今週は牡馬クラシック一冠目となる皐月賞が開催。
同日裏開催では古馬のダート重賞アンタレスS、土曜日にはNHKマイルC前哨戦アーリントンCとJ・GI中山グランドジャンプも。
平場では、土曜阪神1R未勝利戦にワイドアウェイクが鞍上鮫島(駿)JKで出走予定。翌日の中山12RサンシャインSにはサトノラディウスが鞍上三浦JKで出走予定となかなか楽しみな出走となります。
ワイドアウェイクは三走前に勝ち負けしてから近二走も二戦連続三着と未勝利戦脱出が視野に入ってきており、今度こその思いが強い一鞍です。
ただ忘れな草賞五着好走馬のアサケレディと0.2秒差の三着と好走があるグッドインパクトや前走勝ち馬が大差勝ちの二着入線ファーストソリストなど、なかなか相手関係も強そうで、楽勝とはいかなさそう。
サトノラディウスも相手が菊花賞四着馬ディバインフォースや堅実はのアドマイヤポラリス、去年のサンシャインS二着馬ヒシヴィクトリーなど相手関係はそれほど楽ではなさそうです。
皐月賞
やはり人気は皐月賞と同じ中山2000mのGIホープフルSを勝利したダノンザキッドに集まりそうですが、前走弥生賞は負けて強しといえども三着敗退。
そうなると、共同通信杯を圧勝したエフフォーリアにも人気が集まってきそうで、ダノンザキッドとエフフォーリアで人気を二分しそうな今年の皐月賞です。
ダノンザキッドは弥生賞こそ取りこぼしましたがそこまでの三戦は他を寄せ付けない強さでの勝利でした。弥生賞で遅れを撮ったタイトルホルダーには既に東スポ杯2歳Sで0.2秒差勝利を収めていますし、きさらぎ賞を勝利してここに挑むラーゴムをアイビーSで破った素質馬オーソクレースもホープフルSで0.2秒差先着となると、やはり力は上位に思えます。
しかし、エフフォーリアもなかなかの強さ。重賞は共同通信杯だけですが、その共同通信杯で二着以下に二馬身半、0.4秒差での圧勝、その後二着馬ヴィクティファルスがスプリングSを勝利するし、三着馬シャフリヤールが毎日杯を勝つなど、二馬身半ちぎった相手が次々と重賞制覇を果たして改めて共同通信杯のレベルの高さを実感させる結果を出しました。
恐らく二着馬・三着馬の次走の活躍からエフフォーリアの人気がさらに上がっているような感じもしますが、共同通信杯のレベルを考えると納得。
ただデビュー戦の札幌2000m戦以外は1勝クラスも重賞も東京コースの1800m-2000m戦と言うことで、中山2000mを二戦しているダノンザキッドと同列に考えていいものかは予想までに考えておきたいと思います。
他にも、スプリングS勝利ヴィクティファルスやきさらぎ賞勝利のラーゴム、ダノンザキッドを弥生賞で破ったタイトルホルダー、さらに同じ中山2000m京成杯勝利のグラティアスに、朝日杯一番人気に推されたレッドベルオーブ、そのレッドベルオーブに朝日杯では先着しているステラヴェローチェといった重賞馬が多数出走してきますし、重賞馬以外でもエリカ賞二着以外は全て勝利の四戦三勝のディープモンスターはすみれS勝利からの出走で、そのディープモンスターにエリカ賞で勝利したアドマイヤハダルは前走若葉S勝利から出走してきており、現時点ではかなりの好メンバー。正直上位二頭もうかうかしていられない争いになりそうです。
しかも、週末は土日ともに雨が降りそうで馬場は渋りそうな気配があります。そうなると<競馬雑学:エピファネイア産駒を観て、種牡馬の特徴 - SpecialなWeekを目指す競馬日記>にあるように、エピファネイア産駒、エフフォーリアはもちろんのこと、一介の穴馬にすぎなかったワールドリバイバルとか、ステラヴェローチェ、スプリングS勝利ヴィクティファルスと同レース四着のイルーシヴパンサーといった重・不良での実績がある馬が浮上してくるかもしれません。
結局、どの馬も気になる今年の皐月賞、ということに。絞るのが大変そうです。
アンタレスS
近三年は三年連続上がり三ハロン最速の脚を繰り出した馬が勝利しているというアンタレスS。
ただ、去年のウェスタールンドのような極端な追い込みというわけでもなく、他二年はある程度のポジションを取って四コーナーでは前に取り付くような走りが要求されます。
やはり一番注目されそうなのは、一昨年の勝ち馬で去年の二着馬アナザートゥルース。
今年の東海S二着もあって七歳馬となった意までもまだま若いもんには負けません、って感じがします。ここは中心視したほうがよさそうな感じがします。
しかし若い馬では明け四歳となった伸び盛りの馬たちが多数出走、去年レパードSで穴をあけたケンシンコウや昨年の東京大賞典出好走し年明けしょせんを快勝したテーオーケインズ、さらに重賞で勝ち負けを繰り返している牝馬レーヌブランシュなど、なかなかの好メンバー。
これに加えて前走マーチSでワンツーフィニッシュだったレピアーウィットとヒストリーメイカーが気になっています。
おっと、よく見たら一昨年アナザートゥルースの二着に入ったグリムも今年は出走してきています。これも気になる。
アーリントンC
去年のタイセイビジョンや一昨年のイベリス、本番にはそれほど結びついていませんが、過去の勝ち馬を辿るとタワーオブロンドン、ペルシアンナイト、レインボーラインとGI馬を続々輩出、その前にもミッキーアイル、コパノリチャード、ジャスタウェイ、とGI馬の名前が勝ち馬に名を連ねるレース。
今年は重賞馬が皐月賞にきら星のごとく出走しております関係からか、重賞馬はピクシーナイトただ一頭のみの出走です。当然一番人気となりそうです。
NHKマイルCに向けてここは負けられない一戦、シンザン記念は先手を奪っての逃げ切り勝ちに展開がハマった感じもしましたが、ここは力が違いそうです。唯一の重賞馬としては中心として考えたいところ。
対抗の候補はレッドベルオーブ相手に差の無い二着となったデイリー杯の実績を持つホウオウアマゾン。
朝日杯こそ九着と大きく負けたように見えますが三着レッドベルオーブからの着差はそれほどでもなく相手関係が楽なここでは上位。
あとはショウリュウイクゾの半弟ショウリュウレーヴも二連勝で勢いに乗っています。唯一の敗戦となったデビュー戦四着も不利があってのもので、ロス無く立ち回れれば互角に戦えそう。
NHKマイルCまで後三週間なので、中二週で挑むことになるここでは本番を見据えた仕上げになりそうな馬もいそうです。それだけにここで権利取りにメイチの仕上げで臨むタイプを上手く見つけ出せれば穴馬に指名したいなぁ、なんて考えています。(まだ見つけてない)
中山グランドジャンプ
ジャンプでは珍しい11Rの中山グランドジャンプ。春のジャンプGIとしてジャンパーにとっては大目標となるレースです。
今年は名ジャンパーオジュウチョウサンの参戦で人気は偏りそう。
しかしそこに、去年オジュウチョウサンに中山グランドジャンプで二着に負けましたが、そこから暮れの中山大障害でGI制覇を含むジャンプ重賞三連勝中のメイショウダッサイが立ちはだかります。
ディフェンディングチャンピオンのオジュウチョウサンが勝利するか、はたまた新しい力メイショウダッサイがオジュウチョウサンから世代交代を果たすのか、なかなかここは見物じゃないかと思います。
今年ジャンプの勢力図がこの中山グランドジャンプから動き出すかも。