SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:90年代の競馬を盛り上げた名馬たちの訃報

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は最近訃報が多いなぁ、と寂しさを感じつつ、2019年の前半で訃報が続いている思い出の馬たちの思い出話。

訃報が多い最近

本番となる天皇賞春を目前に夭折した幻の天皇賞馬とも言えるシャケトラ、その訃報が先週あったばかりですが、シャケトラの訃報と同じ日に遠いアメリカで90年代の競馬で「最強牝馬」「女傑」と称されてGI戦線を盛り上げたヒシアマゾンが老衰のため亡くなったそうです。
若干タイムリーさを欠いていますが思い出の一頭ロイヤルタッチも2月になくなっていたそうです。
ウオッカ、キングヘイロー、2019年は名馬たちが次々と訃報でなんか寂しさを感じます。

ヒシアマゾンの思い出

個人的にヒシアマゾンとの予想の上での関わり方は、ヒシアマゾンに肩入れしてヒシアマゾンを予想の中心に据えるというよりは、どっちかというと「滅法強い=一番人気確実、なヒシアマゾンをひっくり返すような対抗馬を見つける」という視点でヒシアマゾンの出走レースを予想する、という関わり方でした。
ヒシアマゾンの強さといえば、それはもう、並の牡馬ではかなわないほどの強さ、90年代では牡馬対牝馬の差が今のようなあまり差のない力関係ではなく、圧倒的に牡馬優位な時代でした。(牝馬限定戦でとても強い牝馬が牡馬との混合戦でコロッと並の馬に負けてしまうような、そんな時代)
メジロドーベルやダンスパートナーなんかがそうですね。牝馬限定戦では圧倒的な強さを見せるものの、牡馬に混ざって京都大賞典とかに出走すると掲示板も厳しい、というレース振りでした。

そんな時代の中で、筋骨隆々なムキムキの馬体で力強く牡馬を蹴散らす最強牝馬ヒシアマゾン、時代を作った最強牝馬の一頭でした。
圧勝劇となったクリスタルCとニュージーランドT(昔のNHKマイルCみたいなGⅡでした)
ナリタブライアンの二着に入った有馬記念
マチカネタンホイザに負けちゃった高松宮杯
二度の圧勝があるエリザベス女王杯

いろいろ思い出すレースがあります。無茶な穴馬を狙って人気のヒシアマゾンの強さのコテンパン。
「ヒシアマゾンじゃあしょうがない」
穴党をそんな諦めの境地に導いてくれる圧倒的な力を見せつけるヒシアマゾン。
まるで打倒ヒシアマゾンを狙って穴予想していた頃が昨日のことのようによみがえります。

ロイヤルタッチ

GIこそ獲れなかったものの重賞戦線で活躍したロイヤルタッチ、今年の2月に亡くなったそうです。
90年代の競馬を盛り上げた一頭、ダンスインザダークの同期というとピンとくる方も多いロイヤルタッチです。
ダービー馬ウイニングチケットの半弟となるサンデーサイレンス産駒という良血でデビュー前から期待を集めていた馬。馬体に触れた感触が「王家の気品を感じさせる」という逸話から馬名がロイヤルタッチとなったエピソードを持つ馬。

この年の朝日杯はバブルガムフェロー、ラジオたんぱ杯2歳Sでダンスインザダークとロイヤルタッチが対決、ある種今のホープフルSが朝日杯より盛り上がったように思える世代でした。
しかし皐月賞は同じサンデーサイレンス産駒でもイシノサンデーが勝利、ダービーは奇跡の馬と呼ばれたフサイチコンコルドが勝利、菊花賞はダンスインザダークが勝利し、ロイヤルタッチはいずれでも好走止まりでした。

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しかし、引退してからアサヒライジングという名牝を世に送り出し、やはり良血はスゴイと思わせてくれたものです。
ただ、そのアサヒライジングの仔がなかなか競走成績が厳しい…、好きな馬ですから、やはり活躍して欲しいと思うのがファン心理です。

カンパニー

2018年の年末になりますが、2009年の天皇賞秋とマイルCS勝利で8歳馬によるGI制覇という記録を打ち立てたカンパニーも亡くなっていたそうです。

一年早かったか…、という自分の予想を思い出す天皇賞秋
ローゼンクロイツが一番人気だった産経大阪杯を三番人気で勝利したのがカンパニー、ことの時はまだ京阪杯を勝ったばかりの一介の重賞馬という状況でした。しかしこの頃からメンバーが重厚でGI並の豪華メンバーになることがしばしばあった産経大阪杯を勝利したことで、個人的に2000mのGIを意識させる一頭になります。

そこからマイル路線を歩んだカンパニーでしたが、翌年の天皇賞秋は勝ったメイショウサムソンに続く二着馬とクビ差の接戦で惜しくも三着に好走します。
翌年の2008年天皇賞はウオッカとダイワスカーレットが一番人気を争うという天皇賞秋となっていました。「牝馬の天皇賞秋なんて…。」そう思った私は単勝11番人気の低評価カンパニーに目を付け本命で勝負します。
結果は惜しくも四着に惜敗、しかも三着ディープスカイとハナ差の接戦、しかも勝ったウオッカとダイワスカーレットがハナ差の接戦なのに加えて、直後のディープスカイとダイワスカーレットもクビ差の接戦という非常に惜しい競馬。
本命にしたカンパニーは実はその翌年2009年に天皇賞秋を勝利します。ただその年は8歳馬のGI制覇という点に懐疑的になっており「カンパニーは1800mベストの馬なんでしょう?きっと」などと結論づけていました。ドリームジャーニーと府中はジャングルポケット産駒とオウケンブルースリの二頭で勝負して居ました。しかし結果はカンパニーが昨年の惜敗にリベンジ、1年越しの天皇賞秋制覇、大いに悔やんだモノです。

なんかこう、予想と馬券で裏目裏目にでてしまったのがカンパニーでした。その長い現役生活において自分の予想に資するレースを見せてくれたカンパニーも思い出深い一頭であります。