SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:夏競馬の格言「夏は格より調子」

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は昔より有名な夏競馬の格言「夏は格より調子」について

前回<競馬雑学:夏競馬の格言「夏の牝馬」 - SpecialなWeekを目指す競馬日記>に続いて有名な夏の格言第二弾です。

格より調子?

「格」というのは、馬のレベルと考えると既に実績を残している馬と言い換えることもできます。
「調子」は、その馬の状態面のこと。人間でも調子良い・悪いという表現を使いますが、馬も調子によって成績が上下します。

格より調子、ということは、詰まるところこれまでの実績よりも、馬自体の状態面の善し悪しを優先して予想しましょうね、ということになります。

条件戦が分かりやすい(かも)

夏競馬はメインレースが準オープンクラスになることも多くなります。三場開催の裏だと2勝クラスということも。
条件戦を予想するときには、概ね「現級の好走実績」を重視することが多いものです。同じ条件戦を走るのなら、より順位が上のほうがいいとか、勝ち馬と差の無い二着という実績がある、とか。つまり「現級の好走実績」があるほうが「現級の経験が無い=昇級馬」とか「現級で着外のみ」の馬より"格上"といえます。

しかし、夏はこの「現級の好走」があっても他の季節ほどすんなり勝てないことから「夏は格より調子」という格言が生まれたと思われます。(推測ですけど)

2002年小倉記念

個人的に夏は格より調子を一番実感したのがアラタマインディが勝った小倉記念(2002年)でした。この年は前年小倉記念を勝ったロサードが連覇を狙って出走、ちなみにロサードは次の年(2003年)小倉記念も勝利しています。
前走北九州記念(この頃は7月の芝1800m戦)を前年二着に続いて二年連続二着というステップで小倉記念に挑んでおり、不動の本命と目されていました。
他にも前年の小倉記念でロサードの三着だったマヤノアブソルート(降級して格上挑戦だったけど)とか産経大阪杯で同期のクラシックホースであるエアシャカールやアグネスフライト、さらに単勝1倍台のテイエムオペラオーを破って勝利したトーホウドリームなんかが人気を集めていました。あと前走北九州記念を勝利して挑んだトッププロテクターも人気の一角でした。

しかしレースが終わってみれば逃げ馬こそ一杯になって着外になったものの展開は完全に前残り、ロサードも脚を伸ばして追いましたが掲示板が精一杯で、四角先頭で押し切ったアラタマインディの快勝でした。前走2勝クラス(当時は1000万下)を勝った直後で準オープンクラスに入ったばかりの格上挑戦を見事な重賞勝利、二着にもイブキガバメントという(重賞馬ではあったものの)前走オーストラリアTというオープン特別を11着に大敗からの巻き返しでの二着でした。

前年三着だったマヤノアブソルートがかろうじて二年連続の三着でしたが、一番人気を競り合っていた上位二頭に加えて二連勝中だったトッププロテクターは複勝圏外に飛んでしまい、その次点とみられた馬たちが上位を独占していました。(ただ、かなり人気は割れていたのでそれほど大荒れというわけでもなかったのですが。)

全てが配当妙味があるわけではないけど

格下が勝利することも多い夏競馬、ではあるのですが、格下のオッズが必ずしも高配当というわけでもないのが競馬の難しいところです。
また、夏はハンデ戦が多いこともあって斤量差で格下とみられた馬の激走に寄与することも多く、一概に「夏は格より調子」というだけで予想を的中出来るわけではないのですが、それでも狙いを定めるときに「ここは格より調子」なのか「ここは格上重視」なのかを考えるだけでも予想の取捨選択が見えてくることもあります。

ちなみにハンデ戦の場合、ハンデキャッパーが格上と格下を(斤量の数字で)教えてくれるようなものなので、これを参考にするというのもいいかも。