SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:スイープトウショウが世を去る

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は残念なスイープトウショウの訃報に触れて思い出を振り返ってみたいと思います。

スイープトウショウのレースと言えば?

2003年デビューから2007年秋のエリザベス女王杯で引退レースするまで、24戦走り切ったスイープトウショウ。

そんなスイープトウショウのベストレースを挙げるとしたら恐らくスイープトウショウのファンはやっぱりGIを挙げると思います。

春のクラシックであと一歩手が届かなかったスイープトウショウがようやくクラシック制覇を果たした秋華賞、古馬になってから安田記念をクビ差逃した次走でハーツクライ以下古馬の牡馬相手に勝ち切った宝塚記念や、レベルの高い三歳世代からエアメサイアが参戦も勝ち切ったエリザベス女王杯、GIを勝った時はいずれも一番人気じゃなかったけど、いまほど牡馬と牝馬が互角に戦えなかった時代にスイープトウショウはGI三勝した名牝といえる一頭です。

ただ、個人的に一番印象に残っているのは、エリザベス女王杯から約一年の故障休養明けで挑んだ京都大賞典の勝利が個人的には一番印象に残っています。

2006年京都大賞典

個人的に思い入れが強い一頭ローゼンクロイツが出走していたせいもあるのですが、このレースは逃げ馬がおらずどの馬がレースを引っ張るのかが分らない予想が難しいレースでした。
人気は青葉賞勝利にダービー二着の実績を持つスペシャルウィーク産駒のインティライミ、スイープトウショウは次ぐ二番人気でした。三番人気は長距離戦で強いアイポッパー、そして本命にしたローゼンクロイツは四番人気でしたがアイポッパーとほとんど差が無い四番人気、ここは勝てると踏んでいました。

一部例外を除いて、いまほど古馬牝馬は牡馬と互角に真っ向勝負しても勝てない時代でした。特に中長距離ではその傾向は強く、ここはやはりディープインパクトと同期の牡馬の争いだろうと考えていました。
しかもスイープトウショウは骨折休養明けで一年のブランクがあっての出走、いかにGI三勝馬とはいえ厳しいと思いました。

いざレースに向くと、ローゼンクロイツが先手を奪って逃げるという予定外の展開、逃げ馬不在とは言えまさか本命にしたローゼンクロイツが逃げるとは思いませんでした。しかもローゼンクロイツが刻んだラップは序盤二ハロンこそ11.8秒を刻んだものの、他は概ね13.0秒~14.0秒という超スローペース、前半1000mで64.1秒と誰も行きたがらない展開に。これはもしや…、ローゼンクロイツが新境地を開拓するのか?なんて淡い期待を抱いていたら、直線に向いたところで内から一気に抜け出してきたスイープトウショウが上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して一気に突き抜けての勝利。同じ上がり三ハロンメンバー中最速の脚を使ったファストタテヤマを3/4馬身おさえての勝利でした。
ものの見事に超スローペースからのヨーイドンの競馬を自慢の末脚で制したスイープトウショウ、スイープトウショウの勝利は牡馬相手に宝塚記念を勝ち切った勝利がフロックでないことを示していました。しかも骨折休養明けの復帰戦でもまったく遜色ない見事な末脚。

しかしその後牡馬相手の天皇賞秋で一番人気に推されるも五着、続くエリザベス女王杯は三着入線も降着により繰り上がり二着と勝ち切れず、その後も二着や三着はあるものの勝ちには見放され翌年のエリザベス女王杯を最後に引退しました。

産駒には…

産駒にはこれと言った大物には恵まれていないスイープトウショウですが、何度かPOGでも指名していますが、晩成傾向があり結果には繋がっていません。
それでもスイーズドリームスとスイープセレリタスの二頭のオープン馬を送り出しました。二頭ともまだ現役、これから活躍してくれるかもしれません。
さらに二歳馬クリーンスイープは10月に新馬戦を二着、これからが期待されます。

さらに2019年はキタサンブラックの牝馬を、今年2020年の産駒はディープインパクトのラストクロップを輩出しています。特にディープインパクトを父に持つスイープトウショウの2020はPOGでも人気しそうですね。

母の末脚を受継いだ産駒はこれからもターフを賑わせてくれることを期待せずにはいられません。