SpecialなWeekを目指す競馬日記

自分の買い目を考えて記録し後で検証するという目的のブログです。※馬券の購入は自己責任です。予想はそれほど悪くないが馬券に落とし込むところが課題です。

競馬雑学:阪神1600mのマイルCSを考えてみる

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ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。

今日は阪神1600mで開催されるようになってから今年で三年目となるマイルCSについて。

スピードの淀、スタミナの阪神が如実に

今年で三年目となる阪神開催でのマイルCS。
なんかいつもと違う感じがしていた阪神開催のマイルCSですが、二年の傾向を元にしてちょっと考えて見ました。

マイラーの最高峰を決める秋のGIのはずですが、なんかちょっと違う顔を見せている気がします。

グランアレグリアの連覇

この二年で目立つのはグランアレグリアの連覇です。
単勝1倍台の圧倒的な一番人気でしっかりと人気に応えた勝利を収めました。

2021年のマイルCSは前半600mが35.6秒、走破タイムは1:32.6秒、勝ったグランアレグリアの上がりが32.7秒で二着シュネルマイスターに0.1秒差でゴール。
2020年のマイルCSが前半600mが34.9秒、走破タイムが1:32.0秒、勝ち馬グランアレグリアの上がりが33.2秒で二着インディチャンプに0.1秒差のゴール。

どちらも二着馬には3/4馬身差でグランアレグリアが勝利しています。

ペースが遅かった2020年よりもさらに前半が0.7秒遅くなるスローペースで上がりの競馬、それだけにグランアレグリアの上がりタイムが32.7秒と際立った数字になっています。

スローのマイル戦

マイル戦でスローになるとマイルがギリギリだったり1400mまでがベスト距離となる短距離馬は脆さを出してしまうことが多いそうです。スローでも持ち前のスピードでもっと行きたがる(もっと行けるスピードがあるのに抑えることになって折り合いを欠く)ので、ペースがスローなのに道中でお終いの脚が残っていないことがあります。

スローだった2020年に比べてさらに前半時計が掛かった2021年のマイルCSでは、前走が2000mの天皇賞(秋)だったグランアレグリアと1800mの毎日王冠を勝利したシュネルマイスターの二頭で決着しています。二頭の力量が抜けていたというのもありますが、三着こそ前走富士Sというマイル戦から挑んだダノンザキッドでしたが2000mホープフルSの勝ちという実績がある一頭で、四着インディチャンプ、五着ホウオウアマゾンあたりがようやく純粋マイラーみたいな感じ。

メンバー中で上位を占めたのはそのまま1800mとかの中距離戦をやっても同じ結果になりそうなメンバーに見えました。

一昨年はどうだったか?

京都競馬場改修工事で阪神開催でのマイルCSとなった初回、2021年よりは前半がある程度流れたこともあってマイラーが力を発揮した結果となっています。
勝ったグランアレグリアはさておき、二着は前走安田記念からぶっつけとなったインディチャンプ、三着も安田記念から直行のアドマイヤマーズとマイラーの二頭が複勝圏内にはいっています。

逆に、中距離色のある二頭がそれに続いています。

四着スカーレットカラーは府中牝馬Sを始めとして1600m~1800mの牝馬限定重賞で二着を三回、特にクイーンSは二年連続勝ち負けしており、2000mのマーメイドSでも勝ち馬から0.1秒差三着と好走を見せています。
五着サリオスは今年の毎日王冠で復活しましたが、二年前も春のクラシックを連続二着したあとの秋の始動戦毎日王冠で勝利して挑んだマイルCSでした。今でこそマイルのイメージが定着したサリオスですが、このときはまだ中距離までこなせるような印象がありました。

二年間を比較してみると、ペース一つで中距離馬と純粋なマイラー(マイルまでの馬)の順位がちょっとしたことで入れ替わるような印象を受けます。

今年の関屋記念

書いていて今年の関屋記念を思い出しました。
今年の関屋記念もスローペースで行った行ったの決着になりました。逃げたシュリが二着に粘り込み、二番手から抜け出したウインカーネリアンが押し切って勝利。上がり最速でクビ差三着に飛び込んで来たのはダノンザキッドでした。人気を集めたマイラーのイルーシヴパンサーは11着と二桁着順に敗退。

ウインカーネリアンはマイルのリステッド競走を二連勝で挑んで関屋記念を勝利したものの、全七勝のうち1800mで三勝を挙げており、さらに皐月賞四着という実績がある距離持つマイラーでしたし、逃げて二着に粘り込んだシュリも条件戦の実績とはいえデビューしてしばらくは1800mや2000mを使って勝利を収めていました。
それに続くダノンザキッドは前述の通りですし、四着スカイグルーヴや五着ピースワンパラディも2000m以上の重賞好走実績があったというタイプでした。

距離が持つマイラーと距離が持つスプリンターが1600mで争いになったとき、ペースを考慮して取捨を考えてみるときの一助になりそうです。

結論:つまりマイル戦でのスローペースは中距離馬、ハイペースは純粋なマイラーやスピードに富む距離持つスプリンター、なのかも。