SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:小倉でレコードタイムが連発している(2021年7月の3回小倉開催)

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は、今シーズンの小倉でレコードが連発しているという話。

始まりは開幕週⇒芝でレコード

7月3日&4日の小倉開幕週、土曜日に驚きのレコードタイムが記録されました。

小倉3R未勝利戦、芝1800m戦は小雨ですが馬場は良馬場。
レースは見ていなかったのですが、改めてJRA公開の動画を観てみました。
勝ったのはエスコーラ、スタートからの出脚はそれほど良くなかったのですが、向正面で中団待機から鞍上は何もしていないのにスーッと先行集団に取り付いて行くと、そのまま止まることなく先頭に立ちます。そのまま四コーナーでもスピードは減速することなく直線に向けば、後続を突き放して二着以下に大差でゴールイン。単勝1.6倍の一番人気に応えた勝利でした。

この圧巻のレースが1:43.8秒の日本レコードを記録。未勝利戦で驚異のレコードを叩きだしたエスコーラ、父ディープインパクトで母サロミナなので半兄サリオスに全姉サラキアという超良血という背景を考えればここでは力が違ったんだなぁと納得。
新馬戦四着以来の二戦目の競馬でしたが、未勝利戦がなくなる前に滑り込みで初勝利、ただ今後も楽しみな逸材といえそうです。

その後10R戸畑特別(2勝クラス)の芝1200m戦では1:06.4秒という日本レコード、従来のレコードを0.1秒更新する走りでの勝利で土曜日は二度目のレコードタイムが更新された日となりました。
99年の北九州短距離Sに出走したアグネスワールドが記録したレコードタイム、つまり20年以上破られなかったレコードタイムを同じ小倉1200mで2勝クラスで更新されたことは「あれ?小倉の馬場って?」と多少思うところはありました。

鞍上の福永JKも、馬場は堅くないが良すぎるので時計が速い、という趣旨の発言をしていました。

その日のレコードは、でも開幕週だし…、ということもあって"点"で考えていました。しかしこの現象は"線"でつながっていきます。
そしてこのレコードが翌日のメインレースでいきなり破られるとは思ってもみませんでした。

翌日の小倉メインレースはCBC賞、ここで八番人気の穴馬ファストフォースが1:06.0秒という日本レコードで逃げ切ってしまいます。
しかもファストフォースは格上挑戦、2勝クラスを勝ち上がったあとで準オープンクラスを二戦していずれも着外に敗退していました。これがCBC賞では思い切ってハナを切って逃げを打ち、52キロの恵量も活かして後続を振り切っての逃げ切り勝利、道中のラップは概ね10秒台で走り切っていることもあって決して楽なスローペースの逃げ切りではなく、ハイペースからしぶとく粘りきった逃げ切り勝利でした。
ファストフォースは次走もサマースプリント北九州記念を狙っているようで、出走してきたら検討が必要ですね。血統も父ロードカナロアに母父サクラバクシンオーというスプリンター血統。

翌週はダートでレコード連発

翌週となる7月10日と11日の両日、まずは土曜日、

10Rインディアトロフィー(2勝クラス)では三歳馬ホッコーハナミチが1:41.4秒でコースレコードをたたき出しました。小倉ダート1700mでは15年ぶりのレコード更新のようです。
ハンデ戦だったので53キロという恵量を活かしたような勝利、二着にも四着にも同じ斤量53キロの一番人気の三歳馬が入線しており(三着は斤量56キロのトップハンデ馬でしたが)、ハンデ戦らしいレースになりました。

同日最終Rとなる12Rの1勝クラス。ダート1000mではまたしても三歳馬(ホッコーハナミチは牡馬でコチラは牝馬だけど)フリードが56.8秒というタイムでJRAレコードでの勝利、従来のレコードを0.1秒上回ったタイムでした。
フリードは他にも小倉芝1200mの2歳レコードを保持するスピード馬。ダートも持ち前のスピードで押し切ったようなレースでした。
このレースは1勝クラスの定量戦ということもあり、三歳牝馬ということで元々斤量が軽かったことに加えて、減量騎手の斎藤新JKの騎乗でフリードの斤量は51キロ、二着馬と三着馬は四歳牡馬という古馬ということもあり57キロ斤量を背負っていることから斤量差6キロという差も関係したかもしれません。それでもフリードは二着以下に五馬身差の圧勝、二着三着はアタマ差、さらに四着以下に三頭がクビ差で接戦となっていることから、斤量+本来のフリードのスピード能力という合わせ技一本のようなレコード勝利だったようにも見えました。

そしてその翌日の日曜日には、メインレースのプロキオンSでレコード再び。
元々例年ダート1400mのプロキオンS。今年は小倉ダート1700mでのレースになりました。このレース条件変更で勝利したのはメイショウカズサ。
前日には従来の1:41.8秒のレコードを0.4秒上回るレコードが2勝クラスで記録されましたが、このレースはこれをさらに上回る1:40.9秒というレコードタイム、コースレコードばかりか日本レコードにもタイ記録の勝利でした。気になって調べてみたら2017年のエルムSのロンドンタウンが記録した札幌ダート1700mの記録でした。このときも重馬場。

プロキオンSのレコードは直前に一気に雨が降り、レース中にはところどころ雷の音がするなかでのレースでした。天候も関係したようなレコードだったように思えます。
二着トップウイナーのタイムが1:41.3秒とこれでも従来のコースレコードを0.1秒上回る時計でした。人気薄三頭での決着となった重賞でしたが、上位二頭の次走は気になるところです。

そして三週目=最終週へ

災害で上半期に開催がなかったために温存されていた福島の馬場がレコード連発というなら話も分るのですが、小倉コースでこんなにレコードが連発するのは意外でした。要因がパッと浮かんでこないレコード連発現象。

三週目にはどうなるか、馬場傾向をしっかり掴んでいくのが今年の小倉の的中のポイントなのかもしれません。

そして来週17日&18日でいったん小倉開催はお休みに入り、8月14日&15日の週に再び開催。いったんお休みとなる最終週を楽しんでみるのも。