2019年は圧倒的な中心馬不在のなかでどの馬もトップを狙えるような群雄割拠のように見えます。
有馬記念を踏まえるとブラストワンピース＆レイデオロ
まずはブラストワンピースですね。
有馬記念は鮮烈なGI初勝利でした。外国人JKが席巻していた2018年秋のGIでしたが、最後の最後となった有馬記念では池添JKが一矢報いた格好になりました。
それまでの力強いレース内容から菊花賞の負けを経て、有馬記念の強い勝ち方という成績だけ見ると長距離は疑問、という人もいると思いますが、個人的には全然長距離レースでも走れる力はあるように思えます。ただただ菊花賞が特殊な競馬（レース展開）だったというだけの敗戦だと考えていますので、春の天皇賞に出走したとしても十分に勝ち負けできる馬だといえます。
でも、陣営が選択するのはたぶん大阪杯でしょうね。3200mの天皇賞春よりは大阪杯2000mの方が適距離でしょうし、有馬記念の走りを見ると2000mでレイデオロと再戦というのもありそうな気がします。
有馬記念はブラストワンピースが勝ちましたが、パンパンの良馬場で2000mの追い比べをしたら…、うーん、レイデオロが勝つような気がします。有馬記念は雨降って稍重と渋った馬場でしたし、ブラストワンピースは馬場不問で渋っても力は出せるタイプ、2018年の有馬記念の馬場はレイデオロよりブラストワンピースに味方したような感じはします。
パンパンの良馬場でブラストワンピースとレイデオロの二頭が対決したら…？来年もこの二頭のレースは楽しみですね。
4歳世代＝レベル高い
ブラストワンピースと同期の馬も気になりますよね。
ダービー馬ワグネリアン、とうとう2018年秋競馬は出走ナシで2019年を迎えてしまいました。
追い込み脚質だけど切れ味は超一流と言える菊花賞馬フィエールマンもいますし、皐月賞馬エポカドーロも2018年秋競馬では自分の競馬が出来ずに敗戦が続きましたが自分の競馬が出来れば勝ち負けに絡んでくるような実力馬です。この世代が古馬になって中長距離路線でどんな頭角を現してくるか楽しみですね。
そういや、ダノンプレミアム結局秋はレースを見れませんでしたね…。どうしたんだろう。とはいえ、3歳の秋で古馬相手に勝ちまくった世代なので、来年もこの世代は古馬路線を引っ張っていく世代になると思います。ただどの馬もスピードが身上の中距離馬っていう印象で長距離馬で有力と思える馬がいないのは特徴的です。
あとは、この世代で「最強の一勝馬」エタリオウを忘れちゃいけませんね。菊花賞は上がりの競馬になったとはいえ勝ち馬フィエールマンとハナ差の二着、位置取りの差が多少出ましたがほんの僅差でした。最強の一勝馬が二勝目をどの重賞で挙げるかは楽しみなところがあります。個人的には阪神大賞典かなと思っているのですが、どうやら復帰初戦は日経賞を予定しているよう。
5歳世代もまだ強し
長距離路線はキセキが楽しみですね。個人的にはキセキとシュヴァルグランで天皇賞春は争いになりそうな気がします。ここに菊花賞上位二頭のフィエールマン＆エタリオウをはじめとする4歳世代のどんな馬が頭角を現してくるか、楽しみですね。
キセキは2018年の秋競馬初戦の毎日王冠から逃げを打つ脚質転換で成功、見事に毎日王冠から天皇賞秋⇒ジャパンカップと好走を連続しました。人気を被った有馬記念では五着でしたが、逃げて十分に力を示した五着だったように思います。
どの路線に行くか不明ですが天皇賞春に出てきたら、あの走りで菊花賞に続く戴冠がありそうな力を感じます。
おっと、キセキと同期の二大巨頭を忘れていました。レイデオロとスワーヴリチャードです。
二頭とも中距離路線だと思いますのでおそらく大阪杯でしょう。ですがここに2000m戦に能力が覚醒したサングレーザーと毎回好走する堅実派の皐月賞馬アルアイン、これに牡馬相手でも互角に走るアエロリット、ディアドラ、モズカッチャンといった中距離を主戦場にする牝馬も侮れないところです。
この世代は今年2019年に引退する馬も徐々に出てくるような気はしますが、なんだかんだで古馬のレースでは中心になりそうな世代です。
この一つ下の世代、かなりレベルが高い世代と言われています。
2019年は4歳世代と5歳世代で古馬の中長距離路線が繰り広げられると見ています。
すいません、最強馬が居ました
あ、忘れてました、アーモンドアイ。
完璧な強さで2018年を終えました。2019年はさらに上を目指していくと思われます。フサイチパンドラのレースを見ていた世代としては、なんかしみじみ来ます。GI二着は多いけどカワカミプリンセスの降着で勝利したエリザベス女王杯しかGI勝てなかったフサイチパンドラの産駒アーモンドアイがGIを勝ちまくるなんて競馬って不思議な巡り合わせってありますね。
