ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は競走馬が背負う斤量と鞍上との関係について
斤量の決め方
ハンデ戦でありがちな、軽ハンデで鞍上交代、特に騎乗に問題もなかったのになんで乗り替わりになったんだろう?という疑問を持つことも初心者にはあるようです。
それには騎手の体重が関係していることも要因の一つとしてあります。
以前の
鞍上の体重が負担重量のほとんどを占めている、ということになります。一般的に重りを付けて云々というのは鞍上の体重を調整するための重りということです。
軽ハンデにベテランが騎乗できない理由
軽ハンデの穴馬を見つけた、チャンス。
しかし鞍上は新人騎手、どうしたものか…。
と迷うシーンはたまにあります。軽ハンデの穴馬に中堅ジョッキーが騎乗していたらもうこれ狙い目なのになぁと。
結局ベテランを乗せたくても体重が負担重量の数値を上回っている鞍上には騎乗依頼ができないことから、より体重が軽い鞍上にバトンタッチせざるを得ない事情があります。
特にハンデ戦の軽ハンデ戦、ここでチャンス、と思ったら主戦が乗れずアンチャンにバトンタッチということも。背の高い騎手やこれ以上減量できない(往々にして人間は年齢を経ると体重が落ちにくい)ベテランにとっては軽ハンデの馬に騎乗するというだけでも一苦労だということになります。
そう考えると、2020年サマーセントでマーメイドSを制した酒井学JKはベテランにもかかわらず50キロの軽ハンデ馬の騎乗、しかも勝ち切ってしまうのですから、これはすごいなぁと思います。
ちなみに結果は出ていませんけど、斤量51キロで準オープンクラス出走のウィナーポイントという馬に関東の穴ジョッキー江田照JKが2020年に二走騎乗しています。それまで横山(典)JKが騎乗していたことを考えると、斤量51キロでバトンタッチしたのかなぁと言う感じがします。
ベテラン江田照JKが穴男と言われるゆえんにはこういうところがあるのかも。
追える若手を探す
若手のジョッキーは無名な存在ですが、若手ジョッキーに精通していると、「この鞍上なら」と思えるレースがたまに見えてきます。
2020年夏で言えば、横山(和)JKと横山(武)JKの兄弟揃っての活躍。特に横山(武)JKは若手ながらルメールJKと北海道シリーズ通して互角の成績で争っていました。
他にも、この夏斤量51キロの軽ハンデで13番人気単勝93.1倍のラブカンプーを見事勝利に導いた斎藤新JKも記憶に新しいところです。
軽ハンデの穴馬を狙う上では、実績のあるベテランを鞍上に迎えるケースは少ないので、どうしても体重調整が可能な若手を鞍上に迎えることになるのですが、そのときに、「この若手なら買いだ」と思える若手の鞍上を寄り多く知識として頭に入れておくというのも、穴馬を探す一つのヒントになるのかも。