ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今回から何回かに分けて、レースレベルを考えてみましょう。
今日はあまり解説っぽくない雑記に近いような内容に。
予想するときに
予想するときに各馬の能力の比較だけだと片手落ちになってしまいます。
と、いうのも強力な逃げ・先行馬が固まってレースが進むと必然的にペースが速くなり、穴の差し追い込み馬が台頭する、あるいはその逆に強力な差し・追い込み馬が固まったレースだと、穴の逃げ・先行馬がスルリと最後まで粘り込んでしまう(差し追い込みが届かない)という事態になることもあります。
要するに能力比較に加えて、展開を予想することも必要ですね、ってことです。
展開=逃げ馬を注目したい
逃げ馬が穴をあける、と言われているのはなぜかというと、展開がハマれば強いが展開がハマらなかったら大敗してしまうから、といえます。
ということは、展開がハマらないレースが続けば逃げ馬は大敗を繰り返すことになります。
大敗続きで、それでも健気にレースを走り続ける、その先には「ノーマークで気持ちよく逃げて逃げ切り勝ち」という栄光が待っています。
…実際そんなキレイなもんじゃないですけど
昨日までで振り返った先週のレースで言えば日曜中京のメイン中京記念はトウショウピストをとらえたウインガニオンが直線に入って先頭に立つとそのまま逃げ切ってしまいました。ハナを切って以内とはいえ逃げ切り勝ちといえます。これはおそらく他馬が荒れた内側の馬場を嫌って外に持ち出すだろう⇒外の荒れていない馬場を走るために大外に持ち出すロス⇒自分だけ最内のインコースで最後の直線を走り切れば逃げ切れる、という計算があったんじゃないかなぁ、と考えています。実際そのリードを守って逃げ切っていますし、他馬は坂の影響もあってかお終いの脚でウインガニオンを追い詰めることができませんでした。
他にも桶狭間Sも初ダートのウインムートが逃げ切り勝ち、中京はコースこそ広くなりましたが坂の影響もあってか相変わらずの先行有利なコースに見えますね。
来週から新潟、札幌、小倉に舞台が移ります。新潟はさておき他場は開幕週で逃げ先行有利な状況が考えられます。そもそも札幌・小倉の両競馬場は競馬場そのものからして逃げ先行有利の傾向があります。レースの傾向は見ておきたいところですね。
展開が前残りなのに追い込んでくる馬
至極当たり前ですが、前残りの展開では後ろから行く馬は不利です。同じ理由からハイペースのレースだったなら逃げ馬や先行馬二は不利な展開だったということになります。
レース一つで能力を見極めるのは非常に難しいので、結果が出ている一つのレースが行った行ったの前残りか瞬発力勝負の上がりの競馬かの見極めは重要になってきます。
ちょうど今年のプロキオンSを勝ったキングズガードがそれですね。前残りのレースでただ一頭だけ速い上がりを繰り出して末脚勝負して複勝圏内に食い込んでいました。前残りの展開でも末脚を繰り出して勝ち切れるor連下に食い込める、というのは一種の武器といえますね。
次週からの競馬は開幕週なので、基本前残りで予想は検討することになると思いますが、こういう「前残りの展開でも後ろから一気に来れる瞬発力を持つ馬」にも注目してしっかりおさえておきたいところですね。
開幕週でみんなが前残りを前提で検討するのでなおさら、こういう馬は穴になりがちですから。