ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はエフフォーリアの突然の引退に思い出を振り返って見ます。
結果的に2023年京都記念がラストラン
2023年の京都記念に出走、前年のダービー馬ドウデュース相手に好スタートから道中二番手の積極策に打って出て、最後の直線で期待できそうな手応えだったのですが、直線に入ったところで心房細動を発症してしまい、ジョッキーが下馬し競走中止に終わりました。
結果的にこの心房細動がきっかけとなるかたちでエフフォーリアは電撃的に引退が発表、競走中止で終えた京都記念が引退レースとなってしまいました。
エフフォーリアにある思い入れ
やはり90年代最強牝馬と呼び声高いヒシアマゾンの一族という点で90年代の競馬ファンとしては思い入れが他馬と異なるものがあります。直接の子孫ではないものの、ヒシアマゾンの兄弟の孫ということで気になる存在です。
ヒシアマゾンの半姉ケイティーズファーストにハーツクライを種付けして生まれた産駒がエフフォーリアの母ケイティーズハート、牝系を辿っていくとそんな90年代最強牝馬の血統ですし、そこにハーツクライが加わって個人的に追い掛けていたアイリッシュダンス(というかビューパーダンスの産駒を追い掛けていた、と言う方が正しい)だし、そこにエピファネイアということは当然シーザリオのスペシャルウィークと、個人的に好きな馬が血統表の中に目白押しという血統表でした。
ただ、共同通信杯の時点ではこれほどブレイクするとは思ってもみませんでした。
共同通信杯から一気にブレイク
その共同通信杯、エフフォーリアは予想から切ってしまっていました。
振返2021:東京11R-共同通信杯 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
ただ、ご存じのようにエフフォーリアの圧勝、しかも後のダービー馬シャフリヤールを始め後の重賞馬ヴィクティファルスなり重賞馬ステラヴェローチェやらキングストンボーイといった世代の実力馬を従えて圧勝と言える勝利を収めました。しかもこの共同通信杯の上位馬は後のレースでも活躍するという予想の指針になったレースでした。
一気に世代の中心となったエフフォーリアは皐月賞も圧勝、日本ダービーもシャフリヤールにわずかに及ばなかったものの惜敗で二着、予想はどっちもヴィクティファルスを本命にしていたので残念な結果に終わりましたけど、走るごとに強さを見せつけたエフフォーリアには魅了されていました。
振返2021:中山11R-皐月賞 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2021:東京11R-日本ダービー - SpecialなWeekを目指す競馬日記
秋は天皇賞秋に直行、古馬との初対戦が古馬の頂点を決める秋の盾という厳しいレースでしたが前年の三冠馬コントレイルや現役最強牝馬グランアレグリアを相手取って見事に勝利を収め、続く有馬記念も並み居る古馬を相手に抜け出して突き放す快勝、最高の形で2021年を終えました。
振返2021:東京11R-天皇賞(秋) - SpecialなWeekを目指す競馬日記
振返2021:中山11R-有馬記念 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
あれ?こうやって見返してみると、エフフォーリア一回も本命にしていないです。全部○対抗評価じゃないですか。うーん、もったいないことしているなぁ。
こうして2021年年度代表馬に選ばれたエフフォーリア、翌年から低迷しますが、同期のタイトルホルダーに遅れを取るレース振りだったとしても、この2021年の圧倒的な強さから「もう一度輝く時があるんじゃないか」と思わせる走りを見せていました。父エピファネイアも菊花賞でクラシック初制覇した翌年は低迷しジャパンカップで復活を見せたように。
時期もあったのかなぁと思う引退
しかし、そんな復活劇を観ることなく、エフフォーリアは京都記念を競走中止すると、そこから電撃引退、種牡馬となることが公表されました。
2022年の有馬記念で復活の兆しがあっただけにもう一回どこかで、という感じはしていました。ただこればかりは健康あってのものなので仕方なし。
京都記念を競走中止した心房細動の症状もさることながら、引退時期としては2月は競走馬の引退時期として自然な時期、ちょうど重なってエフフォーリアを次の仕事へ送り出してくれたのかもしれないなと思いました。
復活劇を見ることができなかったのは残念ではありますが、エフフォーリアが走り抜いた2021年は色褪せない、いい仔をターフに送り出してほしいものです。