今週はいよいよ牝馬クラシック初戦の桜花賞を迎えます。
土曜日にはNHKマイルCの前哨戦のニュージーランドTにヴィクトリアマイルの前哨戦阪神牝馬Sと、こちらも注目したいレースです。
平場では、土曜阪神1R未勝利戦にルールザウイングスが鞍上鮫島(良)JKで出走予定。
二戦連続未勝利戦で僅差の二着を続けている有力馬二頭に加えて、前走三着という馬もいて、勝ち馬から2.1秒差の四着だったルールザウイングスはそれほど人気はしなさそう。前走は勝ち馬だけが二着以下を10馬身ちぎった圧勝だったのでレース運び一つで勝ち負けも期待しています。
桜花賞
前哨戦の上位馬が顔を揃えた感のある桜花賞。どの馬も順調に本番を迎えて好レースに期待したくなってきます。
やはり桜花賞と言えばチューリップ賞からの出走組が気になります。今年はナミュールが阪神JF敗退から巻き返して勝利、二着には大穴ピンハイが入線して高配当となりました。
2歳女王のサークルオブライフが三着に敗退するという番狂わせが起こった格好ですが、一回叩いて本番を迎えるここは前走からさらに上昇気配ですし、前走は三勝したときよりも前目のポジションで運んだのも気になります。前走負けていてもここでは見直しが必要に思えます。
ただ、枠順確定でサークルオブライフが入ったのは8枠16番と外枠、8枠って三年連続で二着していて勝ち切れていない枠、うち二回は上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して差し届かずの二着という枠なのは気にしておこうと思います。
(とか、言っていたら、実はサークルオブライフじゃなくて大外8枠18番のナミュールだった、というオチもあるかも、と少しよぎりました。)
ただ、そんなサークルオブライフより密かに一発を期待しているのがラブリイユアアイズ、父ロゴタイプ、父父ローエングリンと続く好きな血統で、とても気になっています。最近流行の二歳GI(阪神JF)から直行ローテで、その阪神JFも勝ったサークルオブライフに半馬身差と肉薄したレース振り、主戦の団野JKがケガで休養中のため今回は乗り替わりで坂井(瑠)JKがテン乗りとなりますが、6枠11番は外枠のサークルオブライフに比べれば優位に見えます。贔屓目込みですごく気になっているのがラブリイユアアイズです。
もう一頭、一発合っても良いかもと思っているのがナムラクレアです。小倉2歳Sの勝ちっぷりや血統からスプリント向きの馬かと思っていたのですが、なかなかどうして、距離を延ばしてもかなり走っています。忘れた頃に一発ありそうな一頭と言えるかも。
ただ1枠1番の最内枠は阪神JFで五着したときと同じ最内枠からのスタートとなります。これをどう取るかというのも取捨には係わってきそうです。
あと気になっているのはアルーリングウェイ、エルフィンSの勝ち馬です。
勝ち切らないまでも連下くらいにはありそうかなと思っているアルーリングウェイは、まだ底が見えていないところが魅力、三戦二勝で二走前には二着敗退もこの後重賞を快勝するマテンロウオリオン相手にクビ差二着、三着以下は一馬身半差付けていて、勝ったマテンロウオリオンは上がり最速の外差しで勝ち切ったようなレース内容だったのもあって、この馬に向いた前残りの流れになるようなら。
土曜日のニュージーランドTにマテンロウオリオンが一番人気確実での出走なので、このレースも注目しておこうと思います。
前残りと言えば、ウォーターナビレラですね。印を毎回のように打ってもファンタジーS以外は残念な結果に終わっています。アルーリングウェイと同じような前に向いた流れになるならウォーターナビレラもチャンスはありそうです。
あとはクイーンCの上位二頭プレサージュリフトとスターズオンアースの二頭でしょうか。
プレサージュリフトは出走馬中唯一の二戦二勝無敗の重賞馬、スターズオンアースは赤松賞でナミュールに完敗も続く重賞二戦連続二着とまだ見限るには早そうに思えます。この二頭も気になっていますが、クイーンCから桜花賞ってなんだか勝ち負けのイメージはないので他馬よりはちょっと割り引き。
ニュージーランドT
万両賞からシンザン記念を二連勝し勢いに乗るマテンロウオリオンが人気の中心だと思いますが、POG馬のリューベックに贔屓目込みで期待しているレースです。
中山が初コースとなるマテンロウオリオンに対して、リューベックは前走弥生賞ディープインパクト記念を六着、掲示板は外しましたが中山2000mで力強く逃げを打ち、よく走ったと思います。ちょっと中山2000mを考えると相手が悪かったかなと。
ただ、中山2000mで上位馬と差は見えたレースでしたが、その一方で京成杯二着ロジハービンとはアタマ差先着、きさらぎ賞勝利のマテンロウレオやきさらぎ賞三着のメイショウゲキリンには先着、距離短縮でマイル戦は忙しくなる可能性もありますが、自分の形に持って行ければ勝機もありそうな気がします。去年の二着馬タイムトゥヘヴンと同じ弥生賞六着からのニュージーランドT出走、なんだか気になります。
ただマテンロウオリオンはやっぱり強かったという結果でおさまることもありそうで、なかなか穴を探すのは難しそうです。そうなると、例年通り中山コース実績に注目することになるかなと。
まずはアバンチュリエ。
新馬戦で素質馬ソリタリオに一馬身半差で勝利、その後のソリタリオは二連勝からシンザン記念で重賞初挑戦しマテンロウオリオンにクビ差の二着だった実力馬。ソリタリオをモノサシとしてもかなり期待できそうな気が。
さらにアバンチュリエが勝利した新馬戦はこないだのフラワーCで二着だったニシノラブウインクが三着しているということからも新馬戦はレベルが高かったことが窺えます。
二走前に共同通信杯で重賞初挑戦も敗退、ただ距離をマイルに戻した前走1勝クラスをすんなり勝利、アバンチュリエが四着だったジュニアC勝利のインダストリアがその後弥生賞で五着とリューベックに先着していることからもアバンチュリエは人気の盲点になるのならオッズに妙味ありそう。
他にも、前走中山の1勝クラスを勝利したサーマルウインド、中山1600mのひいらぎ賞でクビ差接戦を制したティーガーデン、レースの格で言えば上位といえるジュニアCで二着があるベルウッドブラボーあたり。気になっています。
阪神牝馬S
秋華賞馬アカイトリノムスメが今年初戦となる阪神牝馬S。穴馬が見つからないレースです。堅いのかなぁ。
明け四歳馬の中でアカイトリノムスメとアンドヴァラナウトは既に実績のある実力馬、馬場が渋らなければジェラルディーナも有力候補ですし、去年の勝ち馬デゼルと二着馬マジックキャッスルも気になるといえば気になる。
でもこの五頭から四頭選んでボックスにしても上位人気馬同士の組み合わせになってしまいそう。オッズを含めてどういう狙いにしようか考えておく必要がありそうです。