SpecialなWeekを目指す競馬日記

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競馬雑学:90年代輸入種牡馬御三家を思い返してみる。

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は90年代に初年度産駒が次々活躍した輸入種牡馬、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、の三頭、通称御三家についての話。

90年代、新種牡馬が次々活躍

トニービン初年度産駒ウイニングチケットがダービー馬に、
ブライアンズタイムは初年度から三冠馬ナリタブライアンを輩出し、大きな話題を作りました。
サンデーサイレンス初年度産駒が皐月賞をジェニュインで、ダービーをタヤスツヨシで、オークスをダンスパートナーで、と産駒がGIを席巻。

後の日本の競馬界を見る限り、このサンデーサイレンスを筆頭にしたこの三頭が活躍馬を送り出した時期から種牡馬の墓場と呼ばれていた日本の競馬が変わってきたような印象があります。

産駒の傾向は繁殖牝馬による?

トニービンやブライアンズタイムは超が付く良血の繁殖牝馬に種付けしてこそ、産駒の活躍が見込める、という傾向に対して、サンデーサイレンスはどんな繁殖牝馬に種付けしたとしても、何かしらの可能性を引き出してくれるという凄さがありました。

ただ、ディープインパクト産駒も似た傾向が見られますが、サンデーサイレンス産駒は割とGIを一つ二つ勝利したところでケガや燃え尽き症候群のように走らなくなって引退、という産駒も多かったような印象があります。GIを三勝以上した産駒って少ないような。(もちろん、サンデーサイレンス産駒ラストクロップで産駒最後のGI制覇を果たしたマツリダゴッホのように息長く活躍し続けた産駒もいますので、一概には言えないのは当然なのですが)

ただ、現代の競馬では牝馬が強い、昔は牡馬と牝馬が真っ向勝負するとどうしても牝馬は分が悪いところがあったのですが、現代の競馬では牡馬と互角以上に戦う牝馬が多数輩出されています。

トニービン

初年度産駒から二冠馬ベガにダービー馬ウイニングチケットを輩出、さらに同世代では古馬になってから牝馬のノースフライト、牡馬はサクラチトセオーがそれぞれGI馬となっており、サンデーサイレンス産駒デビューの前年はトニービン産駒が活躍していました。
その数年後に歴史に名を残す名牝エアグルーヴを輩出、サンデーサイレンス産駒の全盛期にはジャングルポケットが活躍するなど、東京コースでの抜群の相性を武器に実力馬をターフに送り出していました。

個人的にはビューパーダンスの産駒に注目していたこともあって、アイリッシュダンスに結構思い入れを入れていましたが、まさか繁殖に上がってからサンデーサイレンスを種付けしてハーツクライという名馬を輩出するとは思っていませんでした。

個人的には、繁殖牝馬のレベルが高くないと産駒もそれなりという傾向を感じた種牡馬でした。

2021年現在では(3月に亡くなった)ジャングルポケット産駒がトニービンの血統を繋いでいます。

サンデーサイレンス

いうまでもなく、日本競馬を変えた名サイアーといえるサンデーサイレンス。代表産駒のディープインパクトを始めとして、数々の名馬を輩出することで日本競馬を変えてしまった存在といえます。

個人的には、サンデーサイレンスの凄さはホドホドの繁殖牝馬でもGIを狙える産駒を輩出する可能性があるところに凄さがあります。とはいえリーディングサイアーには良血が集まってきますけど。

個人的に、なぜか前評判ほどには走らない配合として父サンデーサイレンスに母父ノーザンテーストという組み合わせがあったのが印象的。ただそれも後期にはダイワメジャーやデュランダルが打ち破ってGI馬に昇格しましたが。

そしてラストクロップでもマツリダゴッホのようなGI馬を輩出し、最後の最後まで活躍馬を送り出したサンデーサイレンス、やはり日本競馬に与えた影響は御三家でも一番大きいサイアーだったように思えます。

後継種牡馬多数、孫世代も勢いは止まらず子孫が繁栄しています。

ブライアンズタイム

御三家最後の生き残りとして息長く活躍を続けたブライアンズタイム。
初期こそ三冠馬ナリタブライアンやその好敵手マヤノトップガン、その後の世代でもシルクジャスティスやダービー馬タニノギムレット、牝馬でも初期のオークス馬チョウカイキャロルや二冠馬ファレノプシスといった芝の活躍馬を輩出していました。
ただ、後期にはすっかりサンデーサイレンス産駒に押されてしまってか、ダートで活躍する馬が多く、マヤノトップガン同期のエムアイブランのようなダート馬がタイムパラドックスやフリオーソに代表されるように輩出されました。

レースを使いつつ上昇していくタイプが多くて、三冠馬ナリタブライアンも二冠馬サニーブライアンもデビューからしばらくは勝てないレースが続くなかで成長しました。

2021年現在ではタニノギムレットが種牡馬を引退してしまい、フリオーソの産駒が血統をつないでいます。