ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はトライアルレースを踏まえた本番のGIについて考えてみます。
クラシック最終戦となる牝馬GI秋華賞が終わり、牡馬GI菊花賞が今週末開催されます。
トライアルレース
トライアルレースとは平たく言えば前哨戦のことです。
トライアルレースで規定された以上の成績を収めると本番のGIレースの優先出走権を得ることができます。
今週の菊花賞のトライアルレースは神戸新聞杯とセントライト記念、昔は京都新聞杯もトライアルレースでしたが京都新聞杯は施行時期が変更となりダービートライアルになりました。
昔は京都新聞杯の結果が本番菊花賞に直結していたのですが、時代は変わり菊花賞の施工時期も変わり、現在は神戸新聞杯をステップにした馬が本番の菊花賞で好成績を挙げるという構図になっています。
菊花賞のトライアル
今年の神戸新聞杯というと世代の大本命となるダービー馬レイデオロが快勝したレースです。しかし本番はレイデオロが出走しません。出れば圧倒的に人気するだろうと予想されましたが、ジャパンカップ挑戦のため菊花賞は回避、そうなると次点は二着のキセキですね。あとは三着のサトノアーサーも気にしておきたい一頭ですね。かたやセントライト記念は勝ったのがミッキースワロー、二着に皐月賞馬アルアイン、神戸新聞杯のメンバーが厚いように見えたのに対して、セントライト記念はもう一つ、という感じを受けます。
神戸新聞杯からの出走馬がこの10年で9勝しているのに対してセントライト記念からの出走馬は1勝(キタサンブラックだけ)というのはなかなかの差がついているといえます。
このデータを見るとセントライト記念組よりは神戸新聞杯組を中心に予想したくなってしまうものです。
こういう年には、前走条件戦からの出走組も気にしておきたいところですね。
秋華賞のトライアル⇒傾向が変わった?
一方で先週開催された秋華賞トライアル、今までは圧倒的有利だったローズS組が近年不振、一方で新設された紫苑S組が二年連続で勝ち馬を輩出しています。
いままで、秋華賞といえばローズS、90年代からずーっとそんな固定観念がありましたが、ここにきて二年連続紫苑Sの上位馬から勝ち馬が輩出されている傾向から、もうちょっと柔軟に予想をしなければいけないようです。
…とか言ってたら、2018年はやっぱりローズSからなのか!みたいなこと言っていたりして。
このように、いままで圧倒的に本番に直結していたトライアルレースが、ある時を境に流れが変わることもあります。とはいえ、菊花賞は今まで神戸新聞杯組で圧倒的な実績を残してきているレース、今更流れが変わるなんてあまり考えたくないもんですなぁ。