今週は阪神ジュベナイルフィリーズ、二歳女王を決定する暮れのGI。他にもダートスプリント戦カペラSや中京芝2000mの中日新聞杯など一年の終わるを告げるレースが多数。
平場では、土曜中山5Rにテンペストが鞍上横山（武）JKで出走予定、阪神9Rエリカ賞にはマイネルエンペラーが鞍上泉谷JKで出走予定、さらにメインの阪神11RリゲルSにはエルプシャフトが鞍上鮫島（良）JKで出走と、土曜日に気になる馬の出走が重なります。
シーザリオの忘れ形見テンペストのデビュー戦とあって好走を期待していますし、新馬戦を突破したマイネルエンペラーの二戦目もかなり勝負になりそうな期待を持っています。そして地方転出から九歳で再び中央競馬にカムバック。いきなり初戦からは厳しいと思いますがその走りに注目しています。
阪神JF
前哨戦のアルテミスS勝ち馬ラヴェルに注目が集まりそうです。
ナミュールの半妹で父キタサンブラックとなかなかスケールが大きいように感じる一頭です。400キロ台前半のナミュールと比べると、前走452キロの馬体重で出走だったラヴェルは馬格もあってよさげ。姉同様にゲートに課題は残りますが、ここはあっさり通過もありそうな一戦です。
札幌2歳Sの勝ち馬ドゥーラも気になる一頭、札幌2歳Sは二着のドゥアイズと共に牡馬を一蹴し休養からこの舞台へ直行、函館2歳SからファンタジーS好走のブトンドールも出走してきますが、距離延びて微妙なブトンドールより前走からの距離短縮となるドゥーラの方が気になる一頭となっています。
ファンタジーSの勝ち馬リバーラもやはり気になる一頭です。
レシステンシアやダノンファンタジーなど、ファンタジーSを勝利して挑んだ阪神JFは好成績が多いステップレースです。ここ二年でも去年のウォーターナビレラは三着でしたし、一昨年のメイケイエールはロスあって半馬身差四着でした。
今年はアルテミスSの勝ち馬（ラヴェル）でなくファンタジーSの勝ち馬（リバーラ）の番かもしれません。
あと気になる一頭はサンティーテソーロ、サフラン賞を逃げ切って勝利しGI挑戦です。
前走中山1600mのサフラン賞では他馬と一段階違うスタートを決めハナに立つと、そのままレースを引っ張り後続に影を踏ませることもなく三馬身差の快勝でした。中山1600mコースを二連勝、しかもいずれも逃げて上がり三ハロンメンバー中最速の脚を使うという完勝でした。三馬身差の二着だったサラサハウプリティはその次走でファンタジーSに出走、五着掲示板と好走していることからもサンティーテソーロの実力がうかがい知れます。枠順と流れ一つでは穴で一発あると思っています。
中日新聞杯
四歳馬プログノーシスと三歳馬マテンロウレオの戦いになりそうな感じがするメンバーに思えます。
デビューから複勝率100％のプログノーシスは初重賞だった毎日杯も後のダービー馬シャフリヤールの三着、その実績を考えると昇級初戦だった前走カシオペアSの二着というのも当然かなといえそうな結果です。ただアドマイヤビルゴを最後とらえきれなかったのはちょっと意外でした。
一方のマテンロウレオは中京2000m開催のきさらぎ賞の勝ち馬、同じコース条件のここも好走してくれそうです。ちょっと中二週とレース間隔が詰まっていることが気になりますが叩き二走目だしやってくれそう。
この二頭に割って入るのはなかなか難しいような感じがします。きさらぎ賞ではマテンロウレオに0.2秒差四着敗退も次走の中京2200mの京都新聞杯勝ちがあるアスクワイルドモアとか昇級初戦の関越Swo制して新潟記念挑戦も大敗から巻き返しを狙うイクスプロージョン、昇級初戦の前走で0.2秒差三着とやれるところをみせたトゥーフェイスあたりかなぁと。あと牝馬ならソフトフルートも良いかも。アンドロメダSは勝ったマテンロウレオに0.2秒差三着とここでも力は出せそうに思えます。
穴狙いならフォワードアゲン、前走も狙いましたが五着掲示板止まりでした。とはいえ、昇級から重賞二戦を掲示板を確保できているのは大きい、複勝で狙って面白い存在に思えます。
カペラS
一昨年勝利したジャスティンが隔年でカペラS二勝目を狙うレース。中山ダート1200mは三戦して二勝二着一回とコース巧者っぽさを出している一頭です。前走大敗で人気が落ちるようならここから勝負してもいいかなと思っている一頭です。
ただリュウノユキナは一線級のダート馬とやり合ってきてこの一年ずっと好走を続けてきています。去年のカペラS二着以降は一戦を除いてすべて二着を確保、場所を問わず勝ち負けを繰り返してきています。去年のカペラS二着でこのレースの実績もあるし、前走GIのJBCスプリントも二着とこのメンバーなら圧勝までありそうな一番人気必至の一頭です。
上位二頭が強そうな一方で、穴だとオーヴァーネクサスが気になっています。
前走オータムリーフSをハナ差競り合いを制して勝利、三着だったデンコウリジエールがその二走後にギャラクシーSを勝利しているのでレースレベルも悪くなさそう。前に行くタイプが多くてハイペースになりそうなメンバーですし、オーヴァーネクサスのような溜めていくタイプも十分チャンスがありそうです。
そう考えると、前走競走中止だったアティードも流れは向くのかもと気になってきました。
