SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:「時計」が付く用語

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は「時計」と付く競馬用語。
初心者にとってはイマイチ「~時計」とか「時計~」と言われてもピンとこないこともあるかと。

総じて「時計」=「タイム」という認識をしておけばOKですが、一言に「時計」と使った用語でもその対象となるニュアンスがちょっと違ってくるのがポイントです。

勝ち時計

レースで一着になった馬が、優勝時に叩き出したタイムを勝ち時計と言います。
一概に単純な比較はできないものですが、同じコースと同じ距離の別のレースを走って優勝した馬二頭を比較するときにより速いタイムで優勝した方を上位に取りたくなるのは予想をする上であることです。
この場合「こちらの勝ち時計が優秀なので上位に採ることにした」という表現を使います。
あるいは「勝ち時計は遅くて凡戦模様」といった具合にレースレベルを表現する使い方もします。

持ち時計

ある条件の距離をどれくらいのタイムで走りきれるか、そういったレースでのタイム実績を「持ち時計」と言います。
単純に持ち時計が優秀であれば、より速く走れる、あるいは速く走る実績がある、ということになりますので、単純に言って「持ち時計が優秀な馬はスピード能力がある」と判断することができます。

調教時計

調教で決められたコースを走ったタイムを調教時計といい、調教による馬の状態を判断する一つの指標となります。
※この辺の調教時計はあまり詳しく分からない競馬ファンも多数います。データ派の競馬ファンは分かる人が多いようなイメージが個人的にはあります。

調教駆けする馬は調教時計が非常に優秀であるものの、実際にレースに向くと今ひとつ、ということはよくあります。調教で激走するといえば、個人的にはダート馬レギュラーメンバーが一番真っ先に思い浮かびますね。調教はホント激走するんですが、レースに向うとイマイチという。

時計が出る

速いタイムで走る、という意味で使われる用語です。
「今週の馬場は時計が出るなぁ」と言うと"今週は馬場が良好なので好タイムで走る馬が多いなぁ"という意味。
「今週の調教はいつもより時計が出てるなぁ」と言うと"普段の調教より速いタイムで走っているなぁ"という意味。

速いタイムを叩き出せている状態は「時計が出る」と表現されます。

時計が掛かる

ここまではタイムのことを指して「時計」という表現を使ってきましたが、この「時計が掛かる」は一般に馬場状態やレース展開を指して使います。
時計が掛かるというのは文字通り「タイムが遅い決着になるだろう」という意味で使います。
その遅いタイムでの決着になる理由として「馬場が悪いから」とか「展開がスローになるから」と言った"タイムが遅くなる要因"の解説につながることが多いです。

時計が掛かる、という用語を見たらば、「あーこのレースはタイムは遅い決着になるんだな」と認識しておけば間違いないはず。

時計があるor時計がない

「時計がある」というのは速いタイムでレースを走りきった実績があるよ、と言う意味です。同じような意味で「時計を持っている」という表現をする場合もあります。

逆の意味で「時計がない」というのは速いタイムでレースを走りきった実績はなく、展開やレースの流れを味方に付けた"それほど速いタイムではないが勝ち切っている"ような馬を指して時計がないと言います。

また、これらはコース別に評価の言葉として使うこともあり、「この馬は京都で時計がない(持ってない)」という言い方をすることもあります。スタミナの阪神と呼ばれる阪神コースでめっぽう強い馬でも、スピードの淀と呼ばれる京都コースで高速決着だと分が悪いような馬を表して、「京都では時計がないよね」「京都コースは時計持ってないよね」という使い方です。

時計の裏付け

速いタイムのレースであってもある程度勝ち負けできるような実力がある(と思わせる好タイムで走りきったレースの記録を持っている)馬は「時計の裏付けがある」と表現します。
一般的に高速決着になるレースでは、速い走破タイムでレースを走りきる実力が要求されるため、より時計の裏付けが必要になる、と言えます。