ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は馬の脚質についてちょっとした昔の話を。
ただ、正直なんとなくな内容なので、役に立つかどうかは読む人次第、雑学ってことでサラッと流してください。
初心者のころ
初心者のころに競馬歴が深い友人に質問したことがあります。
「逃げ・先行・差し・追い込みで一番有利な脚質ってのはあるもんですか?」
即答でした。
「そりゃ先行だろう。」
それはまたどうして?と理由を尋ねました。
「先行は逃げ馬が作るペースで前目でレースするだろう?そしたら逃げ馬が速ければ控えればいいし、逃げ馬が遅ければ逃げ馬と差がつかないようにしっかりくっついていけばいい。逃げ馬は自分でペースを作らなきゃいけないから難しいし、差しだと中団以降になるから逃げ馬のペースを見切っても気づくのが遅ければ仕掛けてから逃げ馬に取り付くには距離が必要でしょ?
ほら、先行有利だ。」
おや?追い込み馬は?
「追い込み馬は言うまでもなく後方待機だから、位置取りが後ろ過ぎて逃げ馬どうこうって問題じゃない、自分の競馬をして展開がハマるかどうかの話。そもそも追い込み馬やろうと思ってやってるんじゃなくて、その馬に事情があって後方待機せざるを得ないんじゃないんかね?」
なるほど…。となった記憶があります。
最後にこう付け加えられました。
「ちなみに言っておくが競馬ゲームとは全く別な。競馬ゲームだとゲームごとに有利不利が決まってるからな。」
前も後ろも見れる先行馬
全部に当てはまるわけじゃないのですが、このときの説明は妙に納得した感じがあります。
この質問をしたときに過去の名馬を振り返ってみたのですが、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ビワハヤヒデ、シンボリルドルフ、サクラバクシンオー…なるほど、先行馬っすね。
同時にこのとき逃げ馬で名馬を振り返ってみると、ミホノブルボンとアイネスフウジンしか頭に出てきませんでした。次に出てきた名前はツインターボで「ツインターボはGI勝ってないじゃないか。」とたしなめられたのを思い出します。
よくよく考えれば先行だと前に馬がそれほど居るわけでもないから、最後の直線で不利を受けたり、馬群の中に閉じ込められたり、ということも少なさそうですね。そういう意味じゃあ逃げ馬はいちばん不利を受けないけど、自分でペースを作るのが大変なのとそもそも逃げるのは気性の上で他馬と一緒に走るのが難しいことが多いってことがありますね。
と言うことで、実力はさておき、脚質だけを考えると差し・追い込みは前で競馬するよりは不利に思えます。
逃げ馬の例外
ただ、前述の逃げ馬でも例外がいますね。サイレンススズカやマルゼンスキーのように能力が違うので逃げてそのままゴールしてしまう、というパターンです。現役で言えばエイシンヒカリが該当するかもしれません。
こういう馬は先行馬より有利なのかもしれません。何せ能力の絶対値が違うので前を見る必要がない、周囲やレースのペースと折り合う必要がないってところがポイントですね。自分のペースで逃げれば能力の違いで逃げ切ってしまうってところがスゴイですね。先頭を走るので他馬から不利を受けることもありません。
ただ、こういった能力の違いで逃げ切る馬はあくまで例外的な存在で、やっぱり普通の馬同士のレースなら先行馬が有利と言えるのかもしれません。ダート戦なんかは如実にあらわれていて、前目でレースを進める馬が圧倒的に有利ですね。