今週は天皇賞春、距離だけ見ると名うてのステイヤーのレースに見えますが、中距離でのスピード能力も要求されるタフなレースです。
平場では、土曜東京12R、1000万下にアンティノウスが鞍上ルメールJKで出走する予定で楽しみにしています。
天皇賞春
最近、同じ長距離レースでも菊花賞と天皇賞春の特徴がちょっと違ってきているなぁという印象があります。
菊花賞は本質が中距離馬だけど長めの距離が走れる馬が勝つレース、天皇賞春は中距離実績は必要だけど菊花賞ほど中距離馬としての能力は要求されないかなぁ、という印象があります。それでも過去の勝ち馬はいずれも中距離重賞(しかも結構メンバーが集まったGⅡクラスで)勝利か好走実績がないと厳しい印象です。昔ならアルバートのようなマラソンレースならドンとこい、というコテコテのスタミナタイプのステイヤーが強い競馬をしていた印象がありますが、近年はそういうのも変わってきていますね。
メンバーを見渡してみると、春の盾は現役最多獲得賞金王シュヴァルグランに新進気鋭の4歳馬クリンチャーが挑む、という構図。
しかし、クリンチャー、予定していた鞍上の武豊JKが1年9ヶ月ぶりの騎乗停止処分に乗り替わりを余儀なくされています。ここにきて主戦の変更で代打騎乗がどう影響するかは気にしておきたいところですね。ただ、武豊JKの騎乗停止の要因となった馬は以前(たしか去年)に藤田(菜)JKも斜行で騎乗停止となっている癖のある馬、一概に武豊JKの問題といえないだけに、騎乗停止は残念です。
距離的に向くとは言えない大阪杯大敗といっても、ここではシュヴァルグラン中心となるのは仕方ないように見えます。鞍上もわざわざボウマンJKが騎乗しに来てくれたように見えますし。
あと日経賞勝ちガンコと阪神大賞典を制したレインボーライン、四歳勢の中心クリンチャーとサトノクロニクルといった馬たちが天皇賞春の中心となりそうですね。
穴でもし狙うとしたら、内枠に入ったらミッキーロケットやシホウ、カレンミロティックといった先行馬を狙ってみようかなと思っているのはあります。ヤマカツライデンがハナを切ってレースを引っ張ることが予想されますので、一枠や二枠に入っているこれら馬が二番手・三番手追走で粘り込む、というのは穴のパターンとしてありそうな気がします。特に一昨年二着のカレンミロティックや前走道悪で評価が落ちているミッキーロケットあたりは狙ってみても面白いように見えます。でもさすがに10歳馬カレンミロティックの好走は無茶な穴狙いのような気もしてきました。
※これを書いたときは枠順が決定してなかったのですが、枠順確定後ミッキーロケットが1枠1番の最内枠に。これはちょっと楽しみになってきました。
ただ、人気サイドのクリンチャーやガンコも前目で競馬すると思いますので、この辺が内枠に入ると今一つ穴狙いをする気になれないような感じもします。
青葉賞
豪華なメンバーがそろった青葉賞
ダノンマジェスティが人気しそうですね。
ダノンマジェスティの前走の負けは勝負所で膨らんでしまってロスの多い走りをしてしまったのが主な要因と見られています。
ちゃんと走れば能力は一級線のものがありますので、広い東京コースで巻き返しもありそうに見えます。
昨年、ダノンプレミアムやワグネリアンと並び称されたオブセッションも登録しています。ただ、弥生賞は結構負けてしまいました。若さが出てしまってロスの多い競馬をしてしまったことを考えると、どれくらい気性面で成長がみられるかがカギになりそうですね。500万下とはいえ2歳レコードを叩き出して勝利した勝ちっぷりを見ると東京にコース替わりして見直したい1頭であることは間違いないです。
二頭ともなんか同じような前走の敗因ですね。どっちが今回はまっすぐ走れるかが勝負、みたいな感じに見えてきます。
ゴーフォザサミットは東京得意そうな雰囲気を見せた馬です。東京コースの500万下でメンバー中上がり最速の33.6秒の末脚を繰り出すなど、瞬発力勝負なら前走のようなこともないように見えます。上位争いできそうな馬ですね。
POG馬のカフジバンガードが鞍上古川JKで出走しますが、ちょっとメンバーが強くて分が悪いように思えます。良くて掲示板くらいかなぁと。
オープン特別
土曜のダート短距離戦の天王山Sにテーオーヘリオスが特別登録しています。前走大敗で多少人気が落ちているとはいえ、ここは気になるところ。オウケンビリーヴとスマートアヴァロンあたりが人気しそうですけど、両方それほど前に出ないタイプですから人気で次点になりそうなブルミラコロやニットウスバルとテーオーヘリオスの組み合わせ、なんてのは面白いかもしれませんね。
スイートピーSはいきなり重賞挑戦ではちょっと足りないけどここなら勝てそうな馬たちが多数特別登録しています。難しそう
3歳ダート戦の端午Sはメイショウオーパスが面白いですね。前々走で15着と大敗しましたが前走三着と立て直してきました。多少揉まれ弱いところがあるみたいですが、三走前の寒椿賞ではミスターメロディを0.2秒差ときっちりおさえこんで勝利、そのミスターメロディは先月ファルコンSを勝利して重賞馬の仲間入りを果たしていますいますから、ここは地力上位とみてよさそうに思えます。ハヤブサマカオーのように強い馬が何頭か見えますが、面白そうなレース。
谷川岳Sは90年代の古い競馬ファンなら気になるオープン特別の一つですね。レッツゴーターキンやタイキブリザードのようなGI馬がかつて出走していました、みたいなレース。NHKマイルC好走はあれども重賞未勝利だったキンシャサノキセキもこの谷川岳Sを勝利して翌年以降活躍を始めました。意外とこういう見方をすると面白いレース。ボンセルヴィーソとかトウショウドラフタのようなローカルの短距離オープン特別なら結構走りそうな面々が特別登録していますね。これも面白そうなレースにみえます。配当的にも。