ちょっと知ってるだけで玄人っぽい会話ができるようになる雑学。
今日は新馬戦で負けた馬に着目して、二戦目の未勝利戦で走るタイプを探してみようと思います。書いているうちに長くなったので二回に分かれます。
新馬戦で惜敗した馬
一番わかりやすいタイプ。
二着で惜敗したのなら、次は勝てるんじゃないか?って単純に考えて、それがそのまま通用することもあります。競馬の情報を収集していると新馬戦の中にもかなり勝ち馬が強かったと報じられているレースがいくつかあることに気づきます。
単純に素人より詳しい競馬メディアで「これは強い」と賞賛されている新馬戦があれば、その二着馬とか三着馬もそれなりに健闘しているということなので、次走の未勝利戦というのも単純に評価してよさそうです。
ただ、前走が良かったから人気になるところまでは想定通りでも、勝ち負けに絡めるかはまた別の問題、想定通りになることもあれば予想外なこともあります。
同じ惜敗でも三着馬をちぎっているケース
これも分かりやすいけど馬柱だけ見ていると意外と見落としがちです。
新馬戦二着、未勝利戦では人気、同じようなタイプが二頭とか三頭と複数いてどれを選ぼうか判断に迷う、こんなときに各々の新馬戦をよく見てみると、同じ二着でも「三着馬をちぎっている」場合と「三着馬と僅差」という場合があります。
当然ですが、三着馬をちぎっている二着馬の方が上に評価して良い、ということです。強い勝ち方をした勝ち馬と競り合ったということでその二着馬の能力は評価していいんじゃないかと。
明らかに乗り込みが足りなかったタイプ
調教や調教タイムをデータとして理解できる人なら、この判断は付きそうですが、そこまで分かっているのは一部の玄人。初心者や中級者はこれ(追い切りで判断)は難しいと思います。
そこで活用したいのはレース前とレース後の関係者コメント、上位の馬しか確認できないことが多いのですが、関係者コメントから初戦でどれくらい仕上げていたか、ある程度把握することができる場合もあります。
また続戦するかどうかによってもある程度判断できる場合もあります。最近は新馬戦を勝利したら、その後は成長を促すためしばらくレースに使わないローテが多いので、続戦前提でデビュー戦を使っているようなら、一度叩いて二戦目で勝負という狙いがあるかもしれません。この辺も関係者コメントで把握出来ることがあります。
気性面で問題があったケース
気性の荒い馬はレースさえ観戦すれば新馬戦のレース振りからある程度は見当がつきます。
レース前後の落ち着きとかもそうですが、レース中に鞍上と折り合っているかとか、序盤から口を開けてオーバーペースになっているか、という気性面の問題があって敗戦するケースはあります。
ただ、気性面で問題があっても、持ち前のスピードで押し切ってしまうレースもあるので見極めは難しいかも。
ただ、気性面に問題がある馬を矯正馬具などを装着して二戦目に挑んできたら、もしかすると矯正馬具によって気性面の問題が緩和されることもあるかもしれません。
あと、気性が悪い馬で道中は遊び遊び走っているけど、直線だけはしっかり走った、というケースもあります。この場合、直線になってから追い出し始めるとゴール前猛追、結果惜敗、ということもあります。これも意外と狙っていいのかも。
不利を受けてしまったケース
これもレースを観戦していると目に付くことがあります。レースで不利を受けてしまい、勝ち馬との差が出た場合とか、その不利が致命的な結果になって大敗してしまった場合が該当します。
レース後コメントとかでも「前が詰まった」「不利があった」「進路がなかった」といった主旨のコメントがあった場合、何かしらの不利を被って敗戦となったと考えていいと思います。
前が詰まって進路がなくなった場合、結果として脚を余して敗退したということが多くあり、この場合、次走でスムーズなら…、と考えた時に意外と穴目でもチャンスがあるのかもしれません。
夏だけに発汗に注目
新馬戦は夏競馬から始まります。そのため(秋競馬が始まるまでは)気候が暑い時期に開催されることになり、必然的に暑さに適応する馬とそうでない馬で差が出ることになります。
発汗が目立つ馬が敗戦したケースを次走狙ってみる場合、次走の出走では発汗がなければ狙ってみる価値があるかもしれない、と考えることができます。あるいは暑い時期は今一つでも秋競馬で未勝利戦を使ってきた時に再度検討する価値があるかもしれません。
この場合、発汗が目立ったレースの結果は度外視してしまうのが考えやすいと思います。