SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:エピファネイア産駒を観て、種牡馬の特徴

広告

ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日はある種牡馬の産駒の特徴についてのちょっとした雑学。
その種牡馬とは先週に産駒のエフフォーリアが重賞共同通信杯を勝利したエピファネイアです。

派手に活躍エピファネイア産駒。

デアリングタクトによる無敗の牝馬クラシック三冠達成で一躍種牡馬として存在感が増したエピファネイア。
初年度産駒の2歳デビュー世代では2歳リーディングこそ取れなかったものの30頭が勝ち上がり。その中から活躍馬を輩出、仕上がりがある程度早くてクラシックに間に合うくらいの成長曲線を見せる産駒が輩出され、さらに秋に急激に成長を見せる産駒もあって去年2020年は躍進の年でした。

デアリングタクトだけでなく、アリストテレスのように秋に急激に成長を見せ菊花賞ではコントレイルの三冠達成を阻止しそうな勢いで追い詰め二着、成長力と現役時代にもみせた長距離もこなすスタミナも併せ持つ産駒も輩出し、この後期待が高まってきそうです。
アリストテレスは重賞未勝利で菊花賞二着となりましたが、先月の2021年1月のAJCCで重賞初制覇、春の天皇賞に向けてかなり有力な候補となっています。

他にも重賞で三戦勝ち負けをしている二勝馬シーズンズギフトや、一勝馬ながら格上挑戦となったローズSでリアアメリアの二着に入って力を見せたムジカ、京成杯二着で現在準オープンクラスの良血馬スカイグルーヴもまだまだこれからの馬。

2020年デビューの現三歳世代では二連勝でリステッド競走勝利の後でホープフルS二着、春のクラシックに向けて期待が高まっているオーソクレースや重賞で入着しているヴァルナ、テンハッピーローズといった面々も控えています。
そして2020年共同通信杯<https://specialweek.hateblo.jp/entry/2021/02/16/010000>、産駒のエフフォーリアが強い勝ち方をしました。

ディープインパクト産駒の影響がまだ強い世代で、キングカメハメハもまだ活躍馬が多い状況、そこにロードカナロアがブレイクしている中、去年だけに限ればハーツクライ産駒の当たり年と言われていた状況で(優秀な繁殖牝馬はトップクラスのサイアーに取られている状況で)かなり健闘していると思えます。

エピファネイア産駒の母父

2019年種牡馬を引退したシンボリクリスエス<競馬雑学:シンボリクリスエスが世を去る - SpecialなWeekを目指す競馬日記>
その後継種牡馬はストロングリターンとかルヴァンスレーヴも種牡馬となっていますが、どっちかというとシンボリクリスエスらしい成績を残したのはこのエピファネイア。ストロングリターンはマイラー寄りの成績(もっと言うと東京コースの短距離戦に成績が寄っている)でしたし、ルヴァンスレーヴはダート戦です。

そういった意味でも現役時代のシンボリクリスエスらしい芝の中長距離に活躍の産駒を送り出してくれそうなのは自身の成績もあってこのエピファネイアといえそう。
ただ、エピファネイアの現役時代はどっちかというとロゴタイプ(父ローエングリンなもので…)応援側でしたけど。
それでも血統図にスペシャルウィークを持つ種牡馬の活躍はファンとしては嬉しいものです。

エピファネイアの父シンボリクリスエスは血統図にサンデーサイレンスを持たない外国産馬、そして母シーザリオなので母父はスペシャルウィークなのですが、ほどよくサンデーサイレンスの血が薄く4×3が作りやすいこともあって、ディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒(そしてもちろん、ディープインパクト×キングカメハメハで大成した牝馬も)など、多くの有力な繁殖牝馬の受け皿になれそうです。
実際活躍馬も上位の母父はキングカメハメハやディープインパクトの名が並んでいます。

芝の中長距離向き

産駒の成績にも短距離より中距離、中距離でも距離は延びるほど成績が上がって行くような感があります。
ん?そういう意味ではハーツクライ産駒となんか似たような感じもしてきます。

ただ、シンボリクリスエスがダートに適応する産駒を輩出しているのに対して、エピファネイア産駒はあまりダート戦を走っているイメージがありません。現役時代はパワータイプと言われてダートもこなせそうな印象もあった(ただし実際にダートのドバイワールドカップに出走するもシンガリ負け)のですが意外。

しかし…

重馬場が得意

パワータイプと思われたエピファネイアの現役時代、そのパワーは産駒に受継がれています。

ここが重要。
中山コースの力の要る荒れた馬場でステイゴールド、は結構有名な狙い目の血統、ルーラーシップも割とそうでした。しかしこれからはエピファネイア産駒がその格言を受継いでいくかもしれません。
新たな定説として「道悪のエピファネイア産駒を狙う」という狙い目はかなりアリのように思えます。覚えておいても損はない、みたいな。

例えば先月のアリストテレス、道悪はどうかなと思って予想では尻込み<予想2021:中山11R-AJCC - SpecialなWeekを目指す競馬日記>していましたがAJCCの走りを見る限りでは全く問題ないばかりか、むしろプラスに映ったような完勝と言える内容<振返2021:中山11R-AJCC - SpecialなWeekを目指す競馬日記>での快勝でした。

よく思い出してみると、古馬になってからのGI制覇となったジャパンカップはジェンティルドンナを始めとしたハイレベルなメンバーが集った中で、前日の雨により良馬場発表でしたが水分の残る力の要る馬場だったこともあって、産駒にこの辺りのパワーが受継がれているのかもしれません。

この辺り、シンボリクリスエスは現役時代に重馬場で結果を残せていないことと比べてエピファネイアは逆に重馬場のほうが歓迎といえそうな印象、親子ですが不思議ですね。

今後も期待

去年の産駒の活躍により今年の種付け料は倍以上の大幅アップにもかかわらず満口になったそうです。
スペシャルウィークの一ファンとして、エピファネイア産駒、気になってくる今日この頃。

前述のディープインパクトやキングカメハメハが輩出した繁殖牝馬に配合的な可能性を感じさせる上に、道悪は無条件で狙ってもよさそうな産駒が多く、これからのエピファネイアに注目しています。