ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はダート短距離についてちょっとした小話を。
ダートレースでなんとなく思う事
ダート短距離レースは割と最終レースにも組み込まれており、
「ダート短距離の予想が得意だと得した気分になる」
という傾向を個人的には感じています。
要するに、
- メインで負けても最終で取り返した⇒終わり良ければ総て良し⇒得した気分
- 平場はよくわからん⇒単純に一頭の単勝複勝で遊ぶ⇒意外と高配当⇒得した気分
うーん、…なんかちょっと乱暴な論理に思えてきました。
芝のレースは結構展開も各馬の相対的な出方も、加えて道中の位置取りでどうだったかとか勝負所でどうこう、といった細かい要素が複雑に絡み合うようなイメージなのですが、そんな芝レースに比べて、ダート短距離って結構シンプルなイメージがあるのです。
ダートレースは、基本的に(あくまで個人的な印象ですが)
- 馬場状態によるレースへの影響が(芝より)軽微
- 逃げ/先行が絶対有利、差し・追い込みは決まりにくい
- 強い馬が(芝より)すんなり勝つ
短距離戦の特徴は(あくまで個人的な印象ですが)
- ワンミスが致命的になる。挽回できるタイミングが少ない。
- スピード勝負、展開不問でガーっと行って勝ち切れる馬もいる
- 押し切るレースが多い
この二つの特徴をガッチャンコしたのがダート短距離、というレースということです。
で、芝の短距離戦と違う点が、ポイントとなります。
- 人気サイドは芝レースと同様に能力差がある程度明確になっている(ことが多い)
- 人気サイド以外の能力やその評価(オッズ)はあまり正確じゃない(ことが多い)
- それでも差し・追い込みはキツイので、前で競馬する大穴の馬が穴(な気がする)
要するに、5番人気~8・9番人気くらいまでの穴人気といえるくらいの馬と、二桁人気のように"全く人気がない馬"との差が、それほどオッズに反映されない、これがダートレースの特徴にある気がします。
しかし、それでもGIとか重賞とか"格の高いレース"ではそうは上手くいかないことも多いのです。
ですが、最終レースのようにダートの特別戦(平場)ならどうだろうか、なんとなく当てはまりそうじゃないか?と思います。割とダート短距離の500万下や1000万下のレースって行った行ったか番手から抜け出しくらいで決まって、派手に大外から差したり直線一気で追い込んだりっていう展開は見かけません。
あと、もう一つ
「絶対的に思える人気馬でもワンミスで命取りになる=人気馬でも飛ぶ要件」
もあると思います。長距離戦だとワンミスでもある程度距離があれば徐々にリカバーできるのですが、短距離戦はリカバーする前に勝負所がやってきて、すぐにレースが終わってしまう、という特徴もありますし、
「レース(展開)が向かず惨敗した馬が、いきなり巻き返す例が芝より多い」
という印象もあります。
ペースが速い・遅い、砂を被るかどうかだけで着順がガラッと変わってしまうこともしばしばです。
ダート短距離は特定の種牡馬がよいことがある
以前、競馬場に行っていたときには
「ダート短距離とくればフォーティナイナー」
仲間内でこれを合言葉として、積極的に(人気薄でも)フォーティナイナー産駒を狙っていました。
時は流れ、当然のことながら近年フォーティナイナー産駒は姿を見ませんが、これに代わる種牡馬はいないのか?といえば、おそらく
サウスヴィグラス
がこれに該当するのではないかと。
ダートの勝ちが多い種牡馬となると、2017年実績ではキングカメハメハ、クロフネ、ゴールドアリュールあたりが突出しています。そこに続くのがエンパイアメーカーとサウスヴィグラスなのですが、みんな中距離馬なイメージで、この中で短距離馬って?という感じになると思います。
※エンパイアメーカーの産駒実績では短距離も悪くないのですが、それでも1400m-1800mくらいの距離のほうが~1400mまでの短距離より実績を出しています。
サウスヴィグラス産駒、と言われるとあまり派手なイメージはないと思いますので、人気になりにくい、これもポイントの一つです。
「2018年は"ダート短距離ならサウスヴィグラス産駒"」
と覚えておくと、思わぬ配当にありつけるかもしれません。
しかしサウスヴィグラス
しかし、サウスヴィグラスは今年の3月4日、繁用先のアロースタッドで22歳の生涯を閉じました。
ご冥福をお祈りいたします。
今年は、このサウスヴィグラス産駒、ダート短距離で狙っていきたいですね。