ダービーが終わると新馬戦の時期が始まってきます。今週末の東京と中京開催から新馬戦が二鞍/日づつ開始。
近年は活躍馬が早い時期に新馬戦を使って、その後のローテを楽にする、という傾向が見て取れるので、POG指名で出遅れるのは損。
まとめてみて思ったのですが、馬名が決まるのが昔より早いですね。ほとんどの馬はもう馬名が決定しています。
思い入れのある繁殖牝馬から
馬名:ブエナエルドラード(牝)
ブエナビスタの2019。今年は鹿毛の牝馬です。父がロードカナロアに替わって短距離向きになる可能性もあるが、芝向きのスピードを期待したくなる血統。そして厩舎は美浦の国枝厩舎、同じロードカナロア産駒のアーモンドアイを大成させた名伯楽で期待が高まってきます。
そろそろブエナビスタ産駒の活躍馬が見たい。この馬に掛かる期待も一ファンとして高まってきています。
馬名:アカデミー(牝)
父ドゥラメンテ、母イザベルの牝馬、今年のPOGを楽しませてくれたアールドヴィーヴルの半妹。
父がキングカメハメハからドゥラメンテに替わるも、ドゥラメンテ自体はキングカメハメハ産駒の代表格の一頭なのでそれほど新しさもなく。ただ、キングカメハメハと違って母系にエアグルーヴの血統が入ってくる点は、おっ、と思うところもあります。
次年度には父ロードカナロアの半妹もスタンバイしており、期待は高まります。
馬名:レーヴディノエル(牝)
父ロードカナロア、母レーヴディソール(母父アグネスタキオン)という良血馬なんですが、兄弟が全く走っていないという良血だから走るわけでないを地で行っています。
いつか母のような爆発力のある仔が輩出されることを願ってPOGで取り続けている一族ですが…。
馬名:ローズルルス(牝)
父リオンディーズ、母ロゼットネビュラ(母父ネオユニヴァース)といういわゆるバラ一族。最近元気のない一族なのですが、リオンディーズで新しい面が出れば。
馬名:ゲーテローズ(牝)
父ノヴェリスト、母ローズバドという良血、ローズキングダム以降活躍馬が出ていませんが、うーん。好きな血統なので頑張って欲しいのですが最近デビューも危ういような印象があって積極的に狙いにくいという。
馬名:エーデルブルーメ(牝)
父ハービンジャー、母アーデルハイト(母父アグネスタキオン)、母アーデルハイトがブエナビスタの半妹でケガのために一戦しかレースを使えずに引退してしまった分だけ産駒に期待してしまいます。ただ来年ロードカナロア産駒の牝馬がスタンバイしており、今年は…。
馬名未定:センターグランタスの2019(牝)
父ワールドエース、母センターグランタス(母父アグネスタキオン)、エイティーンガールの半妹。ヨハネスブルグでスプリンターのエイティーンガールを輩出、父がディープインパクト産駒のワールドエースに代わって距離持ちそうな期待も。
しかしマイナー血統ゆえか毎年情報が少ないのがPOGでの指名で二の脚を踏んでしまいます。
馬名未定:ホリデイオンアイスの2019(牡)
父パイロ、母ホリデイオンアイス(母父ダンスインザダーク)、母がローエングリンの半妹ということでいつも気にしている血統。
ローエングリンの母カーリングは後継繁殖牝馬がこのホリデイオンアイスしかおらず貴重な血統なのですが、残念ながら産駒はそれほど走っておらずなかなか厳しい状況。
馬名:エピプランセス(牝)
父エピファネイア、母サングレアル(母父ゼンノロブロイ)、母サングレアルがブエナビスタの半妹。
サングレアル自身も重賞フローラSの勝ち馬で産駒にも期待していたのですが、結果は今ひとつ。ただ、今年のエピファネイア産駒は活躍馬を多く輩出しており種牡馬として勢いを感じます。期待していいのかも。
馬名:コスモルージュ(牡)
父モーリス、母フィロンルージュ(母父フレンチデピュティ)、母フィロンルージュをPOGで指名していた縁。
フィロンルージュ自身は1勝に終わっていますが、フィロンルージュの兄弟自体はダート重賞を勝ちまくっており、良血の開花に期待を。
馬名:オマツサマ(牝)
父ロードカナロア、母カタマチボタン(母父ダンスインザダーク)、母がタヤスブルームとダンスインザダークの産駒で石川県片町から名前を頂戴したカタマチボタン。
その産駒にも和風のオマツサマという命名。半兄ツヅミモンがシンザン記念二着以外活躍馬は出ていませんが、父ロードカナロアで期待。
馬名:ルールザウイングス(牝)
父ルーラーシップ、母ウイングレット(母父タイキシャトル)、母がエアウイングスの産駒。エアウイングスが好きな馬なので注目していました。
ウイングレット自体は活躍馬を輩出していませんがルーラーシップで新しい面に期待。
兄弟や父が気になる産駒
馬名:ラブリイユアアイズ(牝)
父ロゴタイプ、母オープンユアアイズ(母父ヴィクトワールピサ)、半姉にローエングリン産駒のワイドアウェイク、その半妹がローエングリンの代表産駒といえるロゴタイプで期待してしまいます。
ロゴタイプ自体仕上がりは早かった印象で姉より早く使い始めてもらえそうな感じも。後述アーヴェイ産駒は近親となります。
使いつつ良くなるタイプのような印象があります。
馬名:フィオラディーチェ(牝)
父ジャスタウェイ、母アーヴェイ(母父Danehill Dancer)、以前POG指名したサトノラディウスの半妹。
ディープインパクトからジャスタウェイに父が替わってどう出るかが気になります。
馬名:シャトンアンジュ(牝)
父ディープインパクト、母ステファニーズキトゥン(母父Kitten's Joy)、全姉カトゥルスフェリスとクイーンズキトゥンの二頭を指名し、三番目の仔。
ディープインパクトのラストクロップですが、ディープインパクトで結果が出なかったここ二年、いきなりガラッと変わるかどうか。
馬名:デシエルト (牡)
父ドレフォン、母アドマイヤセプター(母父キングカメハメハ)、スカイグルーヴやレガトゥスの半弟。
ドレフォンって全然知らない種牡馬なんですが、米国のスピード血統でストームキャットの末裔という血統。意外と(いや姉もそうか)スピードにものを言わせたレース振りで沸かせてくれるのかも。
馬名:フィアレスデザイア(牡)
父ディープインパクト、母ヒルダズパッション(母父Canadian Frontier)、ディープインパクトの実質ラストクロップ。
四勝を挙げたジークカイザー、それを超える重賞勝利を収めたサンクテュエールという全兄、全姉がいる血統馬。
来年はヨシダの全弟となるハーツクライ産駒なので、ディープインパクト産駒で狙うなら今年が最後。
馬名:アルジュナ(牡)
父キングカメハメハ、母シンハライト(母父ディープインパクト)、オークス馬シンハライトの産駒。
定番となるディープインパクト産駒の肌馬にキングカメハメハという数々の成功を収めた組み合わせ、二つ上の初仔セブンサミット(モーリス産駒)が思ったほどでない成績に終わっていますが、奥手の可能性もありまだまだこれから。キングカメハメハに父が替わって兄より早期から活躍も期待できるかも。
馬名:ダノンジャッカル(牡)
父ディープインパクト、母インディアナギャル(母父Intikhab)、ダノンプレミアムの全弟という良血。
ダノンプレミアム以来大物が出ていませんが、しばらくディープインパクトを種付けしていなかった母に久々のディープインパクト産駒が。POGで人気しそう。
馬名:セルケト(牝)
父ディープブリランテ、母セルキス(母父Monsun)、半兄にヴェロックス。
よくよく考えてみると正確には指名したことない一族でした。ヴェロックスの全妹となる去年の産駒が思ったほど走っておらず、父がディープブリランテに替わって新しい面が出るかもという期待。
馬名:スタニングスター(牝)
父Frankel、母スタセリタ(母父Monsun)、これも人気しそうなフランケル産駒、ソウルスターリングの全妹。
ソウルスターリングの活躍を考えるとどうしても期待してしまいます。フランケルで仕上がりも早そうですし。
ディープインパクト産駒の半姉三頭が期待ほど走らなかったのが意外ですが、改めてフランケルに父が替わって期待。
馬名:アライバル(牡)
父ハービンジャー、母クルミナル(母父ディープインパクト)、重賞好走歴がある1勝馬ククナの半弟。
初仔イルミナルをPOG指名し今ひとつでしたが、見送ったククナは活躍、三番目の仔となるこの仔はどうなるか楽しみです。来年にはエピファネイア産駒の牡馬も控えており、これからと思えそうな母系。
馬名:レディコートアスク(牝)
父キタサンブラック、母エリンコート(母父デュランダル)、オークス馬エリンコートの産駒。
兄弟は思ったほどの結果が出ていませんが、いつか結果を出しそうなオークス馬産駒。父キタサンブラックで意外性の期待が膨らんできます。
馬名:セレシオン(牡)
父ハーツクライ、母クルソラ(母父Candy Stripes)、前述アライバルの母クルミナルの半弟となるセレシオン。
孫世代のアライバルと同世代となるクルソラ産駒のセレシオン。ハーツクライ産駒は2歳戦で当たり年となった世代を踏まえて種付けされた世代なので期待したくなってしまいます。
全兄はデビュー戦一番人気の三着でそれ以降結果が出ませんでしたが、その分も頑張って欲しい。
馬名:ルージュヴェルダ(牝)
父ハービンジャー、母レイナソフィア(母父スペシャルウィーク)、以前指名したレイエスプランドルの全妹。
前回のリューベックと同じくらい密かに期待している母父スペシャルウィークの産駒。
初勝利後に山吹賞を勝利して二連勝、重賞も二戦走ってセントライト記念六着が最先着でした。
光るものはあったと思うけど今ひとつ結果に結びつかなかった印象があります。兄の無念を全弟が晴らして欲しい。