ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は秋競馬が開幕してから武豊JKが神懸っている(個人的印象にて)という話題をおひとつ。
この前のJBCレディスクラシックでは横山典JKのこれぞ勝負師と言った好騎乗が光っていましたが、今回は武豊JKの話題。
高配当での好走が目立つ、秋の重賞戦線
春競馬のGI戦線ではあまりパッとしなかった印象の武豊JK。実際春のGIでは(重賞でもわりとそうですが)期待ほど走らせられないケースが多く、ファンとしてはヤキモキしたことでしょう。
これが秋競馬が始まると、重賞やGI勝ちこそないものの、スプリンターズステークスは単勝13番人気のラインスピリットを三着に持ってくる他、菊花賞では単勝10番人気のユーキャンスマイルを三着に持ってくるという二度の穴馬を三着に導いて穴馬券を演出しています。あと、単勝三番人気で人気サイドだけど秋華賞はカンタービレで三着、秋のGIは開幕戦から三戦連続三着、その内二頭は二桁人気という驚きの内容なのです。
他にもアルテミスSは単勝六番人気のシェーングランツで勝利、単勝1360円という高配当を演出しました。いやあ私はビーチサンバ本命でしたが。
本来穴馬を演出するような鞍上ではないのですが、比較的人気をかぶる有力馬がルメールJKやデムーロJK、さらにはモレイラJKに戸崎(圭)JK辺りに馬が集まっている傾向にあるので、GIで武豊JKが二桁人気の馬に既に二回も騎乗する、という不思議な現象が起きています。
90年代の武豊JKを知ってる世代からすると、そりゃもう考えられないような現象ではありますが、現状台頭しているジョッキーの勢力図からすると、
「武豊JKでも大穴を狙える」
いやむしろ
「武豊JKだからこそ大穴を狙える」
といえる現象なのかもしれません。
天皇賞秋は人気サイドのマカヒキでしたが残念な結果になったとはいえ直線あわや、というシーンはありましたし、JBCスプリントではマテラスカイでハナを切って絶妙なペースで逃げ粘り二着に入っています。個人的にはその前日の京王杯2歳S(本命だったからって理由もありますが)、M.デムーロJKが騎乗する一番人気のアウィルアウェイをハナ差しのぎ切ってファンタジストで勝利した騎乗はかなり好騎乗だったように思えます。ムチの連打で迫るアウィルアウェイをムチを使わずに押して僅かに勝ち切るという競馬、武豊JKならではといえそうです。
昔は…
昔は(だいたい90年代)「武豊JKが騎乗して、それでも人気が出ないような馬は黙って消し」というセオリーがありました。
武豊JKが騎乗するだけで人気が出るにもかかわらず、それでも人気が出ないような馬は穴馬というよりは素直に消してよい馬、ということがセオリーだったものです。それほどに有力馬が武豊JKに集中する傾向は確かにありました。
でも、最近は武豊JKだけに有力馬が集中する、という傾向もなく、昔のはなしになっています。どっちかと言うとルメールJKやデムーロJK、とあと戸崎(圭)JKあたりに有力馬が集中する傾向にあるように思えます。そりゃま武豊JKだって有力馬に騎乗はしますけども、昔ほど一本被りで有力馬が集中するようなことはなくなっています。昔はえげつないほどに武豊JKに有力馬が集中していましたけどね。そのせいで武豊JKの腕前のなせる技なのか、ただただ馬の力が抜けていただけなのかが分かりにくかったものですが、最近は改めて「やはり武豊JKの巧さが光っている」と思えるレースをちょくちょく見ることが多くなっています。
個人的には群雄割拠の混戦のほうが面白いと思うタチなので、有力馬や有力ジョッキーが割拠している今の競馬はどのレースも新しい面が観れて楽しめてます。