ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はやけに豪華な新馬戦、と言うのを個人的に覚えている二レースご紹介。
いずれも10月の末、京都5Rの芝1800mでで開催される新馬戦です。
ブエナビスタの新馬戦
アンライバルド勝利の新馬戦、と言った方がいいかもしれません。
勝ったのは後の皐月賞馬アンライバルド、二着にはダービー二着を肇として重賞二勝馬のリーチザクラウン、そして三着にはブエナビスタ、四着には後の菊花賞馬スリーロールス。
勝ったアンライバルドと三着馬ブエナビスタの二頭ばかりか、四着馬スリーロールスまでが後にGI馬になるという、GI並の豪華新馬戦、しかしこのときは誰もそのことを知らない、なんてこの新馬戦を観た人にしかない楽しみ方と言えます。
このレースはPOGで指名したブエナビスタのデビュー戦ということで、東京競馬場に行って観戦していました。
ローズキングダムの新馬戦
ローズキングダムもPOGで指名していた馬で期待が大きかったバラ一族のローズバド産駒。しかしデビュー戦は二番人気、一番人気は後にGIをいくつも制覇するヴィクトワールピサでした。
ローズキングダムはこの新馬戦を勝利し三連勝で朝日杯制覇、一躍世代のトップに躍り出ます。しかし再び皐月賞で再戦したヴィクトワールピサに負けてしまい、ダービーも菊花賞も二着、続くジャパンカップはブエナビスタの降着によって繰り上がり勝利したものの、古馬になってからは先細り感、ヴィクトワールピサとはすっかり差が付いてしまいました。
とはいえ、この世代のトップクラスの二頭が新馬戦でいきなり激突したというのは、何か運命めいたものを感じる新馬戦だったように感じています。
10月末の京都新馬戦芝1800mは名馬の登竜門だった
2008年、2009年と複数のGI馬を輩出した京都芝1800mの新馬戦、翌年2010年はGIこそ勝てなかったものの、このレースを制したのはダノンバラード、皐月賞3着や宝塚記念二着とGIで勝ち負けし活躍します。
そして2012年にはエピファネイア、2013年はオーストラリア移籍後GI二勝のトーセンスターダム、2015年にはダービー馬マカヒキ、施行条件が微妙に変わっているので全く同じ新馬戦とは言えない側面もありますが、10月末の京都芝1800mの新馬戦というレースだけ切り出しても、これだけのGI馬の名前が出てくるのはなかなかにスゴイことのように思えます。
近年は昔と違って早く仕上げて夏前にデビューさせ、早目に使って早目に休養、クラシックレースに備える、というローテーションが流行しているためか有力馬の昔ほどこの時期にデビューが偏らなくなったものの、もしかしたら未来のGI馬の新馬戦がみれるかもしれない、と言う意味で、10月下旬の京都芝1800mの新馬戦は注目しても損はないレースなのかもしれません。
※開催条件が変わっているので、近年はまったく同じ週の京都5R芝1800m戦ではなくなっていますけど。
もうちょっと調べてみたら、2018年11月3日の芝1800mで行われた京都7R新馬戦、勝ったのは2019年に四千四勝無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーでした。
さらに2018年10月21日の芝1800mで行われた京都5R新馬戦は2019年菊花賞馬ワールドプレミアが勝利（しかも二着は弥生賞勝ちのメイショウテンゲン）しています。
京都芝1800mの新馬戦には素質馬が隠れている、と言うことなのかもしれません。
2019年のこの新馬戦は…
2019年の10月20日、芝1800m戦の京都5R新馬戦を制したのはディープインパクト産駒レクセランス。フランケル産駒の姉は2勝馬。なかなか魅力的な一頭に見えます。
11月3日の開催となった5回京都2日の5R新馬戦、芝1800mの勝ち馬はディープインパクト産駒期待の一頭となるトゥルーヴィルでした。ちなみにクビ差の接戦でシュルシャガナが二着、二頭で三着以下を一馬身以上振り切ったレースということで、この二頭は次走以降も気にしておきたいかなぁ、と思いました。
おまけ：グランアレグリアの新馬戦
新馬戦で世代の牝馬頂上決戦という結果になった新馬戦、勝ったのはグランアレグリア、二着にはダノンファンタジーという世代トップ牝馬二頭の新馬戦も記憶に新しいところです。
これはもしかして…？と思ってその前年の3回東京2日目の5R芝1600mで開催される新馬戦を調べてみると、2017年はステルヴィオが勝利しています。
もしかして、このレースも出世レース？以前の京都5R芝1800m新馬戦のように新たな出世レースとなる新馬戦の新定番となるのかもしれません。
今年はこの3回東京2日目5Rの芝1600mで開催された新馬戦はサリオスが勝利しました。二着にはPOGの指名馬であるアブソルティスモ、ここ二年で勝ち馬グランアレグリアもステルヴィオもGI制覇しましたし、二着馬でもダノンファンタジーが阪神JFを勝利してGI馬となっています。
そういう意味じゃあ、アブソルティスモも、まだ期待。
なんてね。
