今週はGI高松宮記念、裏の中山ではダート重賞マーチS。
土曜日には名物中距離重賞日経賞に、NHKマイルCに向けて目が離せない重賞毎日杯と重賞多数の週です。
平場では、日曜中山5Rの未勝利戦にクイーンズキトゥンが鞍上ルメールJKで出走。
新馬戦は0.6秒差五着という人気を考えれば不本意な成績でしたが、名門厩舎ということもあり、ルメールJKの継続騎乗は心強い上に、相手関係も前走より楽になりそうで楽しみな一戦です。未勝利戦で好走を繰り返すゴールドシップ産駒シュアーヴアリアあたりがライバルっぽい。
高松宮記念
本質はマイラーのGI馬が多数出走し、去年の勝ち馬グランアレグリアが不出走もなかなかのメンバーが今年も揃いました。
追い掛けて数年のエイティーンガールも出走するのですが、さすがに近三走が全て二桁着順でこのメンバーとなると厳しい戦いです。
やはり香港GIから凱旋帰国のダノンスマッシュと前走阪急杯を快勝したレシステンシアあたりが注目されそうに見えるメンバーです。
ダノンスマッシュは香港スプリントでGI初勝利、最近では珍しくなくなった国内GI前に海外GI制覇のパターンです。去年の高松宮記念は大敗してしまいましたが次走の京王杯スプリングCで逃げ切って勝利したり、秋初戦のセントウルS勝利の勢いそのままにスプリンターズSを二着、その流れで香港でGI勝利と成長著しい状況に思えます。
前までは前哨戦の馬という感もあった（そして予想では本命にして何度もやられましたね）のですが、昨秋はひと味違っていました。前目押し切りというレース振りですが融通が利くようになっているような印象があります。お終いにしっかり脚が使えるようになったのも成長、ここはチャンスなのかも、と思います。
一方でレシステンシア、その前走は阪急杯、二番手追走からのレシステンシアが押し切って勝利したレース、スローより平均ペースより流れるくらいで、持久力が必要になる前残りの展開が向きそう。
そうなると、今回はモズスーパーフレアがいるレース、どうなんだろう。結構流れてレシステンシア向きの流れになるような感じもします。レシステンシア向けの展開かどうかがキーになりそうです。
スローペースで逃げて切れ味勝負になるとよくないが、速いペースの持久力勝負の逃げなら強い、阪急杯もそんなレース展開になりました。ハイペースで押し切るレースもあり、モズスーパーフレアと似たようなタイプなのかなぁという感じはあります。
これだけ有力馬が揃っていますので、前哨戦を勝ったといってもそれほど人気はしないかなと思う一頭、シルクロードSを勝利したシヴァージ、ラウダシオンに前哨戦で勝った馬。人気しないならここは結構いいんじゃ？
前走豪快な追い込みだったのが、前走はかなり恵まれた感じもあります。展開がカギになりそう。
他にも展開にカギとなりそうなタイプは去年のスプリンターズS三着アウィルアウェイなどもいます。
GI馬もマイル王インディチャンプを始めとして、ダノンファンタジー、モズスーパーフレア、ラウダシオン、うーんなかなか絞り込めない、去年のヴィクトリアマイル二着のサウンドキアラや前走レシステンシアの二着ミッキーブリランテも出走ですけど、なんだか今年って純粋なスプリンターより1400m～マイルくらいの実績馬が多い気がします。展開も含めてその辺も考慮して予想を絞り込んでいきたいところです。
日経賞
カレンブーケドール
昨秋ジャパンカップ四着、有馬記念五着と常に一線級の牡馬と対戦し互角に戦っている実力はやはり人気を集めそうな感じがします。一昨年の秋もオークス二着、秋華賞二着、ジャパンカップ二着とかなり走っていますし、二勝しかしていないのが不思議。
相手関係も恵まれている状況ですし、同じ中山2500mということもあり、去年の有馬記念の走りから考えると中心視せざるを得ないかなぁという感じになっています。
次点にはワールドプレミア
菊花賞勝利から次走有馬記念三着と一線級と互角に走ったレース振りから打って変わって、昨秋は状態面で今ひとつ。着順も掲示板争いが精一杯くらいでした。ただ今回は休養明け初戦、ここから立て直してくる可能性もあり、期待はできるのかも。状態面に注目したい今回。
穴ならオセアグレイトなんか良いかなと思っています。
有馬記念は0.9秒差九着と負けてしましましたが、不利な大外枠でしたし仕方ないかなと。
その前走のステイヤーズSでは直線よく伸びて最後の最後で差し切ったレース振りを考慮すると、中山コースの今回は好走が期待できそうな気がします。
あとは中山コース得意なラストドラフトくらいでしょうか。AJCC二年連続三着、唯一の重賞勝利も京成杯で中山コース。距離も去年のアルゼンチン共和国杯で2500mこなせるところは十分見せていますし、魅力的に見えます。
毎日杯
少頭数だけどNHKマイルCに向けて見ておきたいレース。
しかし今年は1勝馬が多く二勝馬も1勝クラスを勝利したグレートマジシャンとダディーズビビッドの二頭だけ。
そうなると前走共同通信杯三着のシャフリヤールが断然、となりそうです。
前走共同通信杯は勝ったエフフォーリア、二着ヴィクティファルスに次ぐ三着で、四着以下とクビ差の接戦でしたが、ヴィクティファルスともアタマ差の接戦でした。そのヴィクティファルスがスプリングSを大外一気で快勝していることから、上がりの脚でヴィクティファルスを上回ったシャフリヤールがここで力を見せる可能性も感じます。
ただ、二戦二勝無敗のグレートマジシャンに鞍上ルメールJKとなかなかの強敵、ここはルメールJK対川田JKというよく見る対決になるのかも。
と、そこに割って入って欲しいのがPOG馬ルペルカーリアです。モーリスとシーザリオという二頭の産駒で、二勝目を重賞勝利で飾りたい良血馬。
敵は強いですが頑張って欲しいです。
マーチS
去年勝利したスワーヴアラミスが連覇を狙って出走、ここが今年の始動戦となります。
しかし、条件戦を三連勝でオープンクラス昇級初戦のアメリカンシードやオープン特別ではほとんど勝ち負けしているハヤヤッコなど、なかなか簡単に連覇はさせてもらえそうにない状況。
このレースも上位実力拮抗のようで、しっかりと絞っていきたいレースになりそうです。
