今週はエリザベス女王杯をはじめ、2歳重賞デイリー杯2歳S、ダート重賞武蔵野S、芝のローカル重賞福島記念と重賞が四戦。
なかなかに予想が大変そうな週になりそうです。
平場では、土曜京都12Rの2勝クラスのレイエスプランドルが鞍上マーフィーJKで出走、日曜には東京10R奥多摩Sにミリッサが鞍上武藤JKで出走、同日京都10R修学院Sにはエスポワールが鞍上デムーロJKで出走と、楽しみな出走が多くあります。
どの馬もメンバー的には人気の一角を占めておかしくないように見えますので、結果を楽しみに見守りたいと思います。
特にぶっつけ秋華賞から自己条件に戻して出走となるエスポワールが一番勝ち負けが濃厚かなと。
エリザベス女王杯
やはり無敗の三歳馬ラヴズオンリーユーに注目が集まるのは仕方ないところかなと思います。鞍上もデムーロJKで期待大でしょうし。
しかし秋華賞は爪を痛めて出走を断念したようにここまでの臨戦過程に多少不安があるというのもまた事実、同じ三歳馬なら秋華賞を勝利したクロノジェネシスのほうに分があるのではないかと考えることもできそうです。
あと三歳馬はシャドウディーヴァも出走します。勝ちきれないけど秋華賞は四着掲示板とマズマズの好走、連下としては多少警戒が必要そうな存在に見えます。
でも三歳馬同士の争いってのもなんだかピンとこないエリザベス女王杯です。古馬の牝馬が秋の最大目標とするレースですから。
活きのいい三歳馬に立ちはだかる古馬の筆頭格としてはやはりラッキーライラックかなと思います。前走府中牝馬Sは三着でしたが、休養明け初戦をマズマズの好走といえそうで、叩き二走目でどれくらい変わり身を見せてくるか、あとテン乗りスミヨンJKという点もなんとも気になる。
そのラッキーライラックを府中牝馬Sで破ったのはスカーレットカラー。準オープンクラスで足踏みしていましたが勝ち上がってからマーメイドS三着を皮切りに札幌のクイーンSを二着、秋に入って府中牝馬Sで勝利と三段跳びで見事に重賞初制覇。元々三歳時にフェアリーSでプリモシーンの二着があるなど重賞級の実力は見せていましたし、クイーンSではミッキーチャーム相手にクビ差の二着、勢いではラッキーライラックより上の印象があります。
他にも三年連続エリザベス女王杯連対を狙うクロコスミアなんかも侮れない一頭。割と上位が拮抗していて穴の出番はないのかもしれません。
そのなかでひときわ異彩を放つ(ように見える)のがポンデザール。未勝利戦からここまでを2600mのレース中心で勝ち上がってきた長距離向きと見られている一頭ですが現在四連勝中、勢いに乗って京都2200mのエリザベス女王杯好走なんかもあるのではないかと。
デイリー杯2歳S
毎年なんだかんだでレベルが高いレースになるデイリー杯2歳S。
今年もなかなかのメンバーが出走してきています。去年もアドマイヤマーズ圧勝でしたし、一昨年はジャンダルム以下カツジ、ケイアイノーテックと重賞やGIを勝利する素質馬が上位を占めています。
今年は二戦二勝と無敗でここ出走のサクセッションや、新潟2歳S二着ペールエール、小倉2歳S二着トリプルエース、といった実績馬が人気の中心になりそうな中に、POG馬のライティアが挑みます。
鞍上は今年GI二勝で勢いに乗る北村(友)JKです。去年まで年間通しても重賞二勝がやっとだった北村(友)JKでしたが今年はGI含め六勝、POG馬だから贔屓目込みですが全姉シンハライトの良血馬ライティアを見事に導いて欲しいと願うものです。
武蔵野S
去年の勝ち馬サンライズノヴァがマイルチャンピオンシップ南部杯を勝利しGI馬の勲章を得て、一回り大きくなった状態で連覇を目指してここに凱旋出走のような印象のあるレース。
しかし、相手関係はそれほど楽ではない武蔵野Sです。
まず現在三連勝中でオープン特別を二戦連続で一番人気での勝利を収めているエアアルマス。負かした相手がヴァニラアイスやヴェンジェンスとなかなかの実力馬、ヴェンジェンスはこないだのみやこS勝利してましたし、実力はあります。人気もでそう。
さらに中京記念の勝ち馬グルーヴィット、前走京成杯AHでは大きく負けてしまいましたが、ダート初戦で一発狙っているように見えます。中京コースの重賞二戦で結果を出しているところから左回りがよい、ということなのかもしれません。ダートは新馬戦と500万下で二戦二勝と結果を出しているのでダートコースへの変更は全く問題なさそうです。
これに加えて前走は期待ほど走らなかったものの休養明けグリーンCを五着でここ出走の三歳馬デュープロセスです。まだ伸びる余地がある三歳馬ですし、サンライズノヴァの斤量59キロに対してデュープロセスの斤量は55キロ、なかなかこの斤量差は魅力に映ります。
あとは長い休養から返ってきたカフジテイク、休養明けから二戦連続で掲示板を賑わす好走を続けています。1200mでは距離がちと足りなかったような印象のレースでゴール前は確実に伸びていた末脚、距離延びて魅力の一頭です。
後はダートに鞍替えしてから結果は伴っていないものの、期待を持たせる走りを見せているタイムフライヤー、次こそはという結果への期待は持たせるレース内容だったかなと。
もう一頭、ワンダーリーデル、重賞ではもうちょっと足りないかなという結果ですが、オープン特別なら三着が多く、二走前には勝利しているように力はありそうです。鞍上が横山(典)JKということもあって警戒。
福島記念
ハンデ戦の芝の中距離重賞。そのためミッキースワローは人気も斤量も被った状態で出走することになりそうです。
菊沢(一樹)JKに乗り替わってから二戦連続で追い込みが決まって上位進出、うち一戦は勝利しています。
そこに、クレッシェンドラヴ。ミッキースワローに0.1秒差の七夕賞、オールカマーでは0.2秒差というミッキースワローと同じステップでここ出走。いずれもミッキースワローとは僅差の競馬をしているだけに、ミッキースワローが好走する展開になるのならばクレッシェンドラヴの好走もかなりありそう。
他にもローカル平坦小回りが得意なステイフーリッシュや福島牝馬Sの勝利があるデンコウアンジュなどもコース適性からは外せないかなと。
近年上位人気三頭は二頭は絡んでくる傾向があるし、去年は一番人気から三番人気の三頭で堅く決着しましたし、ここもあまりムリな穴を狙わず手堅く狙っていこうかなと思っています。