SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

金鯱賞:ローゼンクロイツの思い出

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金鯱賞、がくるたびに思い出す馬が一頭います。
金鯱賞で予後不良となったローゼンクロイツという馬です。
自分の中では思い出深い馬の一頭です。

今日はちょっとした思い出話・昔話。

ローゼンクロイツは父サンデーサイレンス、母ロゼカラー、全姉にローズバドを持つ血統です。

ローゼンクロイツ自身は決して派手な活躍はしていない馬ですし、GIを勝ったわけでもないのですが、確実にこの馬の競馬は自身の競馬歴の一ページにある、好きな馬の一頭です。

元々はデビューから一頭を追い続ける、という楽しみ方をよくやっているので、今年はどの馬を追いかけようかな…。というところで探したところから始まります。クラシックで記憶に残っていたロゼカラー、その初年度産駒ローズバドの末脚が強烈に記憶に残っていて、その半妹二頭がそれほど走っていなかったのですが、いよいよ全弟がデビューする、ということで選んだのがこのローゼンクロイツです。
この馬もGallopのPOGに応募して外れた記憶があります。GallopのPOGは競走率高い。

同期に居た不世出の名馬

今思い返してみると輸送に難があったローゼンクロイツ、関東圏のレースではそれはもう走りませんでした。反対に関西圏でレースをしていた二歳からクラシック本番まではほぼパーフェクトな成績。皐月賞でもダービーでも当然の人気の一角を占めていました。
しかし、京都二歳Sをヴァーミリアンに勝利し毎日杯を0.2秒差で完勝するような力を見せていても本番のクラシックで一番人気になることは絶対ありませんでした。それは同期にいた絶対的な本命馬ディープインパクトが全てのレースで一番人気を背負っていたからです。当時は競馬を知らない人でもディープインパクトの名前は知っているほど、不世出の名馬と呼ぶにふさわしい存在でした。そしてそんなディープインパクトが活躍した表舞台での活躍に限界があったローゼンクロイツは中京に活路を求めるようになります。
いや、もちろんGIは出走していましたけどね。

金鯱賞

ローゼンクロイツが得意としたレースの一つが中京2000m、この頃は5月の最終週に開催されていた金鯱賞です。古馬になって初めての金鯱賞でメンバー中上がり最速のタイム34.4秒の脚を繰り出してコンゴウリキシオーの二着に入りました。逃げたコンゴウリキシオーを捉えることはできませんでしたが、その脚は二歳時の強かったローゼンクロイツを彷彿とさせるものでした。
翌年の金鯱賞はスウィフトカレントやインティライミといった重賞馬を抑えて見事先頭でゴール。ただ前走の中京記念でで三歳時の毎日杯以来の久々の重賞勝利を飾っておりましたので、ここは中京重賞二連勝、という今後を期待させるような走りでした。

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その後は秋のGⅠ二走して二ケタ着順となってしまいます。
デビュー以来ずーっと購入してきた馬券はこの時点で30枚以上ものローゼンクロイツのハズレ馬券を積み重ねていました。

三度目の金鯱賞

こうして翌年、三度目の金鯱賞に出走したローゼンクロイツは前年の勝利時の藤岡(佑)JKを背にレースに挑みました。
実はこの2008年5月31日、休日出勤で会社に行っており、レースを見ることができない状態でした。ここ二年は競馬場やWINSに行って金鯱賞をリアルタイムでレース観戦していたんですが、このレースは見に行けなかったのです。

しかし、その三度目の金鯱賞、よりによって見に行けなかった金鯱賞でローゼンクロイツは競走中止、予後不良となり中京競馬場で天に召されてしまいました。

デビューから見てきた馬がレースで予後不良になってしまう、
なんだか悲しいですよね。
レースを見終わったあとの喪失感、なんとも表現しがたい埋められないスキマ。ローゼンクロイツに至ってはその最後の姿を見ることもなく、競馬ニュースの文字を見つめるだけで、ただひたすらに喪失感を抱えるしかない状況でした。
自分は馬券を買っている一ファンでしかないのですが、なんでこんなに喪失感を感じているんだろう、と疑問に思うこともあります。

でもデビューから馬券を買って、成長に一喜一憂してきた日々があるからこそ、思い入れがあって勝ち負けに肩入れできたんですよね。

いまでは金鯱賞は12月の開催(※記事投稿時現在、2017年また変更となりました。)に変わっていますが、この金鯱賞の歴代勝ち馬にローゼンクロイツという真面目な頑張り屋さんがいたことを、一人のファンとして覚えています。