SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:夏競馬は競馬場の特徴で狙い打ち

広告

ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は夏競馬ならではの、ローカル競馬場の話。
一言で言えば、「平坦小回りと洋芝」の話です。

夏競馬はGI開催のシーズンと異なる傾向

夏競馬では関東の東京/中山、関西の京都/阪神の競馬場はお休みとなります。
中京、福島、函館の三場を皮切りに、小倉、新潟、札幌と、9月までは関東・関西では開催されないことになります。
これらの主要四場となる東京・中山・京都・阪神以外の競馬場を「ローカル競馬場」と呼び、主要四場と区別しています。

ここに、夏競馬で見落としがちなポイントが存在します。

競馬場の「坂」の存在

福島をはじめとしてローカルは平坦小回りという点を考えてみます。

関東馬が中山や東京の開催から福島開催のレースに流れると、ガラッと成績が(良化する方に)変化する馬が存在します。

これが「平坦小回りが得意な馬」の存在です。

東京や、特に中山のゴール前の坂は有名です。中京も昔は平坦小回りコースでしたが現在はゴール前に坂が存在しています。

この坂があるかないかでゴール前の伸びが変わる馬が存在しています。坂がないほうが好成績という馬は、春シーズン中山や東京で凡走(ないし大敗)を繰り返していたのが、途端に福島でイキイキと上位に飛び込んでくる姿を見ることになります。また近走大敗を繰り返しているような馬が人気になることも少なく、高配当を狙える穴馬のポイントにもなります。

ローカル競馬場は「小回り」

前述、坂の有無による平坦の部分に加えて、小回りの競馬場である福島競馬場ではコーナーの数が広い競馬場よりも増えることになる、と言う点も見逃せないポイントです。
※ただし、この点は中山と福島はともに小回りという点で共通しているという見方ができますが。

コーナーの上手い下手というのは競走馬の個性の一つとして存在しています。コーナーが多い競馬場のほうがコーナーが上手な馬にとっては有利になりますし、コーナーが下手な馬にとってはコーナーの数が少ない「広い競馬場」のほうが有利になる、という考え方ができます。

ただ、究極、コーナーが下手なスピード馬が、新潟直千で別馬の様に好成績を挙げるケースがあるため、新潟競馬場の直線1000mコースはまた別の検討が必要です。

一般的に狭い小回りの競馬場では、広い東京競馬場が得意な「大跳び」の馬は実力が発揮しきれないケースが多くあり、成績も下降傾向にあるといえます。

函館、札幌、特有の「洋芝」

函館競馬場と札幌競馬場は「洋芝」と呼ばれる他の競馬場とは違う芝が使われています。
この洋芝によって、特定の「洋芝適性」という能力が存在しています。洋芝が得意な馬と洋芝が苦手な馬が存在する、ということです。

これによって、他の競馬場で前走まで大敗していた馬でも、「洋芝適性があるから、函館コース替わりはプラスになる」という考え方もでき、そういった洋芝適性のある馬が前走までの大敗続きによって人気薄になっているケースもある、ということです。

洋芝は函館競馬場と札幌競馬場でしかないので、1年のうち6月~8月の間しかレースが開催されないことから、いかに去年の洋芝適性のある走りを覚えていられるか、という点がポイントになりそうです。

単純に過去の成績で取捨するだけでも

洋芝適性があるなし、とか、この馬はコーナーが上手い、とか、この馬は坂がないほうが成績がよい、など、それを直接表現するデータを探すのは難しい、ということが悩ましいところです。

そのため、単純に福島開催のレースを検討するときに「この馬は福島コースでは好成績が多いな」とか、函館札幌の開催レースを検討するとき「この馬は過去に札幌や函館での好走実績がいくつかある」と言う具合に、ざっくりとその特徴を持つ競馬場での良績に注目してみる、というのは一つの指標になるかもしれません。