SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

このレースで好きになった逃げ馬

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大逃げ馬、スタートダッシュからひたすら先頭を目指して、馬本来の習性である集団の中で走ることを好まない孤高の存在

競馬ファンが競走馬を好きになるのはいろいろ要因がありますが、このレースをみて好きになった、というほど特徴的なレースをした馬がその後から好きになる、ということもあると思います。

今回はそれほど好きじゃなかった馬をこのレースを見て惚れ込んだ、そんな逃げ馬とそのきっかけとなったレースをご紹介します。
もしよければ過去映像などで見てみてください。

サイレンススズカの98年バレンタインS

この馬は元々弥生賞から見ていた馬なのですが、評判の良血馬という金看板になんとなく好きな感じはありませんでした。いえ元々サンデーサイレンス産駒は将来を嘱望された優等生のような走りができる馬が大成するという印象があったので、それほど好きな馬はいませんでした。
本馬自体は弥生賞のゲートで暴れたり天皇賞秋の暴走ペースの逃げだったり、優等生とは程遠い存在でしたが、それほど好きな馬ではなかったものです。
実際にこのバレンタインSを友人に呼び出されてビデオで「このレースだけは見ておけ」と言われてレースを見るまでは、重賞で一枚足りない実力馬くらいの印象でした。
バレンタインSを見ると、印象がガラッと一変します。なにせレース内容が…
大敗した天皇賞秋より早い前三ハロン34秒台で逃げてゴール前で失速することなく上がり三ハロン36秒でレースの締めをまとめてしまうという、なんだこのレースは?という非常識なレースを初めてみました。
大体はスタートダッシュからの大逃げの印象が一般のファンの方のイメージとして強いのですが、この馬が本当にトンデモナイところというのは前半三ハロンで34秒~35秒台で大逃げ打つにもかかわらず、道中でもペースを全く落とすことなくほぼ均一で走った上に、お終いの上がり三ハロンのタイムが余裕の二枚腰で36秒台で走り切ってしまうところにあります。要するに前半三ハロンを36秒台で控えてしまうと二秒差=12馬身差がつくので、お終いの上がり三ハロンは32秒から33秒台の末脚を繰り出さないとこの馬を捉えることができません。そんな馬はいませんで、当然のことながら連勝街道を驀進します。

テイエムプリキュア2009年日経新春杯

同馬の大逃げが引退レースで引退を撤回させるほどの破壊力だったのがこのレースです。この日は確か中山競馬場で見ていました。
スタート直後はそれほど飛ばしていません。道中から徐々に二番手との差が広がっていきます。正直荻野JKがうまいこと逃げた、というレースに見えなくもくない展開ではありますし、他のJK視点では完全に前をかわいがり過ぎて捕まえられないパターンにハマってしまっているレースともいえます。
ですが引退レースで相手関係込とはいえGIIであれだけの逃げはできないものです。元々能力はあった馬ですし馬場の状態も影響したように見えます。(前が止まらない展開だった、とか。)

このレースと併せてクイーンスプマンテと逃げた同年のエリザベス女王杯に、この馬が無敗のGI馬だった2005年阪神JFもレースとしては見ごたえありますので見てみてくださいね。この二鞍は鞍上熊沢JKです。
特に私、このエリザベス女王杯はデビューから買い続けている当然のブエナビスタ本命、結果は、アレです。こういうこともありますよね。

エイシンヒカリ2014年アイルランドトロフィー

このレースはちょうど家のテレビで競馬中継をリアルタイム見ていたんですが、
「こ、これは…。大丈夫なんですか?」
と出演者がドン引きするくらいの外ラチに向かって斜行していく様を中継してくれていました。
「あー、こりゃスゴイですね。」みたいなセリフを繰り返しVTRで言っています。
番組全体がもうネタみたいにしている雰囲気が充満していたんですが、これを見たときに鞍上横山典JKの昔のオークス、ノースサンデーの世紀の大斜行を思い出していた競馬ファンは私だけではないでしょう。
その後、時を経て毎日王冠を制するまでに成長したエイシンヒカリは天皇賞秋の有力候補にまで成長します。大斜行していたのが懐かしいとしみじみ思ったものです。

今年は海外で走るそうですが、好走を期待したいですね。

 

記録より記憶の馬は癖がすごい。