SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:東京オリンピックと三冠馬の関係

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日はデアリングタクトの三冠達成を記念して、気になった縁について。

東京オリンピック(延期だけど)

今年はホントなら東京オリンピックが開催されていた年。来年に延期されてしまいましたが、競馬は中止もなくレースを続けてくれました。

今年のオリンピック開催は来年に延期になったけどオリンピックイヤーならではの共通点があったので雑学として記録しておこうと思いました。

当然、資料でしか知らない前回の東京オリンピックの年。

前回の東京オリンピック⇒1964年

前回の東京オリンピックは1964年、かなり昔ですがその時代にも競馬は開催されていました。

そのときのクラシックホースは実はあの超有名三冠馬シンザンです。そして牝馬クラシックもカネケヤキが春の二冠を達成していました。

シンザンは昭和36年生まれの牡馬で19戦19連対で引退した歴史的名馬で引退後も90年代まで余生を過ごした(人間で言えば100歳以上を迎えていた)長寿でも有名な伝説的名馬です。
有名な「シンザンはナタの切れ味」という名言は、管理していた故武田文吾調教師がシンザンを評して語った言葉、ナタのような重厚な切れ味で他の有力馬をバッタバッタなぎ倒して圧倒的な強さを見せつけてデビューから五連勝で皐月賞を無敗で制覇していました。
そんなシンザンが圧倒的な強さで三冠を達成したのが1964年、前回の東京オリンピックの年です。

牝馬クラシック体系は整備されていなかった

二冠牝馬のカネケヤキは、あのシンボリルドルフを管理していた野平祐二調教師が現役騎手時代に主戦として騎乗していた二冠牝馬、圧倒的な強さを誇ったわけではなく敗戦も多かったものの桜花賞を勝利、続くオークス前哨戦も勝利すると、本番のオークスも二着に三馬身差で完勝し二冠を達成した牝馬でした。

しかし、当時は秋に牝馬が目標とするレースがありませんでした。
現在の秋華賞は1996年新設のレースですし、その前進だったエリザベス女王杯が創設されたのも1976年、そしてその前進となるビクトリアカップというレースも1970年の新設レースということもあって、カネケヤキが秋に目標とする三冠はこの時代には存在していなかったという状況でした。

このように当時秋の牝馬三冠レース体系は整備されていなかったため、結局カネケヤキは菊花賞に出走して五着に終わっています。
しかし、秋の始動戦から同世代の牝馬に四馬身差二着と完敗、脚部不安もあって調子が本調子でなかったカネケヤキはその後セントライト記念も三着、オープン戦五着と負けを重ねて菊花賞に挑戦していました。
秋の牝馬の大目標がなかったことから、菊花賞に挑戦する牝馬は少数ながら存在しており、勝利した牝馬も存在したものの、やはりクラシック三冠を狙うシンザンが出走した菊花賞では敵わず、カネケヤキは大逃げを打って健闘、五着に終わりました

シンザンはその菊花賞で牡馬クラシック三冠を達成、古馬になってからも八大競走を二勝、五冠馬として引退しました。

二頭の不思議な共通点=引退後

シンザンは種牡馬引退後に90年代まで生き続け、サラブレッドの長寿の象徴のような存在になりました。テレビで何度か元気でいたずら好きな姿を見てほんわかしたものです。
シンザンは1996年7月に35歳3か月11日の長寿で老衰のため亡くなりました。

しかしそれより先に1995年10月にはカネケヤキがサラブレッドの最長寿記録を更新しており、シンザンが1995年11月19日に更新するまでの最長寿記録を改めて更新するまでの間、同期の二冠牝馬カネケヤキが最長寿記録を保持していたという不思議な縁が二頭にはありました。

今年のクラシック三冠

話は戻って2020年、今年のクラシック三冠は1964年と同様に牡馬と牝馬がともに二冠を達成しました。しかもその二冠はいずれも「無敗の二冠馬」という称号付きです。

そしてデアリングタクトは秋華賞を制覇し、無敗で牝馬クラシック三冠を達成しました。牝馬には不遇だった1964年のクラシックとは違い、牝馬三冠のレース体系が整備されていたのもあってカネケヤキのようなこともなく、歴史にその名を刻むことになりました。

そして牡馬、今年はコントレイルが無敗の三冠馬へ王手を掛けています。

1964年の東京オリンピックの年にシンザンがクラシック三冠を達成したように、いやそれ以上のスケールでコントレイルは無敗のクラシック三冠制覇を達成出来るのか、そしてコントレイルは父ディープインパクトを超えるべく、無敗のクラシック三冠制覇後のレースも勝ち続けることが出来るのか、今年の競馬はまだまだアツくなりそうです。