SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:二走目の反動

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は二走目の反動についてです。
別名二走ボケ。

いままでの予想でサラッと流していて特に書いていませんでしたが、勝利した馬が次走で前走とは別馬のような凡走をする際、二走目の反動、という要因が関係していることがあります。

二走目の反動、別名二走ボケは二種類の二走目が対象になります。

休養明け初戦の激走⇒二走目は凡走
驚異的なレコード勝ち⇒次走は凡走

人間と同じで連休後の仕事に気が乗らないというのは馬も同じというのはなんとなく理解できるのですが、レコード勝利した馬の次走は消し、と言う格言については釈然としないものがあるかもしれません。実力を如何なく発揮したレースの次走が走らないのは、なんでしょうか?

象徴的な第一回NHKマイルカップ

レコードの次走は消しで個人的に象徴的なレースは第一回NHKマイルカップ、タイキフォーチュンが勝ったレースです。秋華賞で勝った後ジャパンカップで牝馬ながらシングスピールの二着に入ったファビラスラフインが14着に大敗したレースです。このレースは府中1600mを勝ったタイキフォーチュンが勝ちタイム1:32.6で走り抜けた当時としては驚異的なレコード勝利となったレースです。
どれくらい驚異的かと言いますと、同じ年の安田記念はちょうど一か月後に開催されていますが、勝ったトロットサンダーは勝ちタイム1:33.1で走り抜けています。決して遅いタイムではなく、90年代の安田記念は概ね1分33秒台で決まっています。例外は不良馬場で開催された98年の安田記念でこのとき勝ったタイキシャトルの勝ちタイムは1:37.5、とはいえ不良馬場でこれだけのタイムなのでタイキシャトルはトンデモナイものです。
話を戻しますと、この第一回NHKマイルカップは三着までが1分32秒台で走り切っており安田記念のトロットサンダーのタイムを上回っています。というより、同じ90年代のどの安田記念よりも勝ちタイムは速い決着を見せています。いかにこのレコード決着のNHKマイルカップが厳しいレースになったかを物語るタイムです。ジャパンカップで二着できるファビラスラフインが大敗するのも分かる気がします。
このNHKマイルカップの時期に安田記念を上回るタイムで勝ったタイキフォーチュンは休養を挟んで次走毎日王冠で八着に大敗してしまいます。そのまま複勝圏内に入ることなく引退してしまいます。
二着のツクバシンフォニーも次走のラジオたんぱ賞に出走しますが、当然のように圧倒的一番人気(単勝1.5倍)に推されながら、三着に敗れてしまいます。安田記念の勝ち馬を上回るタイムでNHKマイルカップを走った馬が前走500万勝ちの馬ビッグバイアモンに負けてしまいます。
三着のゼネラリストは次走はトロットサンダーの勝った同年の安田記念に出走し14着に大敗してしまいます。同じ府中の舞台で1分32秒台で走れることをNHKマイルカップで実績として残したのに次走の安田記念では1:34.1大敗です。

NHKマイルカップで同年の安田記念の勝ちタイムを上回るという異次元の1分32秒台で走り抜けた三頭のうち、安田記念に出走したゼネラリストを除いた二頭については、次走で当然のように圧倒的な一番人気に推されながら負けてしまった、という点が興味深い点です。
ゼネラリストはちょっとメンバーが強すぎてさすがに一番人気にはなれませんでしたね。

簡単な仮説。

つまり、驚異的なレコードで走れば走るほど次走に影響する、という仮説が一つ成り立ちます。
ツクバシンフォニーはのちに目黒記念二着や毎日王冠ではバブルガムフェローの二着に入ったり、エプソムCをビッグサンデーと差がないとはいえ勝利するほどの実力は持っています。ゼネラリストも元々朝日杯ではバブルガムフェロー・エイシンガイモンの次三着に入り、後にGⅡ金鯱賞勝利など決して弱い馬ではありません。
ですがレコード決着の次走はどうにもならないレース振りです。
レコードタイムが厳しい流れになっているとすれば、レコードレースの次走は見えない疲れが馬にもあるんじゃないでしょうか?ってのがある話です。
格言の「レコード勝利した馬の次走は消し」というのは、こういうことを解説してくれている一言なのかもしれません。

蛇足データ

この第一回NHKマイルカップの四着ヤシマキャプテンは次走オープン勝ち、五着だった後の1400mスペシャリストのスギノハヤカゼは次走GⅢ中スポ賞勝ち、八着のエイシンガイモンも次走はオープン勝ち、と勝てる場合もあるようです。
でも七着ヒシナタリーは次走オープン戦で単勝1.7倍の一番人気でも七着、勝ち馬から1.7秒も離される大敗をしていますし、七着セイントリファールは畑違いのダート戦に11番人気で出走し六着と敗北しています。
やっぱりきついレース走った後は何かしらの反動が出るような考慮をしておくのも予想の一つとしてはありそうです。