ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はGI馬ワールドプレミアが引退という報に触れ、これまでの足跡を振り返ってみようと思いました。
2021年11月25日ワールドプレミアが引退
2019年菊花賞を勝利したワールドプレミアが引退。
サートゥルナーリアのファンとしては同期の菊花賞馬引退はちょっと気持ちが揺さぶられるものはあります。
思えば、ワールドプレミアは体調が整わない、という理由からレースのスタートラインに立てないがゆえに大成できていない印象がある実力馬でした。
ワールドプレミアの戦歴を振り返る
初めてワールドプレミアのレース振りを観たのはキャリア二戦目となる京都2歳Sでした。
予想2018:京都11R-京都2歳S - SpecialなWeekを目指す競馬日記
一番人気は名手モレイラJK騎乗のクラージュゲリエに譲りましたが全兄にワールドエースという良血のためか二番人気の高評価、しかし結果は三着に終わりました。
振り返り2018:京都11R-京都2歳S - SpecialなWeekを目指す競馬日記
思えばデビュー戦、名馬を輩出すると評判の10月三週京都芝1800mの新馬戦、ワールドプレミアの他にも二着は後の弥生賞馬メイショウテンゲン、三着には重賞戦線で活躍を見せるエスポワール、さらにこの後春のクラシックを盛り上げるタガノディアマンテなど、後のオープン馬を退けて勝利しています。こんなところにも素質の片鱗が垣間見えます。
さらにこの京都2歳Sの次走つばき賞でも、後の2021年に鳴尾記念勝利から宝塚記念二着と活躍をするユニコーンライオンを二着に従えて快勝、一番人気サトノウィザードだったことを考えるとここでも素質の片鱗を垣間見ることになります。
しかしその後若葉Sに出走するも…
予想2019:阪神11R-若葉S - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2019:阪神11R-若葉S - SpecialなWeekを目指す競馬日記
結果は二着、ヴェロックスに三馬身差の完敗でした。
その後、ワールドプレミアは春を全休、秋に神戸新聞杯で復帰します。
予想2019:阪神11R-神戸新聞杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
しかしここは愛馬(POG馬)のサートゥルナーリア、二着のヴェロックスに三馬身差の圧勝、そのヴェロックスからさらに一馬身以上遅れること三着がワールドプレミアでした。
振返2019:阪神11R-神戸新聞杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
しかし、ここの勝ち馬サートゥルナーリアは天皇賞(秋)を選択、菊花賞は不出走。結局本番の菊花賞一番人気を背負ったのはヴェロックスでした。
予想2019:京都11R-菊花賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
いま思えば、ヒシゲッコウを本命にしていたんだなぁと。
振返2019:京都11R-菊花賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
結果はワールドプレミアとサトノルークスのクビ差接戦、ワールドプレミアに軍配が上がりました。
そして、その年の年末の総決算、有馬記念に出走。
予想2019:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
三歳馬警戒と▲に据えました。
振返2019:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
アーモンドアイが失速するなか、サートゥルナーリアが直線で先頭もリスグラシューに差される直線の攻防、ワールドプレミアは直線勝負で豪華メンバーが揃った有馬記念でも三着確保、力を見せました。
その後、ワールドプレミアは体調が合わず一年近く出走がありませんでした。次に出たのは翌年のジャパンカップ、三冠馬三頭が集った史上初となるジャパンカップに一年以上のブランクでぶっつけ本番。さすがにここは上位五頭から三馬身差の六着に終わりました。
その次走は去年三着の有馬記念。
予想2020:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
ジャパンカップで一叩きし叩き二走目、期待をしましたが、
振返2020:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
結果はカレンブーケドールと同着の五着に終わりました。
翌年の2021年は2020年と違って天皇賞(春)を大目標に、ステップレースを日経賞に照準を合わせ無事出走に漕ぎ着けます。しかし結果は三着、菊花賞以来なかなか勝てない日々が続きました。ただワールドプレミアの場合、ケガや体調が合わずゲートまで辿り着けないという点が大きかったように思えますので順調に出走できたのは収穫のように思えました。上がり三ハロンメンバー中最速の脚も使っていましたし。
そして本番となる天皇賞(春)。
予想2021:阪神11R-天皇賞(春) - SpecialなWeekを目指す競馬日記
個人的には阪神大賞典を圧勝したディープボンドを本命にしましたが、対抗には菊花賞馬ワールドプレミア。無事に使える状態なら実力上位とふんで対抗に。
振返2021:阪神11R-天皇賞(春) - SpecialなWeekを目指す競馬日記
結果は見事、ワールドプレミアは勝利をおさめ、菊花賞以来久々の勝利を天皇賞(春)制覇で飾りました。父ディープインパクトとの親子制覇、さらにテン乗り福永JKも同時に親子制覇を達成するという記録も。
こうして再び輝きを取り戻したかに見えたワールドプレミアでしたが、秋には仕上がり今一つという情報で天皇賞(秋)出走も11着とデビュー以来初の二桁着順に沈みました。
次走はジャパンカップを予定していたのですが、程なく体調が整わず回避が発表され、その後の11月25日、引退が発表されました。
こうしてワールドプレミアの現役生活は幕を閉じました。
種牡馬として
現役時代の主な勝ち鞍が菊花賞と天皇賞(春)とステイヤー色が強いと一般的に言われている面はありますが、全兄のワールドエースを考えるとそれほどスタミナに寄ったステイヤーというわけでもないんじゃないかなと個人的には思うところはあります。
ディープインパクト産駒の種牡馬は有名馬が並び、種牡馬としても競争率が高くてなかなか大変そうです。
ただ、可能性は(等しくはないにしても)どの種牡馬にも。
同期のサートゥルナーリアやダービー馬ロジャーバローズの産駒と共にレースに出走する姿を楽しみに待ちたいと思います。。