ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は馬場状態を表す言葉を整理してみようと思います。
馬場状態は
JRAがレース開催日に発表する競馬場の状態を「馬場状態」と言います。
例えば芝のレースでは、一般的に良好な馬場状態であるほどに速いタイムが記録されることから、「競走馬にとっては走りやすい状態」であることが分かります。
逆に、雨が降って馬場状態が悪化すればするほどにタイムは落ちることから「一般的には走りにくい状態」であることが分かります。
馬場状態が悪化する、と言う意味は、降雨・降雪によるコースの水分量によって決められます。
馬場状態を示す用語
芝もダートもコースを問わず、以下の表現で馬場状態を区分けしています。馬場状態の良い順番で…
- 良馬場:
一般的に晴天の状態で、地面の水分量がほとんどない乾いた状態、とても走りやすいのでタイムも出る馬場状態です。ダートでは地面の砂が固まらない状態を良馬場と定義します。 - 稍重馬場:
一般的に雨の降り始めや小雨の時で、水分によって地面が柔らかくなっており、地面の土に足跡が付くくらいの柔らかさになると稍重となります。ダートでは砂を握ると固まるくらいの水分量があります。このためダートは良馬場より稍重のほうがタイムは速くなる傾向があります。 - 重馬場:
雨がある程度降った後の地面の状態で、地面を踏むと地面から水が染み出るくらいの水分量が土中にあると重馬場となります。ダートでも走った後で地面に水が染み出てくるくらいを重馬場と言います。走るにはパワーが必要で一般的にタイムは遅くなります。ダートでは重馬場の方が砂が固まって走りやすくなりタイムは速くなります。 - 不良馬場:
一般的に大雨や台風レベルの天候の悪化で天候によって水たまりができるほどの状態が不良馬場となります。いわゆるぬかるみが出来ている状態です。
もう見た目から水たまりがコース上のあちこちにできているのではた目から見ると水(泥)撥ねが凄いレースになり、その見た目のまんま、走るためには相当数の力が要求されます。
上記の用語から「馬場状態:良」とか「馬場状態:重」と言う具合に開催日に掲示されます。
まとめ
人間でも雨の日に駅の床が滑って歩きにくい(走れない)ことがありますよね。あれと一緒です。
稍重くらいの悪化だと良馬場と見た目には区別がつきにくいほどの悪化です。ただし、ちょっとでも水分があると走りに影響するタイプの競走馬もいますので注意が必要です。
今日のこれを踏まえて、次回、
こちらで、いくつか馬場状態についての話を拡げてみます。