ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今回から何回かに分けて、レースレベルを考えてみましょう。
出走メンバーの強弱を考える上で、過去レースの分析は意外と役に立ちます。
対戦別の成績
ステップとするレースがやたらと被っている出走馬がメンバーの大半を占めている場合に、そのレースを勝った馬とかをモノサシとして馬の実力を測る(推し測る)ことができます。
できます…、とか言っちゃいましたが、なんとなく理解できる、というところです。私の分析力では予想に反映するには正確性がいま一つ。
予想の正確性がいま一つなのは置いときまして、夏競馬はこういうシチュエーションがメインレースで多くなるシーズンです。サマースプリントやサマー2000で対戦別の成績から能力と調子を見極める必要が出てきます。
絶対評価と相対評価
当然ですが、物事には絶対評価と相対評価があります。絶対評価が持ち時計をベースにした予想でこの距離をどれくらいのタイムで走るのか、をモノサシにした予想です。○○式タイム指数などといった予想が有名ですね。
一方で対戦別の成績を考える場合には相対評価をしていることになります。
この相対評価、前述のサマースプリントやサマー2000といった夏競馬だけでなく、ダート路線のレースでもある程度ローテーションが限定されてくることから相対評価の予想は参考になることが結構あります。
でも難しい…
出走馬の馬柱を見て、このレースに出走した馬、というグループ分けをしていくと、レース別に勝負付けが済んだ馬が見えてきます。
結局、単純に考えると一番強い馬=一番最先着の馬、ということになりますから、各レースの再先着馬をピックアップしていけばいいように思えますが、ことはそれほど単純ではありません。
レースには勝因と敗因があるものでして、たまたまうまくレースが運べた恵まれ着って場合もあります。
プロじゃないからこういうのよく分からない、初心者だとなんで負けたか分からない、ってのはあります。
初心者でも分かりやすいのは、勝因と敗因を分析すること、ですね。
注目したい過去レースの不利やロス
個人的に注目しているのは
「この前のレース、不利があって負けた」というシーンは忘れないようにしています。ぶつけられたとか斜行で進路が狭くなったとか、進路が狭くなったせいで最後の直線で手綱を引いて大きく減速していた、とか。
こういった負け方をしていた馬はそのレースでは大敗していても、実際には不利のせいで大敗したのであれば次レース以降で巻き返しはあります。
「勝負どころで包まれて競馬になっていなかった」というケースもありますね。特に人気馬がこのパターンで負けた場合、人気が落ちるところで高配当に出会えることもあります。
「この乗り方は何か違うんじゃないかなぁ」と感じたレースも鞍上の乗り替わりによって新味が出てくる可能性がありますので、この場合には乗り替わりに注目しています。
乗り替わりで言えば前述の「勝負どころで包まれて競馬になっていなかった」というパターンで大敗していた馬が、馬群をさばくのが上手な鞍上に乗り替わってうまく抜け出すことができるようになって別馬のように強い勝ち方ができる場合もありますね。
レースを全部見て全部記憶しておく、というわけにはいきませんが、こういう「不利なシーン」を覚えておくと穴馬に出会えるかもしれません。
勝負事にタラレバは禁物と良く言われますが、予想の時は過去のレースで「○○だったら」「○○できてれば」の仮説を検証するのは意外と効果的なこともあります。思わぬ穴馬が発見できるかもしれません。
ただし、二度あることは三度ある、という言葉もありますので、同じ敗因で負けてしまうような馬もいます。見極めが重要ですね。