ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日はハーツクライの訃報に触れて、思い出を書き残しておこうと思いました。
ハーツクライの訃報
その訃報は突然でした。
ついこの間種牡馬を引退することが発表されたばっかりのような感覚でした。
競馬雑学:ハーツクライが種牡馬引退 - SpecialなWeekを目指す競馬日記
これからハーツクライはのんびり過ごすんだろうなぁと思っていたら、そこから二年経たずして今回の訃報に接しました。
ハーツクライの思い出=ダービーと有馬記念
ハーツクライのベストレースは誰もが派手な勝利を飾ったレースを挙げると思います。つまりディープインパクトを破った有馬記念か、海外GI制覇を果たしたドバイシーマクラシックのどちらかじゃないかと。
でも個人的には二着だったダービーがハーツクライとの思い出のレースとなっています。
そのダービーはキングカメハメハが勝利して変則二冠を達成したダービーで、ほぼ最後方から上がり三ハロンメンバー中最速の脚で追い込んだハーツクライが二着となったレースでした。
その時期、「ダービーって好きな馬から買うもの、当たらないけど。」を地で行っていた自分の馬券予想はダービーという大舞台ではまったくかすることもなくハズレまくっていた時期でした。
しかし、ハーツクライを中心に据えた馬連で久々のダービー的中をもたらしてくれたのがこのハーツクライ、ここで思い出の一頭となりました。
その後、しばらく低迷しハーツクライ絡みの馬券を何度もハズしていましたが、再び「お祭りレースの有馬記念は好きな馬から買うもの、当たらないけど。」と半ばあきらめ顔で単勝だけの勝負をした有馬記念では、観客のみんながディープインパクトの名前を叫ぶ中で、一人ハーツクライの応援をするアウェイ感を感じながら、2005年の年末を迎えていました。
思い出話:その有馬記念はハーツクライが勝った - SpecialなWeekを目指す競馬日記
この二つのレースが個人的に思い出のレースになっています。レースを思い出すとあの頃に戻れるような気がします。
ハーツクライ贔屓になった理由
そもそも母アイリッシュダンスの現役時代も何度か本命にしていたことがあるのもハーツクライが好きになった理由の一つです。もっと言うと、アイリッシュダンスの母ビューパーダンスの産駒でサンデーサイレンスの初年度産駒であるシスタータイクーンとの出会いがきっかけでした。
シスタータイクーンはクラシック直前に急逝し、桜花賞出走は叶いませんでしたが、それ以降ビューパーダンスの産駒はなんとなく気になってデビューから追い掛けたりしたものです。
あまり大成する馬はいませんでしたが、その中でもアイリッシュダンスとハーツクライが活躍し、ハーツクライはGIを制するまでに成長してくれました。
全てはビューパーダンスを起点にした一族の集大成がハーツクライのような感じになっていたのかもしれません。
種牡馬としても大成
ハーツクライが種牡馬になった後、初年度産駒から数年はこれと言った活躍馬が出なかったことから、「好きな血統だけど、多くのサンデーサイレンス後継種牡馬に埋もれてしまうのかな…。」と考えていました。
しかし、産駒からジャスタウェイが活躍を見せるとダービー馬ワンアンドオンリーを輩出し自身が二着だったダービーを種牡馬として制覇したり、長距離戦で息の長い活躍をしたシュヴァルグランや府中の中距離で活躍しGI二勝馬のスワーヴリチャードを送り出すなど、中長距離に強い種牡馬として有力な種牡馬の一角として定着していきました。
晩年には今も現役のドウデュースを送り出し、再びダービーを制覇、積極的に海外遠征し父同様に海外GI制覇を狙っています。
同期のキングカメハメハと有馬記念で破ったディープインパクトとは種牡馬成績は差が付いてはいましたが、名牝クラスが集まった上位二頭の種牡馬に成績で肉薄した種牡馬としてハーツクライはかなり成功した種牡馬だと思っています。
デビュー待ちのハーツクライ産駒にも期待
今年の二歳馬にもサリオスの全妹とかグローリーヴェイズの半弟、リアルスティールやラヴズオンリーユーの半弟といった良血馬がスタンバイ。
ハーツクライはまだまだ終わらない、残された産駒の活躍を楽しみにしておこうと思いました。