SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:引退撤回して走った競走馬たち

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

オメガパフュームが引退から一転現役続行、アンタレスSに出走し見事勝利を収めました。
今回は、引退撤回でレースに出走した馬で思い出がある馬を取り上げてみます。

オメガパフューム

ルヴァンスレーヴの好敵手として、大井に強い中央馬というオメガパフューム。

引退レースとしていた東京大賞典は四連覇が掛かるレースで、直線はクリンチャーとの追い比べを制して引退レースにて有終の美を飾る走りを見せました。同一GI四連覇は未踏の記録、最後まで強いオメガパフュームを見せてくれました。(とこのときは思っていました。)
このレースを引退レースとしていたオメガパフュームですが、翌月1月11日に一転し現役続行を決定、2022年のシーズンもアツいレースを見せてくれることを期待しています。

スウェプトオーヴァーボードの後継種牡馬として既に種牡馬入りしているレッドファルクスやパドトロワなどと共に血をつないでいく役目があるオメガパフュームです。GI馬としてはレッドファルクスと二枚看板といえそうなのですが、種牡馬としては先輩のレッドファルクスもパドトロワも芝のスプリンターとしての実績で種牡馬となっている馬で、純粋にダートの怪物としてはこのオメガパフュームが後継となりそうな印象。フォーティーナイナーからエンドスゥイープ、スウェプトオーヴァーボードと繋がる血統から"らしい"産駒が期待できるのがオメガパフューム。
スウェプトオーヴァーボードってBMSとしてもグローリーヴェイズを輩出しており、ディープインパクト産駒の繁殖牝馬の種馬としても相性がいいのかも、なんて思うところもあります。

しかし、肌馬が集まるかどうかはまた別問題。なかなか主流じゃない血統には厳しいご時世です。現役続行という決断にもこの辺りが関係しているのかもしれません。

リーディングサイアーランキングをみると…

2021年の種牡馬リーディングは、10年連続ディープインパクトがトップ、続くのがロードカナロア(キングカメハメハ後継)、ハーツクライ、僅差でキズナが続きます。
2022年も4月現在ではディープインパクトがまだリーディングでこの牙城を崩すのはなかなか難しそうな印象、来年くらいから潮目は変わってきそうですが、今年はまだ強そうに思えます。

最近、ハービンジャー産駒(2021年15位)のGI馬ブラストワンピースやペルシアンナイトが種牡馬入りできず乗馬となったことが話題となりましたが、主流じゃない種牡馬の産駒はGIを獲っても種牡馬入りができないケースもあるということ(おそらく種牡馬入りしても肌馬が集まらないという計算)から、繁殖生活も厳しい船出となる馬も多いのかなぁと思いました。

テイエムプリキュア

鞍上熊沢JKということもあって、本命にしたことはないけど思い出がいろいろあるテイエムプリキュアです。引退撤回という言葉で真っ先に思い出したのがこの馬でした。

三連勝でGI制覇後は全く勝てず、古馬になってから二回目の日経新春杯(2009年)を引退レースとし繁殖に上がる予定だったのが、勝利をおさめて引退を撤回、一転して現役続行を表明しました。
思えば前年の日経新春杯、それまで全く馬券にならなかったのが、久々に三着して複勝圏内に飛び込んで来たのが2008年日経新春杯でした。アルゼンチン共和国杯四着とかもあって前フリはきいていたような11番人気での勝利だったような気もします。

その後は勝てませんでしたが、再び熊沢JKに手が戻った2009年エリザベス女王杯、逃げたクイーンスプマンテに続いて二番手につけ、二頭が大逃げを打つ展開に、一番人気ブエナビスタの追撃も及ばず、勝ったクイーンスプマンテから0.2秒差の二着と大万馬券を演出しました。

阪神JFも日経新春杯もエリザベス女王杯もリアルタイムで観戦していたこともあり、このインパクトは強かったです。

ジェンティルドンナ

最近ではジャパンカップで引退となる有力馬も多くなりました。GI七勝の名牝ジェンティルドンナもそんな一頭、となるはずでした。
しかし、2014年、秋初戦となる天皇賞(秋)を二着し挑んだジャパンカップ、三連覇が掛かっておりこれを有終の美として引退レースとなるはずだったのが、まさかの四着。

ドバイから帰国して宝塚記念を九着と大敗し、立て直して挑んだ天皇賞(秋)も二着と勝ち切れず、三連覇が掛かったジャパンカップも四着に敗退、終わったかと思う向きもあったように思います。
しかし陣営は敗因がしっかりしており、不完全燃焼だったジャパンカップ四着での引退をよしとせず、引退を撤回、年内でもう一戦、有馬記念への出走を決定します。

正直、ジャパンカップ四着で終わったと思っていたジェンティルドンナ、有馬記念も

「牝馬の有馬記念勝利って…、ねぇ(考えられないよね、というニュアンス)」
「でもダイワスカーレットが勝っているじゃ」
「ダイワスカーレットは特別だったんよ。それ以降はないし」

と、こんな感じで、ゴールドシップやジャスタウェイ、エピファネイアあたりに目が行っていました。終わってみれば直線で混戦も早目先頭に立ったエピファネイアをかわしたジェンティルドンナが3/4馬身トゥザワールドを抑えて勝利しました。

初コースの中山で前走での引退を撤回したジェンティルドンナが、暮れのオーラスに出走して勝ち切る、完全に負けるパターンかと思っていましたが、見事に有終の美を飾った引退レースでした。