今週は春の最強牝馬決定戦ともいえるヴィクトリアマイルと、安田記念に向けての前哨戦となる京王杯SCの二戦です。
平場では、土曜日の京都7Rの500万下にコロナシオンが鞍上福永JKで出走、日曜日にはPOG馬が三頭出走。東京6R500万下にアメリカンツイストが鞍上横山（典）JKで出走、京都2R未勝利戦にはシンハラージャ、続く京都3R未勝利戦にはプリメラビスタ、いずれも鞍上は松山JKで出走予定です。
ダービー終了までのPOGですが、せめて初勝利で未勝利戦脱出の姿は見たい、と思うファン心理。
ヴィクトリアマイル
信じられないほどに人気馬が着外に沈んでしまうGI、ヴィクトリアマイルが今年も開催されます。昨年は上位人気5頭がまとめて掲示板を外す着外に沈み大荒れ、一昨年こそ上位人気が二着三着に来ましたが勝ったのは7番人気ストレイトガールで荒れ、その前には二桁人気の馬が二頭、二着三着を占め大荒れの結果、と荒れるGIのイメージです。牝馬の走りごろは移ろいやすいことから人気＝結果に結びつかないという傾向にある、ってことなんじゃないかと。
ストレイトガールの連覇もあるように、昨年の上位馬は気にしておきたいところ、アドマイヤリードとデンコウアンジュ、ジュールポレールの三頭は昨年の上位三頭ですが今年も人気を背負わずに出走してきそうです。
古馬で言えば他にも、一追い足りないくらいの仕上がり不十分なフェブラリーSで五着好走の後、本番高松宮記念で二着に好走したレッツゴードンキなんかもありそうな実力馬ですね。ただヴィクトリアマイルは二年連続で二桁着順とあまりゲンがよくないレースではありますが。
一方で新興勢力たる4歳馬もかなり人気の上位を占めるだろう馬が目白押し、堅実に走るリスグラシュー、重賞三連勝中で一時期の低迷から完全に抜け出したといえるミスパンテール、牡馬相手に休養明けの中山記念を粘り切ったアエロリット、現在スランプで低迷していますが実力は皆が認めるソウルスターリング、とこのように4歳世代もかなり層が厚そうです。近走割と好走しているカワキタエンカやデアレガーロは通常ならある程度人気してもおかしくない成績に見えますが、より好成績の馬が多く他で人気を取られそうな感じがします。
人気の盲点を探すのが面白そうなレースなので、穴党には楽しみなレースなんじゃないでしょうか。一方で本命党にとっては難解なレースになりそうですね。
京王杯SC
グレーターロンドンが安田記念に向けて出走してきます。
近走は展開が向かず結果があまり伴っていませんが、個人的にはここは本命視しておきたいレースですね。
他にも古豪ダンスディレクターがまだまだ元気、最近重賞実績が豊富な4歳馬の世代はサトノアレスしか有力どころがいないように見えますので、5歳以上の馬を中心で考えてみたいですね。もしかしたらニューヒーローが誕生するのかもしれません。
有力馬の一角であるエアスピネルが安田記念回避の報があるのでますます本番安田記念は混迷ムードが漂ってきています。
そういった意味でも京王杯SCは本番安田記念に向けてレース内容には注目したいところですね。
