ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は新人騎手永野猛蔵JKが土日で光ったレースをご紹介。
土曜東京12R 2勝クラス
平場のダート1600m、四番人気のスズカゴウケツに騎乗。
ゲートの出はまずまずに見えましたが芝コースを行くスタート直後で後方から三番手四番手と言うところの位置取りになってしまいます。
人気のモズピンポン(鞍上戸崎JK)がレースを引っ張って、アキノスマート(鞍上デムーロJK)や一番人気ウインドジャマー(鞍上ルメールJK)が番手で競馬しています。
一方のスズカゴウケツは後方から四番手くらいの外、三コーナー四コーナー付近でもこの位置取りは変わらず。
スズカゴウケツが最後の直線に入る直前の四コーナーで8枠二頭が前に立ちはだかっており、外のドラセナをかわすためか外に持ち出した時点でほぼ最後方に下がってしまいます。
ここから追い出しを開始したスズカゴウケツ、合図のムチを入れてからの伸びが格別でした。
先頭はモズピンポンとアキノスマートの競り合い、そこにちょっと進路が狭くて抜け出せない格好のウインドジャマーが狭い所をすり抜けて前をかわそうとしているところ。
大外からムチの連打で一気に前をまとめて差し切ってしまったスズカゴウケツ、ダートで綺麗な直線一気という追込みを決めて、前をまとめて差し切ってのゴールでした。
上位人気に騎乗の名手三頭が上位を競り合っているところを、まとめて差し切った永野JKのスズカゴウケツ、
日曜東京6R 1勝クラス
土曜最終レースを勝利した翌日、同じく東京の平場1勝クラス。
三番人気のヘライアに騎乗の永野JK。
スタート直後、ワタシヲマッテルが大きく出遅れ、後方からの競馬になってしまいます。
好スタートから押してフィナールショコラがハナに立ちます。二番手にはレイジングリヴァー、新人原JKのフィナールショコラがハナで続くのが現役最年長の柴田(善)JKという二人がレースを引っ張っています。
ヘライアは近走では番手で競馬していたのですが、今回は中団より後方の位置取り、後ろから五番手くらいの位置取りでレースを進めています。
四コーナーから直線の入り口に向かって、やや包まれたような格好で最後の直線へ入って行きます。
前を行くブラウティアランドらしき馬がちょっと寄れて内に進路を採ろうとしたヘライアの前を塞ぎます。
思えばこれが不幸中の幸いとなったような印象。前の馬をかわすために外に持ち出すことに変更し、前が開けたところで追い出しを開始、ムチを二発、三発と入れるたびにスピードアップするヘライアが前を一気に差し切っていきます。
先頭はラチ沿いで粘る逃げたフィナールショコラ、続くのは番手から粘り込みを図るティケイプルメリア、この二頭に外から一気に迫るヘライア、フィナールショコラの粘りを一気に差し切って一馬身以上の差を付けて先頭でゴールイン。
同じ減量騎手の一年先輩原JKが逃げ切りをはかるところを、外から一気に末脚を発揮したヘライアに軍配が上がりました。
このレースはどちらかというと、思い切って逃げた10番人気の人気薄フィナールショコラを二着に持ってきた原JKの好騎乗も光ったレースでした。
二日連続東京コースで勝利
日曜は牝馬限定戦の定量戦ということで、減量騎手二人が騎乗した馬のワンツーフィニッシュということもあり-3キロの恩恵があった分だけ二頭に有利に働いたようなレース結果に見えましたが、土曜のレースは一番人気のルメールJK騎乗のウインドジャマーや戸崎JK騎乗で逃げたモズピンポンを相手取ってお見事な追込み一気。
土曜日は開催日唯一の重賞京王杯SCが開催されており、日曜はGIヴィクトリアマイルの開催日ということもあって、東京競馬場に集まっている騎手の層も厚い状況での連日の勝利は価値が高いように思えます。
日曜に勝利に導いたヘライアは特に近走では前目の三番手で押し切るようなレースで掲示板くらいまでの競馬をしてきた馬。二走前には名手ルメールJKで番手の競馬、前目粘り込みで五着掲示板というレース振りをみせていた馬でした。
そこを、思い切って後ろで脚を溜めて上手く直線でコース取り、あの末脚を引き出したのはなかなかの好騎乗じゃないかと思いました。
いずれも東京ダートのマイル戦だったので、永野JKの今後にも注目していきたいかなぁと思います。とりあえず減量がはずれるまでの期間中、定量戦の東京ダートのマイル戦、今回は三番人気四番人気と人気サイドでの勝利でしたが、もしかしたら穴ポイントかもしれません。