今週は高松宮記念の前哨戦シルクロードSとフェブラリーSの前哨戦となる根岸SのGIに続く二鞍の重賞が開催。
平場では、日曜中京7R1勝クラスにワイドアウェイクが鞍上幸JKで出走予定。
近二走芝1800m戦を使ってきましたが、再びダート1800m戦に戻ります。唯一の勝利を含めて好走実績が多い距離とコースだし、レースも少頭数になりそうなことと名手幸JKをデビュー戦以来再び鞍上に迎えたことでで改めて期待を持っています。
シルクロードS
高松宮記念の前哨戦ということもあって、ハンデ戦にフルゲート18頭となりそうなシルクロードS。今年も実力伯仲しそうな一戦です。
京都開催のときは差し・追い込み馬の台頭が目立っていた印象でしたが、中京に舞台を移してちょっと傾向が変わるかなと思いつつ予想をしていました。しかし勝ったのは上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出したシヴァージの追い込みだったことを考えると、やっぱりシルクロードSは差し・追い込み馬の舞台なのかなぁと思ったものです。
末脚勝負でピンとくるタイプといえば、出走馬中ではタイセイアベニールとかナランフレグとかジャンダルムあたりが気になっています。
タイセイアベニールはシヴァージほど上がり最速を連発しているわけではないのですが、前走&前々走とリステッド競走でで上がり三ハロンメンバー中でも速い脚を繰り出して連下までに勝ち負け、イメージが合います。
印象ではナランフレグのほうがシヴァージのイメージに近いかも。
ナランフレグは一昨年のシルクロードS三着が重賞での最先着となる成績、その後上がり三ハロンメンバー中最速の脚を使っても勝ちきれず二着止まりでしたが、前走タンザナイトSで末脚を発揮しクビ差でオープンクラス初勝利を挙げました。勢いも感じます。
二頭とも重賞の好走実績はそれほどありませんが、去年のシヴァージもシルクロードSが重賞初勝利だったことを考えると一発あってもよさそうに思えます。
末脚勝負にでるかどうかは鞍上のみぞ知るところですが、ジャンダルムも二走前のセントウルSやその前の北九州記念で速い上がりを使っています。成績にはそれほど結びついていませんが去年の中京1200mセントウルSで四着、相手はレシステンシアやピクシーナイトに0.2秒差で三着クリノガウディーとハナ差の接戦だったことを考えると、ここは走ってくれそうです。
人気しそうなのは1200m重賞二勝の実績があるビアンフェとか、オープンクラス昇級から三戦連続スプリント重賞二着を続けたカレンモエ、復活が期待される四歳牝馬のメイケイエールなどです。
しかし、三頭はいずれも前でレースを引っ張るタイプ、その中でも重賞実績が多いビアンフェとカレンモエは函館SSでクビ差の接戦をしていたり、その前のオーシャンSでも二着・三着と競っていて(とはいえカレンモエが勝ち馬とハナ差に対しビアンフェはそこから0.2秒差三着ですが)なかなか力関係が難しいところです。
カレンモエはセントウルSでジャンダルムに(0.2秒差)先着されていますが、流れ一つではこれも逆転可能な範囲にありそうです。
ある程度このレースの展開を考えて想定しないと絞り込めないかもしれません。
根岸S
フェブラリーSの前哨戦、昔はそれほどでもなかったのですが最近は本番に直結するケースもチラホラ。根岸Sの勝ち馬が東京コースでの強さを本番フェブラリーSでも見せて連勝する、ということも多い。となれば東京コース実績、ということで目立つ二頭。
武蔵野Sを勝利したソリストサンダー、前走武蔵野SではフェブラリーS二着のエアスピネルを相手に0.2秒差勝利、三着以下にもオメガレインボーやブルベアイリーデ、タガノビューティー、ワンダーリーデルと言った東京ダートのコース巧者を抑えての勝利でした。
本番はもちろん、前哨戦のここでも期待は高まりそうで、叩き台を余力残しで勝ち切るようなら本番でもかなり有力候補となりそうです。
ソリストサンダーは本番を見据えた仕上げと東京ダート1400mよりはマイル以上の距離が良いことを考えると、根岸Sは東京ダート1400mのリステッド競走を二連勝中のヘリオスのほうが上なのかも、と思うところもあります。
今回はテン乗り武豊JK、差し・追い込み馬の活躍が多いことを考えると、逃げ切りや前目押し切りタイプのヘリオスには展開が向かない可能性もありそうです。去年根岸S八着でしたし、本番フェブラリーSもシンガリ負けと厳しい結果。ただソリストサンダーとは一長一短のような感じもします。展開一つ。
他にも東京ダートといえばタガノビューティー、オアシスSと欅Sの二鞍はヘリオスが複勝圏の争いが精一杯だったレースで完勝しています。重賞に手が届いていませんがお終いの勝負になるならここはあるかも。
三戦連続重賞で勝ち負けに近い成績を残しているオメガレインボーも警戒しておきたい一頭ですし、ヘリオス同様展開が向かないかなぁという心配があるけど去年のフェブラリーS五着のエアアルマスもルメールJKを鞍上に迎えて人気が出ないようなら警戒しておきたいかなぁと思っています。
あと、タイムフライヤー、まさかの復活も密かに警戒、いや期待と言うべきでしょうか。去年レッドルゼルのレコード決着だった根岸S三着、七歳馬で近走は掲示板すらない現状ですがまだまだやれるはず。