SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:条件戦にもある優先出走権

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は条件戦の優先出走権について

GIのトライアル重賞によくある優先出走権

クラシックレースには有名トライアルレースが複数用意されており、定番の前哨戦としてファンにはなじみの多いレースがいくつもあります。皐月賞トライアルとして定番の弥生賞・スプリングS・若葉Sの三鞍や、ダービートライアルとして歴史のある青葉賞とプリンシパルS、さらに皐月賞の上位四頭はダービーへの優先出走権を獲得します。
菊花賞では西で神戸新聞杯、東ではセントライト記念と東西でトライアルレースが開催され、いずれのレースも上位一頭から二頭くらいの馬に優先出走権が与えられるレースです。

90年代はなかったのですが、最近は古馬のGIでも前哨戦に位置づけられたステップレースには本番となるGIへの優先出走権を勝ち馬に付与するレースもあり、本番のGIで除外が確実な本賞金の足りない馬にとってステップレースもただの叩き台以上に重要な一鞍になっているケースがあります。

しかし、条件戦の解説で「六着で惜しくも権利が取れなかった。」とか、「もうちょっとで権利取れたんですけどね。」とか、「五着で何とか権利を取れました。」というコメントを見掛けたことはないでしょうか?

この条件戦で出てくる「権利」って何?というのが今日の話

優先出走権をおさらい

優先出走権は前哨戦となるトライアルレースなどでよくある「本番となる次走に出走できる権利」になります。
本番となる次走は、だいたいはどの馬も出走したいGIであることが多く、賞金が少ない実力馬に取っては除外の心配をしなくて良くなるため、トライアルでも勝ち切らないまでも優先出走権は取りたい、という具合に力が入るレースとなります。

しかし、条件戦では次走が本番、ということはありません。ではどういうことかというと…。

条件戦の優先出走権

条件戦では本番はないのですが、下級条件に行けば行くほどそのクラスに所属する馬の頭数は多くなり、勝てそうな使いたいレースであってもフルゲートからあぶれて除外となる馬が出てきます。

よく下級条件での除外ラッシュなどと言われる現象がまれに起こります。

下級条件は本賞金が同じ馬同士の争いなので、オープンクラスと違って獲得賞金順で除外を決めることができません。そこで、近走の成績によって「より勝てそうな(強い・実力のある)馬が多く出走できるように優先されるべき馬を決める」方法が定められている、といえそうです。(個人的な解釈ですが)

クラス別に決まっていて未勝利戦や1勝クラスでは、

  • (格上挑戦を含めて)近走1ヶ月以内に5着以内の成績
  • 出走間隔が長い馬
  • 未出走馬

に優先的に次のレースへの出走権が与えられます。(※実際はもっと細かい判定条件がありますがここではざっくりで)

直近で大敗している馬より掲示板に載った実績のある馬が優先される、ないし、直近で大敗している馬より休養して(立て直した可能性が高い)出走間隔を空けた馬の出走が優先される、といえます。
また、直近で大敗している馬より、まだレースを走ったことのない未出走馬の方が優先されるのも、可能性があるから、という解釈で良さそうです。

当然勝利した馬は上のクラスに勝ち上がるので、次走の同条件戦に優先出走権を得るのは二着~五着の馬ということになります。

ざっくり言うと、超が付く良血馬や実力馬でもレースで掲示板を外してしまったら、次走は優先出走権が無い状態なので、フルゲートを超える登録があったレースに登録すると除外されてしまう可能性がある、ということです。馬の世界でも結果を出した者が優先される、ということですね。