ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は俗に言う外国人ジョッキーについてのちょっとした話。
外国人ジョッキーの時代
M.デムーロJKとC.ルメールJKが中央競馬所属となってからというもの、この二大巨頭のジョッキーにいい馬が集中的に集まってくるという状況で、当然ですが、デムーロJKもルメールJKも勝ちまくっています。
おまけに短期免許取得で日本競馬に参戦の外国人ジョッキーも勝ちまくり、先週はチャンピオンズカップでR.ムーアJKが勝利、その前の週はジャパンカップでH.ボウマンJKが勝利、そういやステイヤーズSもムーアJK⇒ボウマンJKで決着していましたね。
R.ムーアJKはマイルチャンピオンシップでエアスピネルに騎乗し二着してから、続く12R勝利し、翌週の25日も乗るレース乗るレース勝ちまくり、週を跨いで六連勝、25日だけで六勝の固め打ちをするという名手振りを見せつけています。ただ騎乗馬のほとんどは一番人気馬で他の馬も二番人気か三番人気という具合に騎乗馬は人気馬が集まっているというのもありますが。
一方でボウマンJKは人気馬といっても5番人気以下の馬が割と多くて、ムーアJKに比べてガチガチの人気馬に騎乗しているというわけでもない点はちょっと違います。それでも一発持ってきたり二着に滑り込んだりとガチガチの人気馬じゃないのに連対までに持ってきているところがムーアJKと多少異なる傾向ですね。
で、活躍目覚ましい外国人ジョッキーですが、日本人ジョッキーは腕が劣るかというと、決してそういうわけじゃあありません。
人気馬(有力馬)が外国人ジョッキーに集まる
厩舎や馬主、生産者の立場からすると少しでも強いジョッキーにヤネを任せたいと思うものです。実際競馬ゲームだと無条件に能力値が高いジョッキーを選択すると思います。ただ、実際にはゲームのように能力値が数値化されているわけじゃないので、一概が外国人ジョッキーがいい、というわけでもないのがポイントです。
昔(古く)はO.ペリエJKやA.ムンロJK、ジャパンカップにドバイからの刺客としてL.デッドーリJKなどがその腕前をいかんなく披露したものですが、このほかで短期免許を取得して日本で騎乗する外国所属のジョッキーの全員が名手かというと決してそういうわけではありません。凡走を繰り返す外国人ジョッキーもいます。
でも、外国人ジョッキーに懐疑的だった昔のJRAでは短期免許取得で中央競馬に乗っていたO.ペリエJKが全然人気にならず、騎乗依頼が舞い込む馬もどちらかというと人気馬じゃない方(人気薄側)の騎乗でしたが、それでも複勝率がとんでもなく高いという時期がありました。人気サイドでも人気薄でも必ず三着以内に持ってくる、これこそ騎手の腕といえる成績なのですが、そのうちペリエJKもその腕前は衆目の事実となり人気馬の騎乗依頼が次第に増えてきます。
最近は腕前云々よりも「そのレースで人気になる(であろう)有力馬の騎乗依頼が殺到する」という一面があるように思えます。昔(全盛期)の武豊JKに人気馬の騎乗依頼が集中していたようなもので、それが今はデムーロJKやルメールJKに依頼が集中しているだけ、という感じに思えます。
乗せる側の厩舎や生産者サイドでも、中央競馬所属のジョッキーはいつでも乗せられるから空いているなら外国人ジョッキーに乗ってもらいたい、という温度感はなんとなく感じますが、決して日本人ジョッキーの腕が劣るからという理由じゃないってことは頭に入れておきたいですね。
外国人ジョッキーの乗り替わりを撃破する日本人ジョッキー
以前、ちょっと話題にしましたが、モズカッチャンです。
今年の春、オークスまでは和田JKがヤネでしたが、秋競馬初戦のローズSで和田JKが降ろされてM.デムーロJKに乗り替わり。今までそれほど目立った騎乗ミスもなくモズカッチャンで結果を出してきた和田JKとしては悔しかったでしょうね。
しかしローズSはその降ろされた和田JKがラビットランの手綱を取って7着に沈むモズカッチャンを尻目に鮮やかに勝利します。
こういうこともある、という一例です。あくまで一例です。
でも基本的には、わざわざ日本に来て騎乗するくらいだから、所属している国の競馬会のトップジョッキーが日本に来て騎乗する、と見ていいと思います。この辺はプロフィールでしっかりチェックしておきたいところですね。