが、一番のヘグリはやっぱり"包まれて出られない"、ではないかと思います。

インを突く、前が詰まる、壁になる、横から抜けられない、
出られないからスパートできない、一杯になった逃げ馬の後ろをひたすら追走⇒大敗

おそらくこのパターン多いと思います。顕在化していないだけで。