今週は三歳ダート重賞のユニコーンSとサマースプリント開幕戦の函館スプリントステークス。
もう夏競馬が始まってしまうんだなぁとしみじみ。
平場では、土曜函館4R未勝利戦にローヌグレイシアが鞍上団野JKで出走、同日東京3R未勝利戦には鞍上戸崎JKでベルラガッツォが出走予定。
ベルラガッツォは未勝利戦三着が最先着という成績ですが、鞍上に戸崎JKを迎えてここ勝負と思えそうな一鞍。テン乗り戸崎JKで変わり身を期待したいと思っています。
ローヌグレイシアもあとちょっとで未勝利戦を勝てそうなところまで来ているのですが、二戦連続二着が精一杯で勝ち上がるに至っていません。こちらもテン乗り団野JKで変わり身を期待。
ユニコーンS
ノンコノユメ、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、ルヴァンスレーヴと勝ち馬にGI馬が名を連ねる出世レースと言っても良い存在のユニコーンS。
去年の勝ち馬であるワイドファラオも5月にかしわ記念を制覇しGI馬の仲間入りを果たしています。そういった意味でも勝ち馬には注目しておきたいレースと言えそうです。
今年もなかなかのメンバーがなを連ねています。
まずは二戦二勝無敗でここ出走となる外国産馬カフェファラオ、ヒヤシンスSでは朝日杯FS四着などの実績馬タガノビューティー相手に0.2秒差の圧勝、力のあるところを見せつけました。芝スタートが良くないせいかスタートは悪かったものの抜群の手応えで前をとらえに行くレース振りで一戦一勝で挑んだリステッド競走、オープンクラスの初戦をアッサリ勝利、ちょっと実力は抜けているかなぁという印象がありました。
でも二着のタガノビューティーも力のあるところは見せています。ヒヤシンスSではカフェファラオに次ぐ二番人気、実績的には一番の戦歴でしたけど、届かずの二着。次走でも三着と詰めの甘いところを見せていますが、力はあるように見えます。
そのタガノビューティーを前走青竜Sで破ったのはデュードヴァン、直線で挟まれる形になったもののそこからしっかり抜け出しての勝利、二着ダノンファストとの着差はクビ差とそれほど圧勝ではなかったのですが着差以上の力を感じたレース振りでした。
そしてカフェファラオ以外にもう一頭の二戦二勝と無敗で挑む一頭はレッチェバロック、二戦とも東京ダート1400mで新馬戦から1勝クラスを連勝中、いずれも先手を奪いハナを切って逃げる展開で結果を出しています。絡んできそうな馬がオーロラテソーロやキタノオクトパスなど何頭かいますけど、鞍上は心強いルメールJKを配してどのようなレースを見せるか気になるところです。
この辺の混戦模様ですが、中ではカフェファラオの実力がちょっと頭一つ抜けているかな、という戦前の評価ではあります。
とはいえ、デュードヴァンもデビューからダート戦は無敗、唯一の敗戦は芝のアーリントンCだけ、となると、二頭は抜けた存在といえそうです。さらに青竜Sは東京だ-と1600m戦ということもあって、同じ東京ダート1600mのヒヤシンスS圧勝のカフェファラオと競るような人気を集めそうな気もします。
カフェファラオに人気が集まるなら、デュードヴァン本命の勝負って考え方も。
他にも二連勝で端午Sを制したサトノラファールとかも気になる存在、人気を集めないならここは狙い目かもと思いました。
函館SS
個人的に気になっているエイティーンガールが休養明け初戦の前走鞍馬Sを一叩きして、叩き二走目のここで重賞初制覇を目指す一鞍。これは気になります。
夏の牝馬って言葉もあることですし、最近の暑さはもう夏を思わせる気温になっていますし、ここはチャンスかも、と思っています。
ですが、そこに大きく立ちはだかる壁になりそうなのが、GI実績があるダイアトニック、二走前の阪急杯は降着となりましたが、前走高松宮記念では逆に降着馬に不利を受けるレース内容、僅差の競馬だっただけにGI制覇もありえた一鞍で、「実力はGI級」を証明したようなレース内容だったと思えます。
他にも去年の京阪杯を制して今年休養明け初戦となるライトオンキュー、1400m戦重賞を二走連続二着好走しながら前走マイラーズC除外で立て直しの一戦となるフィアーノロマーノなど、重賞で勝ちmakeするようなメンツが何頭も出走してくるレース、気になるエイティーンガールにとっては、なかなか相手関係は厳しいレースになりそうな感じがします。
ライトオンキューは去年の函館SSで人気必至だったなかで除外となった一頭、一年振りの忘れ物を獲りに来た、そんなレースの可能性もありそうです。
あと今年に入ってからダートに転戦していたダイメイフジが、芝のレースに戻って来るのか、特別登録に名前があります。先週のUHB杯で準オープンクラスを鮮やかに抜け出して勝利したジョーマンデリンも連闘策なのか特別登録に名前があります。
登録馬が全馬出走してくるようであれば、今年はなかなかの激戦になりそうな予感。
