今週はいよいよGI高松宮記念で春のGI開幕。年明けからあっという間のGIシーズン到来を告げます。
他にもダート重賞マーチSや天皇賞への東の前哨戦日経賞に、ダービーやNHKマイルCに繋がる毎日杯と重賞もバリエーション豊富。
平場では、POG馬アルタビスタが新馬戦四着からの未勝利戦出走となります。ブエナビスタ産駒の期待馬で初勝利が欲しいレース。
一度使った上積みも見込めそうです。前走のイーガンJKからの乗り替わりとなりますが鮫島（駿）JKなら期待。
高松宮記念
去年の勝ち馬ナランフレグが連覇に向けて出走してきますが、前走着外に大敗したことも含めてなかなか連覇には暗雲が立ちこめていそうな感じのする今年の高松宮記念。
GI級の実力が認められている牝馬ナムラクレアにメイケイエールといった強豪がGI初制覇を果たすか、四連勝で重賞制覇を果たしたアグリが勢いそのままに五連勝でGI制覇し頂点に上り詰めてしまうか、はたまた前哨戦敗戦からの巻き返しがあるか、どの馬も気になる高松宮記念の出走馬です。
その中でも、個人的にはダディーズビビッドが気になっています。
気になっているのはやはり近走の予想とのちぐはぐさ。本命にして二着取りこぼしも多いのですが二走前には得意のハズの中京コースでマイル戦への距離延長が祟ってか着外に終わりました。その次走にはちょっと弱気になって切ってしまったところで二着好走、ただ中京は得意コースだし距離短縮もプラス要素だと思うので採るか切るかは悩ましい一頭です。阪急杯でダディーズビビッドに勝利したアグリも含めて二頭は気になる存在。
ただ、やはり順当に考えるとナムラクレアとメイケイエールの二頭はなかなかに外せない感じがあり難しいところです。人気も確実な点でそれほど堅い決着にならない高松宮記念でこの二頭を中心にするというのもどうなのかなぁという感じはあります。
あと、前哨戦という意味ではいつもは切る対象のオーシャンSからの出走馬となる上位二頭、勝ったヴェントヴォーチェと二着のディヴィナシオンも今年は気になっています。メンバーが揃って人気が出そうにないことも気になるポイントで、余りに牝馬二頭に人気が集まるようならノーマークでオッズが魅力なオーシャンS上位二頭をヒモ穴として狙ってもいいかなと考えている一面もあります。
最後に、もう一頭、一昨年のスプリンターズSの勝ち馬で次走の香港Sで負傷しケガからの復活となるピクシーナイトも気になる一頭。中京コースは既に実績のあるコースで三戦二勝二着一回、その内二戦が重賞とケガからの復帰戦で長期休養明けということ意外は狙っていきたい戦歴です。前で立ち回るタイプですし枠次第で狙うかどうかを考えてみようかなと思っています。大外だとちょっとなぁ。
マーチS
JDDで四着に敗退してから重賞では今一つ勝ち切れないレースが続いているハピがここ出走、これまでのレースは結構本命にしたり重い印を付けたりしていたのですが、基本的に左回りのイメージで右回りで小回りの中山コースというイメージがなく、どうかなぁという感じで半信半疑。
ハピが人気を背負うならどちらかというとハヤブサナンデクンを狙っていきたいようなメンバーに見えます。意外と中山は1勝クラスでの一戦しか走っていないのですが逃げて三着とまずまず、二走前の阪神ダート1800m戦でも差し馬二頭に最後差し切られましたが前目押し切りは十分ありそうだった三着、前走で重賞でも十分やれそうですし前走よりメンバーは楽なんじゃないかと思い、期待値が上がっています。
相手候補には同じ中山ダート1800mの総武Sの上位二頭、ホウオウルバンとヴァルツァーシャルの二頭が気になっています。ヴァルツァーシャルは前走本命にしていましたが惜しくも二着。
ホウオウルバンは条件戦での中山ダート1800m三連勝の実績、前走も含めて勝ち鞍全てが中山ダート1800mというコース巧者でマーチSが勝負と言えそうな一頭、前走総武Sではその二走前の師走Sで着外に敗退していたのがきっかけで切ってしまったのですが、ここは狙っていきたいかなぁと思っています。
ヴァルツァーシャルも昇級初戦としては十分に戦えた二着だったと思います。昇級二戦目で重賞二戦目、ここは狙い目じゃないかと。
中山巧者という意味ではウィリアムバローズも気になる一頭。2勝クラスの勝ち上がりから勝ち鞍は全て中山ダート1800m、オープンクラス昇級からの中山ダート1800mのオープン特別は卯月Sの勝利の他にもオープン特別二着二回、二走前の初重賞大敗は阪神コースなので今回中山ダートでの重賞ということで十分通用してきそうです。
日経賞
オッズ適には期待できないけど前哨戦から菊花賞馬二頭の勝負を観ることができるという日経賞になりました。
去年の菊花賞馬アスクビクターモアと一昨年の菊花賞馬タイトルホルダーの二頭が出走してきて抜けた二頭で天皇賞（春）への前哨戦を争うというレースが楽しみです。
どっちも弥生賞ディープインパクト記念を勝利して皐月賞を掲示板止まり、セントライト記念（アスクビクターモアは好走もタイトルホルダーは着外という差はあるけど）から菊花賞を制覇しています。
本番前の一叩きでもこの二頭の戦いは気になります。
あとは去年の二着馬三着馬のボッケリーニとヒートオンビートは気になっています。ボッケリーニはGI二戦は二桁着順も重賞では勝ち負けしていますし、ヒートオンビートはその後も勝ち切れていないけど天皇賞（春）四着から重賞も複勝圏内くらいには入っています。人気サイド二頭でマッチレースという可能性もあるけど、ヒモとしては去年の好走馬を検討に入れておきたいかなと思います。
毎日杯
ホープフルS三着のキングズレインに前走京成杯で二着好走のオメガリッチマンの二頭が実績では抜けている二頭で人気も集めそうです。
キングズレインはデビューから複勝率100％の堅実な走りが魅力ですが、前走のホープフルSはそれまでと打って変わっての後方待機策から上がり三ハロンメンバー中最速の脚を繰り出して一気に直線で差を詰めてきた三着、クビ差差し切って負かしたファントムシーフはその後共同通信杯を強い勝ち方していますし、六着だったセブンマジシャンは年明けの京成杯で不利を受けながらオメガリッチマンに続く三着と力を見せています。これらに先着したキングズレインは単純に考えると実力最上位といえそうな存在、京成杯でセブンマジシャンに先着してここに挑むオメガリッチマンと同様にやはり気になる存在です。
ただこの二頭だけだとやっぱりオッズが微妙、そうなると穴目を狙っていきたいところです。まずはドットクルーが気になっています。
デビュー戦の勝利は福島でしたが二勝目は阪神芝1800mと今回と同じ舞台、二着馬とは半馬身差だったものの三着以下は三馬身半突き放しており、二頭は抜けていたよな感じがします。それほど人気にはならないだろうからここは意外と狙い目なんじゃないかと思っています。
もう一頭も前走阪神1800mの1勝クラスつばき賞からの出走馬、ドクタードリトルが良いんじゃないかと。
エマヌエーレに半馬身先着を許していますが、逃げたエマヌエーレにわずかに届かなかったような格好、行く馬がいなくてハナを切ったエマヌエーレよりは中団で速い上がりの脚を使ったドクタードリトルのほうが展開が向くかなぁと思っています。エマヌエーレも気にはなりますが。
