SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

(2/2)2002年宝塚記念ローエングリン三着の思い出

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2002年の宝塚記念で出会ったローエングリンという若駒。
その若駒はレース前の予想に反して、古馬相手にその能力を見せつけることになりました。

specialweek.hateblo.jpここからの続き

そしてレース当日

スタートをポンと出た1枠1番の最内枠という逃げに絶好の枠順を引いたローエングリンはそのままスタートダッシュから先手を奪う。
人気のエアシャカールが三番手くらいのところに位置づける。
逃げようと外枠から迫っていたトウカイポイントを寄せ付けずスタンド前で早くも四馬身~五馬身程度のリードを保ちます。しかも二番手のトウカイポイント、一コーナー~二コーナーに掛けて三番手に付けたエアシャカールに四馬身程度のリードを保って向正面に入るという逃げ、普通ならトウカイポイントの位置が逃げ馬の位置なのですが、ローエングリンはそれを超えていました。つまりローエングリンから三番手のエアシャカールまでの差は十馬身弱ということになります。三番手エアシャカールからようやく馬群が形成されていた(それでもまばらでしたが)ので、いかにローエングリンのテンの早さが並みはずれていたかが分かります。ちなみにエアシャカールの直後、四番手につけていたダンツフレームがこの宝塚記念を勝利することになります。

向正面で徐々にレースが動き始めます。
動いたのはエアシャカール、二番手を走るトウカイポイントに迫りその差はなくなってしまいます。馬体を併せて差がないところまで持っていきます。そうして三コーナーから四コーナー、先頭は最内のローエングリンにトウカイポイントエアシャカールが並んでいる展開。さらに半馬身程度遅れて外にダンツフレームがエアシャカールに並びかけようというところで四コーナーを各馬回ってきます。
しかしコーナーワークを利して、最内のローエングリンとトウカイポイントは一旦は先頭に立ちかけたエアシャカールから再び先頭を奪い食い下がる、という展開で各馬が最後の直線に入ってきます。

そして最後の直線へ

特筆すべきはここからのローエングリンの粘り腰、これから先のGIでは見られないほどの粘り腰を見せます。
馬齢三歳(当時は四歳)で宝塚記念で古馬とやり合うのもさることながら、最後の直線に入ってからはさらに突き放す力強さ。おおローエングリン、スゴイ若駒が出てきたもんだ。

そして向正面から三コーナー・四コーナーで脚を使ってしまったエアシャカールはいま一つ伸びを欠いています。
大外からは脚を溜めて一気に追い込んできたツルマルボーイ。
しかしインで粘るローエングリン、まさかこのままレースを持っていくのか?三歳馬初の宝塚記念勝利という歴史を刻むのか?
そう思っていた時、最後の最後、大外から一気に伸びてきたツルマルボーイとそのツルマルボーイと馬体を併せたダンツフレームが一気に最内のローエングリンを捉えて二頭並んで差し切りました。さらにダンツフレームがツルマルボーイをクビ差引き離してゴール。

こうしてローエングリンの古馬GI初挑戦はあっと言わせる三着で幕を閉じました。
正直このレースで感じたのは「この馬、どんだけ強くなるんだろう…」という期待感でした。しかし秋には別馬のように最後の直線で逆噴射するようになってしまうのはまだこの時点では分かりません。

この宝塚記念の出会いが長いローエングリンとの付き合いの始まりでした。