今週はエリザベス女王杯が開催、ここから連続GIであっという間に年末に。
年末の二歳GIに向けてデイリー杯2歳Sや福島2歳Sも今週開催ですし、福島巧者が集う福島記念はなかなか面白そうなメンバーです。
平場では、注目している馬の出走はありませんでした。重賞やオープン特別がたくさんの週なのでそちらで楽しもうと思います。
エリザベス女王杯
秋華賞馬スタニングローズと二着馬ナミュールの上位二頭がそのまま出走してくるエリザベス女王杯の三歳勢が三冠牝馬女王デアリングタクトに挑む構図。オールカマー勝利のジェラルディーナも出るし、楽しみな出走馬たち。
ここでやはり大注目なのはデアリングタクトじゃないかと思います。
牝馬限定戦なら負けられないデアリングタクト、とはいえ今年ヴィクトリアマイルで六着と着外に敗退しています。それでも高速馬場の東京マイル戦よりは今回の2200mの阪神コースの方が合っていますし、故障から復帰後の長期休養明け初戦となったヴィクトリアマイルに比べて今回はオールカマーを一叩きして挑む叩き二戦目、さらに日曜は雨という天気予報も後押しになりそうな気がします。タフな馬場になるなら圧勝までありそうな感じがします。
秋華賞で三冠制覇以来勝ちに恵まれていませんが、同じ阪神2200mの宝塚記念ではタイトルホルダーやヒシイグアスに続く三着、ディープボンドとのハナ差の三着争いを制したのは地力あってこそに思えます。
次点はやはりスタニングローズです。
気になる順位で言えば一番気になるスタニングローズ、バラ一族から久々のGI勝利で活躍馬が輩出されたことが嬉しい一頭。
三歳馬が好成績を収める傾向にありますし、ここは前走勝利の勢いに乗じて勝ち負けを期待してしまいます。スターズオンアースのいないここでは負けられないレース。
同じように秋華賞で0.1秒差二着だったナミュールも気になる一頭。
去年が差し・追い込みの決着となっただけに、同じ阪神2200mでの開催となるエリザベス女王杯で同じ差し・追い込み決着がありそうとみています。そうなると、ナミュールの決め手はメンバー中でもかなり驚異的。クラシックではGI制覇といきませんでしたが、ここで初GI制覇まであっても不思議じゃない実力馬と言えそうです。
古馬もなかなか魅力的なタイプが出走してきます。まずはジェラルディーナ。
結構予想に入れているのですが狙っていないときに良く来るような気がするジェラルディーナ。的中に結びついたことは少ないのですが、今回は前走オールカマー勝利からの出走となります。デアリングタクトを下しての重賞勝利は勝ちがありそうですし、阪神コースは全五勝のうち二勝を挙げているコースということもあり、距離とコース、共に向いていそうな感じがします。
ただ、渋った馬場はどうかなという印象があって、天気予報が気になります。
穴ならウインマイティーが気になるかなと思っています。
ゴールドシップ産駒で血統的には渋った馬場は得意なはず。阪神コースは全四勝の内二勝を挙げており、その二勝はイズジョーノキセキを0.2秒差負かした忘れな草賞とか、二走前の重賞マーメイドSの勝利など魅力的な成績です。デアリングタクトの同期で重賞初勝利までに時間が掛かりましたが、馬場が渋るならウインマイティーの一発を狙ってみても面白いんじゃないかと。
去年の勝ち馬アカイイトとか、展開が向きそうな三歳馬ピンハイとか、遠征のアイルランド馬マジカルラグーンとか、まだまだ気になる馬がいますが、週末までに考えておきたいと思います。
武蔵野S
土曜の東京メインレースがダートマイル戦の武蔵野S。いつもなら迷うレースですが今年はレモンポップが断然。ここは通過点とばかりに勝ち切って大舞台に向かいそうな気がします。
たぶん逆らっちゃいけないだろうなぁと思うほどの快進撃を続けるレモンポップ、ここでもかなり人気を集めそうで、単勝1倍台もありそうな気がします。
そうなると、次点のレモンポップの相手探しになるわけですが、相手候補としてはなかなかに混戦模様に映るメンバーです。前走が同じ東京ダート1600mのリステッド競争を好走しているタガノビューティーとギルデッドミラーが気になるところですが、ここは敢えてマイルチャンピオンシップ南部杯から挑むサンライズノヴァとエアスピネルが気になります。二頭とも南部杯は着外に終わりましたが東京ダート1600mにも実績はあるし、エアスピネルは去年の二着馬、サンライズノヴァはこのレースの過去の勝ち馬です。とはいえ今年に入ってから二頭とも複勝圏内の好走はなく、ちょっと穴を狙いすぎかという気もしてきました。
そうなると、海外帰りではありますが、三歳馬セキフウとか面白いんじゃないかと。東京ダート1600mはユニコーンS二着で既に実績を残している舞台ですし、鞍上もその二着だったときのヤネであるM.デムーロJKに手が戻る今回、連下なら結構やれるんじゃないかと。
あと鞍上で言えば、名手R.ムーアJKに乗り替わりとなるデュードヴァンやD.レーンJKに乗り替わるアシャカトブも気になるところ。そしてドバイの重賞勝利の実績がある芝からの転戦バスラットレオンあたりも気になっています。なかなかレモンポップ以外のヒモに悩むレースになりそうです。
デイリー杯2歳S
良血ダノンタッチダウンが二戦目を重賞挑戦、ただここはあっさり通過してしまうということも大いにありそうで、期待値は高そうに思えます。
新馬戦の勝ち方が非凡、スローで前有利な流れの展開、中団から大外ブン回し気味に直線に入ると、前を一気に差し切って二着以下を0.2秒差と圧勝だったように思います。
当然本命視される一頭なのですが、個人的にはシルヴァーデュークもなかなか。勝負になりそうな感じがします。
シルヴァーデュークは前走サウジアラビアRCを三着、東京マイル戦の重賞で三着はこの中でなら実績最上位と言えそう。コースこそ阪神コースに舞台を移しますが同じ1600mだし勝ち負けに絡んできそうな感じがします。
あとサウジアラビアRCで六着だったブーケファロスが先週の京王杯2歳Sでも六着だったのですが、勝ち馬からは0.4秒差、二着馬からは0.2秒差とかなり差の無いレースだったことからもサウジアラビアRC三着というのは結構評価しています。
あとはクルゼイロドスル。前走の東京1600mの未勝利戦は上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して一気に前を差し切っての勝利でした。
他の馬が34秒台の上がりの脚、後方ポツンで脚を溜めた上がり二位のマテンロウカノンでも34.1秒だったなかで、ただ一頭だけ上がり33.8秒とレベルの違う切れ味を見せました。ここもちょっと気になるところです。
あとは穴目なところでオールパルフェ、前走未勝利戦は逃げ切り楽勝。新馬戦はノッキングポイントの二着、まだ注目されていないだけに人気はダノンタッチダウンとかシルヴァーデュークに集まりそうなので、盲点になるようなら面白い一頭のような気がします。
福島記念
ローカル福島の秋の名物重賞。
例年狙うなら福島巧者なのですが、なかなか見抜けない隠れ福島巧者。今年三歳馬オニャンコポンがそれに該当するかが気になるところです。
中山2000m京成杯の勝ち馬で小回りコースは実績があるし、春のクラシック二戦こそ後方待機策ですが、前走セントライト記念は積極策で道中五番手から進めて力尽きました。
ハンデも手頃ですしここなら皐月賞六着の実績は光って見えます。
ただ、そんなオニャンコポンより気になっているのがカテドラルです。
小倉で開催となった1800m戦の中京記念は二年連続二着、前走小倉記念も四着とかなり走っています。今年の前半まではマイラーのイメージだったのですが六歳という年齢で距離に融通が出てきたような印象もあり、ここは意外とチャンスに思えます。初コースとなる福島ですが小倉の実績を考慮するとここは狙い目のような気がします。ただ割と前目で押しきるような展開が多い福島記念でカテドラルの後方一気が決まるかどうかはやや微妙な感じもします。
前走札幌記念の12番人気四着が光っているアラタは人気しそうですが去年一番人気三着のリベンジがありそう。
ただ去年はあのパンサラッサが逃げて圧勝のレース、多少展開に恵まれた感じもありますが、クビ差でステイフーリッシュを抑えた三着は評価してよさそう。去年の福島記念では六着も一昨年二着だったヴァンケドミンゴと一緒に狙ってみてもいいような気がします。
穴で気になるのはフォワードアゲン。
大好きなローズキングダム産駒のオープン馬というだけで貴重な存在ですが、準オープンクラス勝利直後の昇級初戦となった新潟記念が買ったカラテから0.5秒差四着と好走していました。そんなに注目されないようならここを穴で一考してみようと思っています。