今週はいよいよクラシック開幕戦となる桜花賞が開催、もう春のGIが桜花賞まで進んであっという間にオークス・ダービーまで進んでいきます。
他にも古馬牝馬の阪神牝馬SやNHKマイルC前哨戦のニュージーランドTなどが土曜日開催。
平場では、注目している馬の出走はないようです。桜花賞に集中。
桜花賞
二歳女王のリバティアイランドが断然人気しそうな今年の桜花賞ですが、そこに新星といえそうなライトクオンタムが挑む構図。人気もこの二頭で間違いなさそう。
阪神JFが圧巻のレースだった女王リバティアイランドの今年明け三歳での初戦ですが、前走が今回と同じ阪神マイル戦でしかもGI、正直桜花賞に死角があるようには思えないレースに見えます。
それでも敢えてアラを探すとすると二走前の二着に終わったアルテミスS、内枠を引いた影響で内で進路がなくなり直線でも包まれて持ち出すのに苦労していたところを、外からラヴェルに出し抜かれたような格好。それでもクビ差という僅差なのはやはり実力と思える内容でした。
今回の桜花賞も2枠4番と内寄りの枠、ただライバルと言えるライトクオンタムも1枠2番とさらに内枠を引いているので、ここはそれほど問題にはならない、という見方もできそうで、難しいところです。
一方のライトクオンタムは二戦二勝の無敗馬ですがまだ一線級とは直接対決していない状況。
とはいえ前走シンザン記念は牡馬相手に鮮やかに大外差し切っての快勝、リバティアイランドを本命にしないならコッチが本命というのは仕方ないような気もします。
ただ、デビュー戦が東京マイルで前走が中京マイルと左回りのマイル戦二戦で桜花賞へ駒を進めています。右回りの阪神マイル戦でどうでるかが注目となる一戦と言えそう。ディープインパクト最後の世代の数少ない一頭がこうしてクラシックで覇を争うところもドラマとして魅力です。
その他だと、大分評価は落ちるものの、シンリョクカが気になっています。
阪神JF12番人気で二着、そこから直行で桜花賞に出走、阪神JFでリバティアイランドに0.4秒差も連下でなら十分狙える一頭といえそう。前哨戦を使ってきた有力馬のほうが人気しそうで、それほど人気を集めないような感じがするのも魅力。
あとはドゥアイズ、阪神JFでは10番人気を覆して三着、勝ち切れないけど全て善戦している一頭です。
シンリョクカ同様に連下としては魅力的な一頭、阪神JFの走りがフロックじゃないことは前走クイーンCでハーパーと最後にクビ差で競り合ったことからもうかがえます。コスモス賞では0.3秒差で二着に敗退したモリアーナの追撃をハナ差凌いで先着しているのも好材料、ハーパー同様惑星としては魅力的に思えます。
この他だと、去年のスローから粘り込んだ穴馬ウォーターナビレラのようなタイプじゃないかなぁと思います。前走チューリップ賞を逃げ切り勝ちのモズメイメイ、同三着のペリファーニアも前で流れに乗るタイプだし、トーセンローリエも同様に前目でレースを進めそう。ムーンプローブも前に行くタイプでしたが前走フィリーズレビューでは控えて脚を溜めて早い上がりの脚を使う競馬、今回も有力なリバティアイランドやライトクオンタムをマークしそうな感じがするので前に行かないような感じはします。
そうなると、モズメイメイ、ペリファーニア、トーセンローリエあたりが前で粘り込む候補ということに。この辺も気になってきています。
ニュージーランドT
昨年の朝日杯の勝ち馬ドルチェモアがNHKマイルCに向けての一叩き。
本番を見据えた仕上げになるとはいえ、相手関係はドルチェモアを負かしにきそうな馬もなかなか見つけづらいようなメンバーに見えます。
人気が一本被りになるとはいえドルチェモアに逆らえないのは仕方ないにしても、上手くヒモを穴目で狙っていきたいようなレースに見えます。
まずは牝馬限定重賞で好走した二頭、メイクアスナッチとモリアーナ、ルミノメテオールあたりは気になる三頭です。
中でも中山1600mのフェアリーSで勝ったキタウイングとアタマ差の僅差で二着だったメイクアスナッチは同じ舞台で気になってきます。ただ、相手関係で言えば競り合いとなったキタウイングはその次走チューリップ賞で展開が向かなかったとは言え七着敗退、ルミノメテオールの後塵を拝しておりレース同士の比較だとルミノメテオールの評価も見直してみたいところです。
またモリアーナは桜花賞で有力な一頭ドゥアイズにコスモス賞で先着、前走クイーンCでも上がり三ハロンメンバー中最速の脚で飛んできて二着ドゥアイズとはハナ差という惜しい競馬でした。展開次第では他の二頭よりモリアーナのほうに食指が伸びそうです。
一方、牡馬で気になっているのはバグラダス、朝日杯五着馬でドルチェモアとは0.4秒差とまずまずの結果を残しました。ただ今年初戦となったファルコンSはいいところなく七着と着外に敗退、ただ重馬場が響いたのかなぁという感じもします。当日の天気は気にしておきたい一頭です。良馬場ならドルチェモアとバグラダスで中心もアリかなと思っていますが、金曜に大雨となる天気予報からはやや渋った馬場になる可能性もあって迷いがあります。
あと、ダートからの転戦ですが、サンライズジークは渋った馬場でも良いかも、と考えました。
1勝クラスの勝ち上がり直後ですが、馬場が味方につけば善戦もありそうな気がします。
阪神牝馬S
真っ先に気になるのは有馬記念から直行のイズジョーノキセキ、有馬記念もあのメンバーで四着と好走していますし、メンバー間の力関係を考えると府中牝馬Sを勝っている実績は一枚上手のように思えます。
ただ、もう一頭アンドヴァラナウトもここは気になる一鞍、前走愛知杯や前々走のエリザベス女王杯は着外に大敗していますが、馬場が関係しているかなと思うところもあり、三走前の府中牝馬Sでイズジョーノキセキに0.2秒差三着の好走や、去年の阪神牝馬Sを二着して秋華賞三着などもある得意な阪神コースへの適性を見せているあたり、今回も好走してくれそうな雰囲気を醸し出しています。
ただ、雨が降るとなるとどうかと考えた時、ある程度渋った馬場はこなすだろうイズジョーノキセキに対して、アンドヴァラナウトは割り引きが必要になるかなと言う感じもしています。
そうなったときに、サウンドビバーチェとかウインシャーロットあたりは台頭してきそうな気がします。
あとアンドヴァラナウトと同様に馬場が渋ったら割り引きだけど、阪神コースのマイル戦は得意なピンハイも気になる一頭。近二走こそ着外ですがデビューから三戦全て阪神コースで、その内マイル戦はチューリップ賞二着から大駆け桜花賞も勝ち馬から0.1秒差五着という好走を見せた舞台です。ここはチャンスのように思えますが、やはり渋った馬場が課題になりそうな感じがしていて取捨には天気が重要になってきそうに思えます。
パンパンの良馬場ならアンドヴァラナウトとイズジョーノキセキにピンハイを中心で狙って手堅く、という予想ですが、天気予報の雨がどれくらいなのか、という点で他馬を検討しなきゃいけないというレースになりそうです。
