SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:ビワハイジが旅立った

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日はちょっと前の2022年2月25日、偉大な母ビワハイジの訃報に触れて思い出を振り返ります。

成績に表れない強豪

偉大なる母、なんて最初に書いておいてこういうことを言うのはなんなんですが、どっちかというと母イメージよりは「果敢に戦う良血ファイター」のイメージのほうが個人的には強いビワハイジ。

以前に繁殖引退のときにその現役も振り返りました。

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三連勝でGI勝利を決めた阪神JFは主戦だった武豊JKがイブキパーシヴを選んだことや、ビワハイジのレース自体も展開がハマったような感もあってどちらかといえば二着だったエアグルーヴのほうが負けてなお強しの印象が残りましたが、札幌2歳S(当時はGⅢ札幌3歳S)を三馬身半差で圧勝、当時日本ではそれほど走っていなかったカーリアン産駒の強さを見せた勝利でした。

カーリアン産駒ってシンコウラブリイやエルウェーウィンのようなGI勝利のある実績はあったものの、いずれも○外でクラシック出走は叶いませんでした。しかし持ち込み馬のビワハイジはクラシック出走も可能、カーリアン産駒がクラシックへというところに当時の競馬ファンも浅からぬ期待がありました。

桜花賞の大敗

無敗の三連勝でGI阪神JFを制したビワハイジでしたが、年明け初戦はチューリップ賞で再戦となったエアグルーヴが五馬身差圧勝で二着敗戦。ただ圧倒的に人気を集めると思われたエアグルーヴが熱発で回避、思えばこの年は皐月賞でも一番人気確実といわれてたダンスインザダークが熱発で回避しており、そういう年だったのかなぁと思っていました。

唯一の敗戦で先着を許しているエアグルーヴの回避で俄然チャンスが出てきたビワハイジでしたが、フケや体調が整っておらず二桁着順に大敗してしまいます。
思えばファイトガリバー、イブキパーシヴ、ノースサンデーといった速い上がりの脚を使った馬が上位を占めていたことから展開も向かなかったんだろうなぁと思います。逃げもニホンピロプレイズにハナを譲って二番手追走かと思ったら行きっぷりは悪くカネトシシェーバーあたりが前に出てくるのをすんなり前に行かせていましたし。

ただ、この年の牝馬クラシックは私はセンターライジングを一推ししていたので、ここでも本命はセンターライジングでした。道中はほぼ最後方で10着。ビワハイジには先着していますが。

果敢にダービー挑戦

ビワハイジの戦歴を語る上でダービー挑戦は結果こそ出なかったものの、その挑戦は心に残るものがあります。1983年にシャダイソフィアが挑戦して以来、10年以上の沈黙を破って牝馬の出走、自分のレースができたとは言い難い内容でしたし結果も13着と奮いませんでしたが果敢に牡馬と戦う良血牝馬に感じるものがありました。

ビワハイジ以降、しばらくダービーに挑戦する牝馬は10年以上現れず、次に牝馬のダービー挑戦は2007年のウオッカだったことを考えると、80年代の競馬を知らない自分にとって(個人的な印象では)ビワハイジは先駆者だった印象があります。普通なら(ゲーム脳で考えると)桜花賞大敗後のローテはダービーでなくNHKマイルCで桜花賞大敗のリベンジを狙うんじゃないかと。それでもダービーに挑戦したビワハイジになにかこうロマンのようなものを感じた出走でした。

しかし、このレース後に骨折が判明、長期離脱してしまったのは、ビワハイジにとって誤算だったように思います。

骨折休養明けから引退まで

骨折休養明けで古馬となっていたビワハイジは、オープン特別で五着とマズマズの復帰戦でしたが、少頭数(八頭立て)だったことと相手関係を考えると、やや物足りない復帰戦だったように当時は感じました。

しかし翌年98年の京都牝馬特別(GⅢ)で復活勝利、久々に果敢に先頭を奪っていく積極的なレース内容で勝利を収めました。しかし、この勝利の直後に再びケガ、そのまま引退となりました。復活勝利かと思ったらそのまま引退レースとなってしまったビワハイジ。しかし、現役時代にレース数を使われると繁殖成績に影響するような傾向もあることから、もしかするとこのタイミングでビワハイジには次の大事な役目に向かうための巡り合わせだったのかもしれません。(と今だから思う)

この世代、エアグルーヴを頂点としてスター揃いでした。牡馬も牝馬もこの世代は層が厚かった印象があります。
そんな中で阪神JFでエアグルーヴを下してGI制覇、母としてもブエナビスタやジョワドヴィーヴルといったGI馬を始めとして多くの活躍馬を送り出してくれたビワハイジ。孫世代にもがんばって欲しいと(POGとは別に)注目をしています。